ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

宮古島紀行2020年 その1 ツバメチドリ ベニアジサシ エリグロアジサシ リュウキュウヨシゴイ ミフウズラ

2020-06-25 | 琉球地方
ツバメチドリ夏羽 宮古島

6月18日〜22日宮古島/伊良部島: 自粛要請も解け、晴れて憧れの地、宮古島にワイバードのツアーにさらに2日追加して鳥友HMさんと行って来ました。幸い天候にも恵まれ(蒸し暑くて死にそうでしたが‥‥)ライファー(外来種含む)4種のオオクイナ、ベニアジサシ、オオアジサシ、キンパラに亜種リュウキュウアカショウビン、キンバト、ツバメチドリ、リュウキュウヨシゴイ、ミフウズラ 、リュウキュウコノハズク 、エリグロアジサシ、亜種リュウキュウサンコウチョウ等35種の野鳥たちに会うことができました。狙っていた大物たちの写真をたっぷり撮ることができ大満足の遠征でした。特にオオクイナとオオアジサシはツアー終了後の成果で、2日の延泊は大正解でした。そんなわけで7回ほどに分けてじっくりアップする予定です。
6月18日午後2時半宮古空港に降り立ち、ガイドの本若さんの案内で、バスに乗り込み、先ずは伊良部島を目指します。島の間を結ぶ伊良部大橋は3.5km程の無料で渡れる日本で一番長い橋だそうです。写真は伊良部大橋と伊良部島を望む場所からのものですが、宮古島はサンゴ礁が隆起した平らな島で、市街地以外の耕作地の多くはさとうきび畑です。
さて、橋の中ほどまで差し掛かるとアジサシが飛んでいます。ウミガメも見えるというので、一時駐車できそうなところに車を止めてエメラルドグリーンの海を眺めているとカメが浮いています。女性の運転手さんなんですが、鳥見ツアーにほぼ専属の様で、実に見つけるのが上手い!野鳥を次々見つけてくれます。もちろんウミガメも簡単に!近くに浮かんでいたのは、アオウミガメでしょうか。

北の方にちょっと遠いですが、アジサシの群れが海の上を飛び交っています。
盛んにダイブしていますので、小魚の群れがいたのでしょう。アジサシをよく見ると頭上が黒く、なんとライファーのベニアジサシでした。いきなりライファーと出会い幸先いいぞ!とこの時は思ったのですが‥‥
伊良部島に到着、あのヤンキースに在籍した伊良部の島です。連れて行かれたのは、島の港で、なかなか景色の良い岩が並んでいます。そして岩の上には‥‥
あちらこちらにエリグロアジサシがいます。抱卵している様に見えました。
アジサシは羽がスマートで、広げたところがいいですね。
海面をバックにして、いい感じです。羽を広げてくれるのを待ちます。
期待通りに広げてくれました。
次に向かったのは、宮古島の南西地区のさとうきび畑。ツバメチドリとミフウズラ狙いですが、宮古島を知り尽くしたガイドの本若さんの読み通り、刈り取られた畑にツバメチドリがいました。しかも目の前!間近に撮れて嬉しい限りです。綺麗な夏羽で、嘴の根元の赤色が鮮やかです。
子育て中だった様で、幼鳥が4羽ほどいました。かわいいですね。
餌をくわえて飛んで来ました。子育てに励んでいる様です。
チドリ目ですが、ツバメと名前がついている通りツバメによく似ています。特に飛翔姿がそうですが、なかなか撮るのは大変。やっと撮れました。
こんな目の前で撮らせてくれたのは、幼鳥がいるので、逃げるわけには行かず、防衛していたのでしょうね。悪いとは思いつつやっぱり撮りまくってしまいます。
同じ畑にミフウズラ もいたのですが、撮る前に逃げてしまいました。やっぱり手強い!更にさとうきび畑を探索していると、何とリュウキュウヨシゴイが畑の真ん中に突っ立っています。えっ!まさかと思いましたが、まぎれもなくリュウキュウヨシゴイの♂。枯れたサトウキビに擬態しているつもりなんでしょうかね。
それにしても金色の虹彩がC字状でなんか不思議な感じです。
ポーズを変えてくれて背中がよく見えます。
この日は畑の探索を続けてミフウズラ が結構出ました。宮古島には多い様ですね。でも写真に撮るのは至難の技。何枚か撮れたのですが、ピンがあっていませんでした。まだ明るいですが、7時になったので、1日目は終了。ホテルに荷を下ろした後、本若さんに案内していただいた近くの居酒屋でツアーの皆さんと乾杯です。
翌6月19日は午前5時半にホテルを出発、日の出の5時50分ごろからキンバトのポイントを探索。ちゃんといましたが、被写体にはなってくれず。続いてさとうきび畑でミフウズラ 探索。あちこちにいてやっぱり濃いですが、逃げるのが早い!やっと遠くにいたのを捉えました。喉が黒くないので、♂の様です。一度隠れた茂みから出て来ましたが‥‥
すぐにスタコラサッサと茂みに戻ります。簡単に撮らせてくれません。
ポイントを次々に案内していただきました。そして別のポイントで複数羽発見!右が♂左が♀のペアでしょうか。この時か忘れましたが、ヒナ(本若さんは黒い10円玉といいます)の姿が見えましたが、すぐに草むらに駆け込んでしまいました。

次回は6月19日の続きですが、この日は成果が今一つで、ミフウズラ 以外はリュウキュウコノハズク のみ。なので、怒涛の撮影ラッシュだった翌6月20日の、キンバト、ミフウズラ 、亜種リュウキュウアカショウビン、セッカなどをアップする予定です。

ヤマセミ 特集号その1

2020-06-06 | 関東地方
ヤマセミ♂♀ 向かって右が♂、左が♀です。

ヤマセミの写真がたっぷり撮れたので、嬉しくて特集としました。逆にいうと他には何も撮れなかったということです。先ずは木止まりですが、枝葉被りで今ひとつです。お気に入りの場所の様でよく止まっています。
暫くすると移動しましたが、また、戻って来て、今度は全身がよく見えるポイントに止まってくれました。おかげでたくさん撮らせてもらいました。狩りの時間ではないのか、お魚もお休みなのか15分ほど止まっていましたが、飛び込みはなしでした。胸に橙色の羽があるので♂です。
尾羽を上げたり下げたり。
魚でも見えたのか、覗き込む様に。
こっちをみたり。
あっちを見たり。
何か警戒する様にキッキッと声を発します。すると‥‥
別のヤマセミの声が聞こえて来たかと思うともう1羽が飛んできました。♀の様です。残念ながら♂が突き出される様に飛んでしまいました。仲良く並んだツーショットはお預けです。
喉元に橙色がないので、♀の様です。横向きで図鑑写真ポーズを取ってくれました。
やっぱり尾羽を下げたり‥‥
上げたりしてくれます。
♀はあまり長居せず、どこかに飛んで行きましたが、すぐに♂が戻って来ました。
確かこの時は、トビが近くを通過した様に思います。少し警戒した感じでした。
今度は早めにどこかに飛んで行きましたが、暫くしてよく見ると近くの枯れ木に止まっていて、声を発しています。
すると♀が飛んできて‥‥
同じ枯れ木に止まりました。ペアなんでしょう、並んで止まってくれましたが、何だか微妙な距離感があります。求愛をしている様子はないですね。時期的にも遅いですね。
一緒に正面顔。
同じ方向を見ています。
白黒の見事な鹿の子模様、立派な冠羽やその希少性、やっぱり人気なのがわかります。おまけに止まった時にほとんど見えない短い足、なんか親近感も感じます。

さて次回は、間に合えば宮古島での成果をアップします。