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ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて近隣から遠方まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ2〜3日に1度のペースで掲載します。

フィリピン パラワン島紀行 第4日目午後〜夜 最終章/パラワンキバラタイヨウチョウ ボルネオコノハズク マレーモリフクロウ シロハラウミワシ

2025-06-25 | フィリピン
小さな島に住むボルネオコノハズク 2025年2月11日 パラワン島

2月11日午後(続き)、花の木にやってきたパラワンキバラタイヨウチョウ(Palawan Sunbird)は次から次に花を渡り歩いて吸蜜に余念がありません。お陰で、花絡みの写真がしっかり撮れました。
角度によって、喉から胸の青色の構造色が煌めいて、きれいです。
たっぷりと蜜を吸って、満足したのか、どこかに飛んで行って終了となりました。
空にはシロハラウミワシ(White-bellied Sea-eagle)の姿。何か魚の様な獲物を掴んで飛行中でした。
ホテルに戻ってくると、またも雨。そこで休憩の後、夕刻には止んでいたので、やっと夜のフクロウ探しに出かけることが出来ました。まだ明るさの残る郊外の道沿いにやってくるとマレーモリフクロウ(Spotted Wood-owl)が既に動き出していました。
そして、暗くなって、波止場のような場所に来て、ガイドさん所有の小型のボートに乗り込んで、10分足らずの船旅。小さな島に上陸すると、パラワン島の様な大きな島に接する小さな島にしか居ないと言う不思議な生態のボルネオコノハズク(Mantanani Scops-owl)がお出迎え。
パラワン島やボルネオ島北部に接した小さな島にしか住んでいないと言う変わった習性のコノハズクです。島にしか生息していない日本のカラスバトと同じ様で、大きな島ではライバルや捕食者に負けて、離島でわずかに命脈を保っているのでしょうか。
と言う事で、パラワン島シリーズはこれにて終了です。とにかく雨、しかも豪雨に祟られて、さっぱり鳥果があがりませんでした。悔しいので、本遠征の同行者とリベンジを誓いました。

次回は地元の鳥さん達の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。
*モンゴル遠征中

フィリピン パラワン島紀行 第4日目 お昼〜午後/パラワンキバラタイヨウチョウ ヒメカッコウ シマキンパラ エゾビタキなど

2025-06-23 | フィリピン
花絡みのパラワンキバラタイヨウチョウ(仮称) 2025年2月11日 パラワン島

2月11日最終日のお昼前に本来ならここから地底川底洞窟に行く予定だった海岸に来ました。たくさん並んでいるこの船で行く予定でした。
お昼ご飯にはまだ時間があると言う事で、海岸線に沿って散策すると、日本でもお馴染みのコサギ(Little Egret)と‥‥
黒色タイプのクロサギ(Pacific Leaf-egret)がいました。
電線にはヒヨドリかと思ったのですが、小型の杜鵑類で、ガイドさんによるとヒメカッコウ(Plaintive Cuckoo)との事。図鑑と少し違うのは若鳥なんでしょう、多分。
2日前にも会ったエゾビタキ(Grey-streaked Flycatcher)。よく出会うので、こちらで、結構な数が越冬しているのでしょうね。
日本でお馴染みの鳥たちが多いなと思っていると、カワセミ(Common Kingfisher)に‥‥
イソシギ(Common Sandpiper)、水辺の鳥は共通種が多いですね。
一方、こちらはパラワン島固有種のパラワンキバラタイヨウチョウ(仮の和名)(Palawan Sunbird)。最近、独立種になったせいか和名が付いてない様なので、元の名前のキバラタイヨウチョウにパラワンを付けて、仮の和名としました。胸のオレンジ色が特徴です。
こちらは南西諸島で見かけるシマキンパラ(Scaly-breasted Munia)、こちらでも移入種とされている様です。
海岸沿いの食堂で、昼食。海を眺めながらのんびりと過ごすことが出来ました。普段、船が出るときには観光客で賑わっているそう。
昼食後、プエルトプリンセサ方面に出発。途中で、ガイドさんに案内されたのは、とある民家らしき所。お庭にマメ科の木でしょうかきれいな花が咲いています。そこにパラワンキバラタイヨウチョウ(仮の和名)♂が花の蜜を吸いに来ています。これはこれはと喜んで、撮影会。
タイヨウチョウはお花によく合って、絵になりますね。

次回はこのタイヨウチョウの撮影会の続きと夜のフクロウ巡りをアップする予定で、パラワン島シリーズも最後になります。ご覧いただき有り難う御座います。
*モンゴル遠征中


フィリピン パラワン島紀行 第4日目午前/アオサンコウチョウ パラワンルリコノハドリ パラワンハナドリ クロアゴヒメアオバトなど

2025-06-21 | フィリピン
全身青いアオサンコウチョウ♂ 2025年2月11日 フィリピン パラワン島

第4日目午前、最終日の朝、空を見上げると、雨が降っていない!と言う事で、島の西側にある地下河川公園に向かって出発しましたが、船が出航出来るかどうかはまだ未定との事。どうなることかと島に来て初めてのお日様を仰ぎながら車を走らせて南シナ海が見えた頃、連絡が入り、まだ海にうねりがあり、海上保安庁?からの出航許可が出ず、あえなく中止との事。仕方ないので、海岸に近い道路脇で鳥見をすることに。天気が良ければ良いで、陰影がつきすぎて写真はイマイチ。雨か晴れしかないのかとついつい恨み節。さて、鳥さんは結構いますが、高い木の上でちゃんと撮れない!ムネアカタイヨウチョウ(Purple-throated sunbird)の赤い胸がやっと写りました。
パラワン島固有種のキンメヒヨドリ(Sulphur-bellied Bulbul)は比較的見やすい所に出てくれました。
続いて、これも島固有種のパラワンハナドリ(Pygmy Flowerpecker)。こちらが和名としては本家の様ですが、英名はそれらしくないと言う訳のわからない命名。一体誰が付けたの!とツッコミたくなります。ちっちゃくて可愛いけど見かけは地味ですしね。
高い木の上に猛禽が止まっています。全然動かないカンムリオオタカ(Crested Goshawk)でした。確かに冠が少し見えますね。
鳥さんの好きな木の実がなっているのか、色々な野鳥が集まっている木がありました。先ずは小さなハトのクロアゴヒメアオバト(Black-chinned Fruit-dove)でした。確かにアゴが少し真っ黒。
そして、パラワン島固有種のパラワンルリコノハドリ(Palawan Fairy-bulebird)、しかも♂。やっとルリコノハドリ類の♂を目にすることが出来ました。
こちらはその♀。今までルリコノハドリと言うとこのタイプばっかりでした。
♂は背中の瑠璃色と赤い目が特徴的です。
さらにさらにパラワン島固有種のアオサンコウチョウ(Blue Paradise-flycatcher)♂。パラワン等で見たかった野鳥の一つに出会えました。全身青色で素敵です。
枝被りなしで全身が撮れましたが、これで光が良ければなあ〜と。
さて、パラワンルリコノハドリ♂はまだ居てくれました。
それにしてもこの黄色い小さな実は大人気ですね。と言う事で、午前の部を終えて、海岸に向かいました。そこには出航できなかったボートがたくさん浮かんでました。4日も出航出来ず、商売あがったりですかね。

次回はこの続きで、海岸周りの様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。
*モンゴル遠征中


フィリピン パラワン島紀行 第3日目午前 その2/パラワンヒタキ パラワンガラ ノドジマズアカミユビゲラ カッコウサンショウクイなど

2025-05-26 | フィリピン
パラワン島固有種のパラワンヒタキ 2025年2月10日 フィリピン パラワン島

2月10日午前(続き)空にはアナツバメが飛び交っています。可能性あるのは3種ほどですが、決め手がない。ガイドさんにやっと撮れた写真を見せるとフィリピンムジアナツバメ(Philippine Swiftlet)だろうとのこと。断定できませんが、そう言うことに。
相変わらずの雨の中を出てくれたのはカッコウサンショウクイ(Bar-bellied Cuckooshrike)。カッコウ?サンショウクイ?一体どっち?外形からはオオサンショウクイ類ですね。
木の上部で動いている小鳥、パラワン島固有種のパラワンガラ(Palawan Tit)がここでも出てくれました。もう少し明るく撮りたいですね。
ずぶ濡れのこのキツツキはパラワン島固有種のノドジマズアカミユビゲラ(Spot-throated Flameback)、もっと明るく、近くで見たかったですね。

移動して、昨日閉じ込められそうになった国立公園の入り口近くで、パラワンヒタキ(Palawan Flycatcher)登場。藪の中で見つけるのが大変でした。おまけに森の中で暗い!それにしても目がくりっとして何とも可愛い!
この日はこれで午前の部は終了。午後も出かける予定でしたが、大雨で中止。スーパーでお買い物などしましたが、またもホテルでお休みでした。

次回は地元のブッポウソウのペアリングの様子などをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

フィリピン パラワン島紀行 第3日目午前 その1/パラワンコノハドリ パラワンオウチュウ ヒメコノハドリ ハイイロオウチュウなど

2025-05-24 | フィリピン
パラワン島固有種のパラワンコノハドリ 2025年2月10日 フィリピン パラワン島

2日目の2月9日は朝から豪雨、そのうち止むだろうという淡い期待感で出かけましたが、その気配なし。森の中で押し寄せる水を乗り越え、ずぶ濡れで引き返すも主要幹線は寸断され、やっとの思いで、ホテルに帰還。一度もシャッターを押さない悲惨な1日となりました。
3日目の2月10日も朝から雨、昨日よりは小降りですが、意を決して雨の降り続く中を出撃。道路脇に車を止めて、傘をさしながら探鳥。それでもよくこんな雨の中、鳥さんは出てくれます。パラワン島固有種のパラワンオウチュウ(Palawan Drongo)。雨の中静かにたたずんでいます。
ズグロヒヨドリ(Black-headed bulbul)はこの一枚のみ。鮮やかな黄色がさっぱり出ません。
雨の中、頑張って餌取りしていたのは、ハイイロオウチュウ(Sooty Drongo)。亜種の違いなんでしょうが、日本や他の東南アジアで見られるのと随分違います。ハイイロと言うより、ウスズミオウチュウが相応しい感じです。
ハチの様な虫を捕らえました。こんな雨の中、虫も飛んでるんですね。
木の茂みの中をチョロチョロしているのはヒメコノハドリ(Common Iora)。時々、表に出て全身が見えることがあります。黄色の羽色が葉っぱの緑から浮かび上がります。
ふと電線を見ると秋の日本で見慣れた小鳥が止まっています。エゾビタキ(Grey-streaked Flycatcher)です。ここで越冬しているんですね。この雨の中フライキャッチしているのでしょうか、ご苦労なことです。
電線にはツバメ(Barn Swallow)も。結構な数が飛び交っていました。越冬中なのでしょうね。
ちょっと距離はありましたが、パラワン島の固有種であるパラワンコノハドリ(Yellow-throated Leafbird)が出てくれました。色合いが中々洒落ています。もっと近くで見てみたいものです。
雨の中、いろいろ出てくれて、思わず有り難うと言ってしまいます。

次回もこの続きで、ずぶ濡れの鳥たちをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

フィリピン パラワン島紀行 第1日目午後 その2/パラワンハナドリモドキ マングローブヒメアオヒタキ ホオハゲクモカリドリ

2025-04-07 | フィリピン
ホオハゲクモカリドリ 2025年2月8日 フィリピン パラワン島

2月8日続き;プエルトプリンセサ市内の若いガイドさんの自宅ハイドでの観察、撮影は続きます。頻繁に登場するチャノドコバシタイヨウチョウ(Brown-throated Sunbird)♀。メスばかりなので、きっと同じ個体なんでしょうね。
パラワンハナドリモドキ♀(Palawan Flowerpecker)もしょっちゅうやって来ます。
同じく頻繁に現れる♂、頭頂の赤い羽がしっかり開いて、アカボウシハナドリになっています。
落ち着くと閉じて、こんな状態。
マングローブヒメアオヒタキ (Mangrove Blue-flycatcher)♀もちょくちょく顔を出しますね。
新たに登場したのは、ズアカサイホウチョウ(Rufous-tailed Tailorbird)ですが、バナナに釣られてやって来た様ではないですね。
海の方のマングローブ林にはシロハラクイナ(White-breasted Waterhen)。枝被りで、全身は見えませんが、南西諸島のものと同じですね。
さらにパラワン島固有種のホオハゲクモカリドリ(Palawan Spiderhunter)。長い湾曲した嘴で、花の蜜を吸う様です。それにしてもホオハゲはちょっと酷い和名では。そんなにハゲている様には見えないし、黄色いアイリングの方が特徴的なので、それに関連した名前の方がいい様に思いますが‥‥ 固有種なんだから単純に英名を直訳してパラワンクモカリドリの方が相応しいのでは。
蜜吸い用の舌をよく出します。
出したり‥‥
引っ込めたり‥‥
また出したり‥‥
長い滞在の様に感じましたが、夕刻で、暗くもなって来たしで、1時間ほどで退却。しかし、写真はしっかり撮らせてもらいました。

次回は、まだ残っているインドはアンダマン島の続きで、4日目午後の様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

フィリピン パラワン島紀行 第1日目午後 その1/パラワンハナドリモドキ マングローブヒメアオヒタキ チャノドコバシタイヨウチョウ

2025-04-01 | フィリピン
パラワンハナドリモドキ♂ 2025年2月8日 パラワン島

2月8日午後、昼食後、雨は相変わらず降り続いており、屋根のあるところで鳥見できる所という事で、若いガイドさんの自宅にあるハイドに案内されました。自宅は海に面しており、マングローブ林などの森が続いて、絶好の観察場所だそうです。着いてみるといくつかある建物の1階の土間が森に接して、バナナなどを置いた餌台が設置されています。椅子もあり楽チンです。早速、小鳥たちがやって来るので、撮影開始。
枝に静かに止まっているのはマングローブヒメアオヒタキ(Mangrove blue-flycatcher)♀。ヒタキの仲間はオスが派手で、メスが地味なのが、多いですが、ヒメアオヒタキ類では、♀も綺麗な青色の種類が結構います。きれいな♂が♀に好まれて、性的二形が進化したというダーウィンの仮説が当てはまらないケースがヒタキ類には結構あって、興味深いです。
午前中、チラッと姿を見せてくれたパラワンハナドリモドキ(Palawan Flowerpecker)の♂も登場。間近でじっくり見えますが、背中の青とお腹の黄色が鮮やか。赤い胸斑や白い頬線などオシャレです。用意されたバナナがお好みの様です。
チャノドコバシタイヨウチョウ(Brown-throated Sunbird)の♀も同じくバナナがお好みの様。しかし、♀しか現れませんでした。
気がつくと少し頭上の枝上にマングローブヒメアオヒタキ、これも♀で、同じ個体かな?

ちょくちょくやってくるパラワンハナドリモドキの♂ですが、頭頂部が開くと赤い羽がくっきり見えます。興奮したり、メスを誘惑する時などに開くのでしょうか?
閉じるとわずかに赤い羽が見えるだけ。
♀もやって来ました。一緒に食事することはない様で‥‥
ちょっと離れて、♂は待機していました。

この時には頭頂部は最初、開いている様でしたが、しばらくすると閉じた様です。

次回は、いよいよコスタリカ遠征編を開始しますが、初回は、予告編として、いくつかの鳥たちに出演を願おうと思います。天候にも恵まれ多くの鳥たちに会えたので、長期間に渡って、アップできそうです。まだ、インドのアンダマン島とフィリピンのパラワン島もありますので、交互にアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

フィリピン パラワン島紀行 第1日目お昼時/フィリピンオウム パラワンガラ アオヒゲタイヨウチョウ チャノドコバシタイヨウチョウ マレーシアセンニョムシクイ コウハシショウビン

2025-03-29 | フィリピン
フィリピンオウム 2025年2月8日 パラワン島

2月8日お昼、ナプサン地区を出て、市内方面に向かいましたが、途中で停車。一時的に雨は上がっていますが、ちょっと暗い。道沿いで、固有種のパラワンガラ(Palawan Tit)を探します。すると数羽の群れが飛び回っていますが、中々近くに来てくれない。おまけに高い木の上。何とか全身が見えるのが、一枚だけ。頭部の黒とお腹の黄色が中々に鮮やか。
近くの木にはアオヒゲタイヨウチョウ(Lovely Sunbird)♂。小さなバナナみたいな花でしょうか、その蜜を吸っているのかな? 和名のアオヒゲが光線の具合で、キラリと光り、お洒落な鳥です。
車に乗車し、しばらく走っていると、道沿いの大きな木にオウムがいるのをガイドさんが見つけて、急停車。木の上に2組のフィリピンオウム(Philippine Cuckatoo)がいました。数が少なくなって希少な鳥の様です。2羽で仲良くじゃれあっている様に見えます。
突然飛び立って、木の周りを旋回。
同じ木に戻って、また、2組で仲良く遊んでいる様に見えます。

昼食は海上に迫り出したレストラン。周りにマングローブの林があります。カメラを持参する様に言われた訳がわかりました。野鳥の観察も出来るのです。
ガイドさんが手招きするので、行ってみると獲物を狙ったコウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)が木の上の枝に止まっていました。
マングローブの中をチョロチョロしている小鳥は、チャノドコバシタイヨウチョウ(Brown-throated Sunbird)♂でした。
マングローブの花の蜜でも吸っているのでしょうか。背中もテカテカの構造色。角度によって、キラリと輝きます。
雨は相変わらずですが、もう1羽別の小鳥がマングローブの中をチョロチョロしています。中々捉えられませんでしたが、やっと見えるところに出てくれたのは、マレーシアセンニョムシクイ(Golden-bellied Gerygone)でした。
チャノドコバシタイヨウチョウの方はお花目当てなので、表に出て来やすく、しっかり撮れました。
食事も魚料理で美味しく、鳥を楽しみながらで、楽しい時間でした。

次回は、ガイドさんの自宅に設けられたハイドからのパラワンハナドリモドキやマングローブヒメアオヒタキなどをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

フィリピン パラワン島紀行 第1日目午前/パラワンハナドリモドキ パラワンウチワインコ キュウカンチョウ コオオハナインコモドキ コベニサンショウクイ

2025-03-26 | フィリピン
パラワンハナドリモドキ♀ 2025年2月8日 フィリピン パラワン島

2025年2月7日〜12日にフィリピンのパラワン島に遠征してきました。フィリピン諸島から西に外れた細長い島で、鳥相はボルネオに近く、島の固有種が多い所です。宿は5泊ともプエルトプリンセサ市内の同じホテルで、毎日、小一時間ほどの移動で探鳥に出動し、昼すぎにはホテルで休憩、午後再び出かけて、夜探鳥も行う楽チンな遠征の筈でした。ところが、乾季の筈なのに一月以上降っていなかった雨が、着いた日の夕刻から降り始め、しかも線状降水帯となる様な結構な雨量。結局、お日様を拝めたのは最終日の午前中のみで、予定されていた肝心なポイントやハイドに出かけることが出来ず、鳥果は残念な結果に終わりました。確認鳥種は61種で、そのうちライファーが35種と今までの海外遠征で最低の結果でした。しかし35種のうち23種がパラワン島の固有種で、探鳥地としては中々の場所でもあり、同行した方たちとリベンジを誓いあいました。

2月8日午前、前日夜からの雨は止むことなく、出かけたナプサン地区では森に入ることなく、雨天用の小屋で待機。そんな中、ガイドさんは遠くの木にいるコオオハナインコモドキ(Blue-naped Parrot)を発見、降りしきる雨の中、ずっと枝にたたずんでいました。
多少近い木に移動。相変わらず雨に濡れながらじっとたたずんでいました。
同じ場所に6羽ほどのキュウカンチョウ(Common Hill Myna)の群れが登場。ムクドリの仲間はどこでも群れたがるんですね。
近く、と言ってもそれなりの距離はありますが、コベニサンショウクイ(Fiery Minivet)が出現。黄色いメスだけがなんとか撮らせてくれました。
ガイドさんがコオオハナインコモドキがいた辺りに再びインコを発見。見ると尾羽にウチワの様な羽のある固有種のパラワンウチワインコ(Blue-headed Racquet-tail)♀でした。もっと近くで会いたかったですが、この時だけの登場でした。なんとかウチワ羽が見えるかと思います。
待機小屋のすぐ近くに小鳥が登場。やっと目の前に出てくれたのは、固有種のパラワンハナドリモドキ(Palawan Flowerpecker)♀でした。英名を訳すとパラワンハナドリなのに、何故かモドキがつく。和名パラワンハナドリは別にやはり固有種で、存在しますが、その英名はPygmy Flowerpecker、なんでこんな和名になっているのか訳がわかりません。
こんな近くに来てくれたのには理由がありました。ちゃんと餌となるバナナが吊るしてあったのでした。
そして、♂もやって来ましたが、直ぐにいなくなってしまいました。しかし、パラワンハナドリモドキは午後にタップリとご尊顔を拝することが出来ました。
雨は一向に止む気配はありませんでしたが、それでもお昼近くになって、小ぶりに。時々止むこともあり、移動する事になりました。

次回は移動中に立ち寄ったポイントで、出会ったパラワンガラやフィリピンオウムなどをアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。