ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

戸隠紀行2020年10月 その2 ムギマキ

2020-11-26 | 中部地方
ムギマキ♂若 長野県戸隠植物園

(続き)10月24日14時06分〜15時38分: この日は朝から雲の動きが激しく、晴れていたかと思うと急に陰り、時折、雨もパラついていました。さて、戸隠植物園内のツルマサキのポイントですが、次から次にムギマキがやってきます。14時06分、後ろの抜けた枝に止まってくれたこの子は、胸のオレンジ色が濃いので、♂の第一回冬羽(1W)でしょうか。バックに多少黄葉が映り込んで良い感じです。贅沢を言うとキリがありませんが、♂成鳥に来てほしい場所です。
14時21分、さっきと同じ子かもしれませんが、♂1Wでしょう。
14時24分、♂成鳥がやって来ました。この枝にしばし止まって、向こう向きから‥
こちら向きに反転、喉からお腹のオレンジ色が鮮やかですね。
14時32分、やって来たのは黒色が少し薄いので、♂2Wでしょうか。
14時32分、♂成鳥が羽を広げて、バックに黄葉が映る枝に止まってくれました。
14時35分、同じ子かもしれませんが、オレンジ色を見せつける様に。
14時45分、多分♂1Wの飛び出しです。
14時56分、この子は♀でしょうが、オレンジ色が殆ど無いので、1Wかもしれません。単に暗くなって色が出にくいだけかもしれませんが‥‥
14時57分、時折、雨が降り出すので、引き上げる方が増えて、段々と木の近くにカメラを移動出来ました。おかげで、少し大きく写せる様になりました。そんな中、よくやって来る♂成鳥ですが、14時24分の子とは微妙に白い眉の模様が違うように見えるので、2羽いるのかもしれません。
15時10分、またまた、♂成鳥。この枝に暫し滞在してくれました。
枝を移って、後ろがそれほど騒がしくない枝に止まりました。
15時26分〜28分、眉の形が同じなので、さっきと同じ♂成鳥です。
15時38分、やっぱり♂成鳥、本当によく来てくれます。
♂成鳥がほとんど出ずっぱりなので、ムギマキばっかり載せてしまいましたが、次回は、もう少しこの続きと翌日のナナカマドのマミチャジナイとアカハラをアップする予定です。ご覧いただき有難う御座います。

戸隠紀行2020年10月 その1 ムギマキ マミチャジナイ アカハラ クマタカ ハヤブサ ゴジュウカラ等

2020-11-19 | 中部地方
ムギマキ♂成鳥 10月24日長野県戸隠植物園

ムギマキに会いたくて、10月24日25日に戸隠植物園に遠征して来ました。今季は戸隠に行こうかどうか迷っていましたが、5日ほど前に出かけた鳥友Mさんからの「たっぷり出ているよ」との連絡と写真を見せられると、居ても立っても居られない状況で、行くことに決めました。3年ぶりの戸隠でしたが、ムギマキ♂♀成鳥幼鳥とマミチャジナイをたっぷり収める事が出来ましたので、3回に渡ってお送りしたいと思います。さて、植物園はバーダーで大賑わい、神社参道も観光客で大賑わい、コロナどこ吹く風でしたが、GoToにも関わらず、宿は空いていました。
10月24日午前8時〜午後2時 戸隠植物園: 植物園には朝8時ごろ到着、すでに無料駐車場は満杯、参道近くの有料駐車場に停めて、まずは鳥居のポイントへ。頻出のポイントは植物園内のツルマサキに移った様ですが、それでも10人程度のCMさんがいて、中に何人かの鳥友さんの姿がありました。早速、様子を尋ねると植物園内の木道はごった返しているそうなので、余裕のある鳥居のポイントで待つことにしました。すると隣の黒い実を付けたキハダでしょうか、マミチャジナイが頻繁にやってきます。こりゃ凄いと退屈せず待っていると8時40分ごろムギマキ♀が登場してくれました。
やれやれ良かった良かったと安心しましたが、登場頻度は少なかったです。1時間ほどして、上空に猛禽が飛んでるとのことで、見るとクマタカ!ここでお目にかかれるとは、と感心しました。
黒い実を食しにマミチャジナイはよく来るのですが、高い!枝被り!でなかなか良いのが撮れません。入っているマミチャジナイの数が結構多いようで、これほどの数を見たのは初めてです。
やっと枝被りなしの写真が撮れました。頭部が濃灰色で♂成鳥の様です。
バランスを崩すと羽を広げて持ち直します。
そうこうしているとまたまた猛禽!との事で、見上げると今度は、ハヤブサでした。
やっぱりムギマキの登場回数は少なかったですが、マミチャジナイが頻繁にやってきますので、退屈しません。
これは割と低い枝に来てくれた時でしょう。
来る割合はマミチャジナイより少なかったですが、アカハラも来てくれました。
キハダの下には赤い実がなっていましたが、誰か食しているのは見かけませんでした。
マミチャジナイは時にツルマサキにもやってきます。
これはゴジュウカラと鉢合わせした時のものです。
今度はツグミと鉢合わせ。
マミチャジナイが頻回やって来るので、退屈しませんでしたが、ムギマキの頻度が少なく、少し場所を移動。園内園外にツルマサキはそこかしこにあるのですが、どれにもやってくるわけではないです。この木は美味しいのか、何羽か来ていました。♀の様です。
こちらは♂ですが、黒色が薄いので、第二回冬羽の若鳥でしょうか。
ちょっと風景写真を。戸隠神社の参道をしばらく登った所にある隋神門です。苔むした屋根が雰囲気ありますね。
これは、園内の紅葉の様子。多くはもうすでに葉っぱを落としていましたが、中にはまだまだのもありました。
さて、午後1時を過ぎて、そろそろ園内に移動しようと隋神門のあたりから植物園内に入って、降って行くと木道脇のツルマサキに多くのCMさんが並んでいます。なんとか列の北の端に位置してカメラを構えると来ます来ます!ムギマキの♂、♀、若いのやらが頻繁にやってきます。時刻は午後2時ごろでしたが、すっかり成鳥羽になった♂をしっかり収める事ができました。
撮りたいけれど腕が追いつかないホバリングでの採餌シーンがたまたま撮れました。こんな格好で実を咥えています。器用なもんですね。
この子は♂ですが、黒色が薄いので、2歳児にあたる第二回冬羽でしょうか。
ここのツルマサキは実がそんなに残ってないのですが、よくやって来ます。ところが翌日の朝にも行ってみましたが、さっぱり。なぜか午後にしか来ないようで、不思議なものです。
次回は、この続きでムギマキをたっぷりアップしたいと思います。

粟島紀行2020年10月 シラガホオジロ ノジコ コホオアカ アトリ ミヤマホオジロ カシラダカ等/ノビタキ 埼玉県

2020-11-12 | 中部地方
コホオアカ 新潟県粟島牧平 10月10〜12日

10月10日〜12日、秋の離島の渡り鳥を求めて、ワイバードのツアーにて粟島に遠征して来ました。台風が南寄りに進路を取ったため、東京は結構な雨でしたが、長岡を過ぎる頃から晴れ間が出て、粟島では三日ともお天気には恵まれました。そのせいかどうか鳥の出は今ひとつ。まっ、秋の渡りはこんなものかもしれません。鳥達はと言うと、渡った距離がまだ短いのか皆んな元気!距離を詰めさせてくれません。そんな中、ライファーとなるシラガホオジロを初めとして、ノジコ、コホオアカ 、アトリ、ミヤマホオジロ、カシラダカ、ツグミ等49種類が確認できました。
10月10日:新幹線と特急を乗り継いで、新潟の村上駅に到着(村上駅の駅メロはサンコウチョウで、気分が盛り上がります)、岩船港からフェリーで粟島へ。岩船港〜粟島への航路上は予想通り、サッパリ。時折ウミネコを見るのみ。島について、宿に荷を下ろして、まずは、島の北端の牧平へ。アトリ、カシラダカ、ノジコ等が目につきましたが、結構な数入っていたカシラダカの中にコホオアカが1羽いました。
少し歩くと畑の中にミヤマホオジロが数羽。
別の畑には、ノジコ。白いアイリングが妙にクッキリとした個体でした。それにしても遠い!
初日は牧平で終了。宿に戻りましたが、今回の宿は島の西側の釜谷地区でした。

10月11日粟島:翌朝、朝食前に宿の近くを散策するも大した成果なく戻ると、宿近くの広場付近で、参加者の方がよく分からない鳥がいるとのことで、ガイドの中野さんと見てみると、何とシラガホオジロでした。やれやれライファーひとつは出た!と喜びましたが、これっきり。
シラガホオジロはと言うと、あまり距離は詰められませんでしたが、写真には何とか収まってくれました。この写真を見ると頭頂が白髪混じりの様に見えますね。それでシラガホオジロと命名されたかもしれません。頬の白い部分がはっきりしているので、第一回冬羽の♂でしょうか。
この日の朝食は海を見ながらの浜鍋風味噌汁。焼石が入った熱々の魚が美味しかったです。
この日はまず港近くの内浦地区からでしたが、大した成果もなくトボトボと牧平まで行進。途中でコサメビタキ。
牧平に到着。それにしても日向は暑い!お昼のお弁当は木陰に逃げ込んで取りました。さて、牧平にて探索開始。今日もカシラダカ多し、50羽以上の群れが、畑から飛び立ったのには驚きました。ノジコの姿も目立ちましたが、多くても数羽の群れでした。
自由行動となって、とある木の中でアトリに遭遇。目の前で撮らせてくれたのはこのアトリだけでした。
更にうろついているとカシラダカが枝止まりで、撮らせてくれました。
牧平での鳥見を終えて宿に戻りましたが、夕食までにはまだ少し時間があるので、釜谷地区を散策。夕暮れ時の海をバックにしたイソヒヨドリです。
釜谷地区から西を望むと夕焼けに佐渡島が浮かび上がります。手前のテトラポッドの上にはウミネコのシルエット。ちょっと絵画風かなと。
そして遠景の日没。

10月12日粟島:最終日、朝食前に宿近くを散策するも大した成果なし。朝食後、牧平から鳥見を始めますが、鳥種に大した変化なしでした。やっぱりカシラダカ 。
木立の中にアカゲラ。この木立には先日オオルリやらツグミ、シロハラ、クロツグミ 等がいました。今日もツグミ、シロハラなどでしたが、ツグミ類は警戒心が強く、ゆっくり見せてくれません。
牧平から内浦地区まで徒歩で行進。岩の上のイソヒヨドリ。
普通は写真パスのアオサギですが、風景写真としてどうでしょう。
再度内浦地区の畑を探索。ノビタキ2羽と‥‥
右下にノジコが加わりました。
電線止まりのノジコ。この子は妙に顎線がクッキリ白いですね。
以上で粟島での鳥見を終えて、帰路に着きましたが、やっぱり航路では何もなし。GoToトラベルの地域振興券で、村上駅と新潟駅でお土産、食事と相成りました。

10月18日埼玉県狭山湖:秋の雰囲気を感じさせるススキやセイタカアワダチソウで黄色に色付いた堰堤でノビタキの追っかけです。期待の喉の赤い方は今季はハズレの様で、2日ほどチラ見せだった様です。
セイタカアワダチソウの上に。近年、堰堤では背が高くなりませんが、周囲に高い草がない環境だと無理に背伸びしないそうです。そのせいか黄色もあまりどぎつくなく、秋の風景としてそんなに悪くない様に感じてしまいます。
スズメバチ?と睨み合い。
相手が悪い!と、トットと退散です。
あとで写真を整理中に気づきましたが、アカトンボをくわえています。

次回は、10月24、25日と遠征して来た戸隠植物園でのムギマキ、マミチャジナイ等をアップする予定です。

アメリカウズラシギ エリマキシギ ウズラシギ オジロトウネン ヨタカ クロハラアジサシ ムナグロ ノビタキ等/埼玉県

2020-11-05 | 関東地方
アメリカウズラシギ  埼玉県川越市伊佐沼

9月19日伊佐沼: 小笠原紀行を長々とやったため、時節にだいぶ遅れてしまいました。そこで2週間分をまとめてアップしたいと思います。まずは、9月14日頃から埼玉県の沼にアメリカウズラシギが来ているとのブログが散見されました。埼玉で沼といえば伊佐沼しか思い当たりません。こりゃライファーではないかとワクワクしていましたが、事前に行った鳥友Mさんがキッチリ見てきたので、土曜日までソワソワする羽目になりました。迎えた9月19日の土曜日、6時半頃に伊佐沼に着くとCMさんは数人。手持ち無沙汰にしています。でも、「さっきいたんだけどどこかに行っちゃった」様なので、いることはいるとデッキで待ちました。水が抜けて地面になったところを双眼鏡で探索していると、怪しい影!遠いですが、胸の縦斑の境界がくっきりして間違いなくアメリカウズラシギ。やれやれということで、ライファー追加です。しばらくは遠くで、採餌していましたが、飛んで東岸の干潟部分に来ました。慌てて移動、しっかり撮れました。
コチドリと並んで。
飛び立ちも。
また遠くに飛んで行ったので、沼を回ってみると、シマアジがいました。まだエクリップスで分かりにくいですが。
あまり被写体にしないアオサギですが、飛翔と口開けの表情が面白いなと。
沼を後にして、南古谷の田んぼに行くとムナグロの群れが飛んでいました。タシギではないジシギもいましたが、どうにも同定の決め手が得られませんでした。

9月21日狭山丘陵: 狭山丘陵で、秋の鳥達を探索。シーズンらしくミズキにエゾビタキが数羽ひっきりなしにやってきました。

9月22日伊佐沼: 初見の日は雲が垂れ込めていて暗かったですが、今日は良い天気なので、再び伊佐沼に。まだまだアメリカウズラシギはいてくれました。
イソシギも。
アメリカウズラシギは相変わらず泥に嘴を差し込んで、採餌に余念がありません。
上空を見上げて警戒のポーズ。
セイタカシギの幼鳥もいます。

9月27日狭山湖: 渡りのシーズン、狭山湖にはノビタキ 、セッカなどが入ってきていますが、ふと上空を見ると、オオタカ、サシバが続けて通過。更にハヤブサ類が通過。写真で見るとお尻が赤い。チゴハヤブサでした。ノスリも飛んで、猛禽類のラッシュでした。
不思議なもんで、そんな日には、いろいろ現れるもので、湖面にいきなり白いアジサシ類が飛んでいます。クロハラアジサシです。ほとんど冬羽になっていますが、しばらく飛んで、すぐにどこかへ飛んで行ってしまいました。
さてノビタキはというと、この日入っていた個体達(3羽ほど)はいずれも警戒心が強く、なかなか距離を詰められませんでした。

10月3日伊佐沼:3週間近く経ってもアメリカウズラシギは伊佐沼に滞在していました。おまけにもう1個体入った様です。更にエリマキシギ、ウズラシギ、オジロトウネン、トウネンもいてこの日は賑やかなことでした。
まずは、オジロトウネンとツーショット。
続いてエリマキシギ(真ん中)が加わりました。
左がエリマキシギ 、右がアメリカウズラシギ 、エリマキが少し大きいですね。なので、♂若でしょうか。
少し歩いてみると近くにトウネン(左)とオジロトウネンがじっとしていました。何かお話ししている様。
4羽が揃い踏み。左からウズラシギ、2羽のアメリカウズラシギ、右端にエリマキシギです。
コガモ達もやって来ていました。
やっとエリマキシギが近くに。
伊佐沼にいると鳥友さん達から、北本にヨタカがいるよ!との嬉しい連絡が入り、移動しました。午後の少し遅い時間に着いたせいか、CMさんは5、6人。昨年と同じ場所にいましたが、ずっと見やすい所に鎮座していました。昨年と同じ個体でしょうね。
暫くすると運の良いことに顔を上げてくれるではありませんか。
お目目もしっかり開けてくれました。足元も見えます。どうやら♀の様です。
おかげで初めて逆光でしたが、全身をスッキリとることが出来ました。

10月4日狭山湖:セッカ が秋らしく伸びて来たススキに止まってくれました。

次回は、10月8〜10日に出かけたワイバードの粟島ツアーをアップする予定です。幸いライファーのシラガホオジロが出てくれ、他にノジコ、ミヤマホオジロ等が出ました。それにしても鳥達は皆んな元気!そのため遠くて、中々近くで写真が撮れませんでした。