goo blog サービス終了のお知らせ 

流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 8/17 を語る

2009-08-18 01:10:11 | ■新房昭之
●化物語

とりあえず最新話まで。
CGに関してはPVにもあった階段登ってる辺りとか好きだったんだけど、
だんだん無機質な感じに飽きてきて3話以降を退屈に感じてしまったり。



しかしこのアニメ、最新話見て他の表現媒体をも肯定している作品なんじゃないかと思えた。
最新話で言えば、ひたぎの目に炎の文字が宿る辺りとか。
直前に咲-Saki-見てたからかもしれませんが、
目に炎が宿るという表現をそのまんま文字でやってしまうのを見て、
これは他の媒体に触れていなければ意味がわからないだろうな、と思ったので。
既存のものに立脚した上で現代で新鮮味を出そうという気質が、
端的にわかりやすく読み取れたように思いました。

</object>

あとこの作品はEDがいいなぁ。
落ちてくるテロップが少女の手から零れ落ちる風に見えるのが個人的にGOODだった。
そして落ちてくる星、少女の中心として周りを回転する星。
テロップが手に残らないのは刹那的なTVアニメというのを風刺してるのかなとか、
回転してる星は変わらない人間関係なんかになるのかなぁ、とか。
そんな自分の胸に手を当てて消えていく少女像がどこかモノ悲しくもあり愛おしくもあり。


●懺・さよなら絶望先生

</object>

化物語とは違った方向で星というか宇宙を扱ってるのが面白いなぁ、と。
化物語はキャラ寄り映像という感じですが、こっちはアニメ界隈を風刺してるのかな、と。
割かしどうでもいい話なので話半分に。

歌詞に合わせた格好のOPだと思うのですが、
ロケットが爆発する辺りを見ると『オネアミスの翼』を思い出して、
その意味合いを考えるだけで興味深いです。
オネアミスの庵野秀明さんのロケット発射作画は新時代の希望の象徴の1つのように思うのですが、
映像面でのそういった象徴を破壊するってのは、
シャフトに期待されている希望そのものを破壊したい風にも読み取れる気がするんですよね。
オネアミスがやはりそれだけインパクトのある作品だったと思いますし。
シャフトがそれをやってるというのがどうにも笑えないポイント。
まあ、3回もTVで同じ作品やってたらこういうのも出てくるのかなぁ、と思うことに。

宇宙に出ることが出来ないことを端的に描きながら(科学を否定しながら)、
最後に少女が落ちてくる→宇宙人がいるというオカルト的な希望を肯定しているのかなぁ、というか。
つまり地球というと星を離れないこと=何も行動を起こさないで待つ、ことなんだろうなという。
化物語のEDと比べて云々とか色々思うことがあったんですが、どうにも纏まらないなぁ。

化物語が他作品、アニメを肯定するかのように描いているのに対し、
一方で他作品の引用でこのような絶望を叩きつけてくる辺りが特に面白いなぁ、と思います。


ロケットの辺りはやはり友岡新平さんパートなのかなぁ?
最近『星方武侠アウトロースター』という作品を見たんですが、
ちょうど宇宙船の発射?の回で動画なんかをされてて、
なんかちょうど今と繋がるような感じのを見たなーとか思いました。
マッチョ女&獣化する女の回で原画されたりしてて『いぬかみっ!』思い出すなぁとか(笑)
まあ、偶然だと思いますが不思議な繋がりだなぁと。


涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイト を語る

2009-08-08 03:45:19 | ■京都アニメーション


二人乗りをしたのかはぐらかす冒頭。
ハルヒと泳ぐ長門。
ボールが顔面に直撃しないみくる。
お面の位置とお面を気にしないハルヒ。
たこ焼きをあげないハルヒ。
いつも通りのハルヒ。



命を狙ってくる花火。そういえば最初の話は『柿崎ぃ!』だった。
今回は高速でケレン味のあるカットを繋いでてインパクトが強かったなぁ。
何気に京アニリアクションって久々に見てるのかもしれないなぁなんて思ったり。

ネタ晴らしのシーン、珍しくみくるの話を聞いてやるところから始まってた。
まあ、やはり今までがどこかおかしかったんだろうな、とか。
しかし最後の最後に古泉への殺意を口にするのには笑った。



初回で並んで寝ているのが印象的だったんだけど、最後でもやるのかぁ。
初回と比べると雨が降ってて台無しって感じで、
まさにエンドレスエンドそのものの気分に当てはまるよなーとか。



意味が無いと感じたものに意味を与えるのが締めなんかなぁ、と。
個人的にあの回は大失敗したなとか思ってたんですが、
こうやってキョンの心象風景に再び『絶対的な空』が現れるからこそ、
その絶対的な問題を破るという快感があるんだろうなと思います。
そういう意味で、あの話数はやはり必要だったのかなと思いました。



恩返しのセミに攻撃的な花火という伏線かぁ、とか。
この辺はこの話数内の変化を良い感じに使ってて面白かったです。
ただ、たこ焼きのくだりはちょっと解釈に悩みます。今は雰囲気で見てる。

しかし、こ花火かー!と見ててグッときたなぁ。
ああ、終わるんだ、という線香花火のごとく。
電球の代わりに花火って感じなのかな。



ハルヒが振り向いて詰め寄ってくるまでの流れは流石に力入れるように感じたなぁ。
ハルヒをかわいく描こうというか。
キョンの腕を振ってる動きがまさに子供が駄々こねてるような感じで、
そういうところに必死さが出ていて、
終わるんだという哀愁と子供の駄々を見る大人目線が共有されるような印象とでも言うか。
最後の俯瞰アップの頭ガシ振りを見ると、
やっぱ京アニの萌えさせる『キメ』っていうのはコレなんだなぁ、なんて思ってみたり。



メイド服がなんかがセル置きで片腹大激痛とか言えばいいのか。



きぐるみ、ポーカーと金の話で締めかよーなどと思ってみたり。
キョンたちは実際にループを体験してるはずなのに、
自分ではなく他人事のようにふり返るのがちょっと引っかかった。

どうでもいいけど正直、この『宿題』って実はミスリードなんじゃないかと少し思った。
どっちかというと『夏休みにキョンの部屋に行った』の方なんじゃないのかな、と。
『I LOVE YOU』の伏線が残されているとするならば、考えられない話じゃないよーな?
まあ、どんな憶測をしたところで、全てはエンドレスエイトと共に闇に葬られるのでしょうが。
長門は全部覚えてるんですけどね。
キョン、ハルヒを見つめる長門が何を観測して何を考えたかってのがまあ重要なんでしょうなぁ。

脚本:村元克彦
絵コンテ・演出:米田光良
作画監督:高橋真梨子

村元脚本とは意外。
キャラ萌えポイントを押さえるのがうまい人というのが個人的な印象。
演出もまさか初回の米田さんとは。
絶対武本さんか大穴で山田さんだと思ってたんでかなり意外。
締めということでやはり力入ってたんだなぁと思わせられる回でしたね。
今回はキョンたちの肉体を意識させるような画が目立つような、
と思ったけどその辺は高橋さんなんだろか。
締めとしては上々だったと思います。


エンドレスエイト全体の感想としては、
正直荒谷さんの回が画的にインパクトが強すぎてそれ以降へのイメージダウンに繋がっていると感じて、
個人的には構成ミスなんじゃないかなぁとか思ったりもしたけど、
あの回があるからこそ「演出の差異が~作画が~」になったとも思うので、
やはり掴みとしてはアレは成功していたんだろうなぁ、とか。
あと高雄さんの回はいいんだけどハルヒとしては滑ってるように思って微妙だった、かな。
まあ、あとは過ぎ去る話数を普通に見てただけって感じで、特別言いたいこともないかなぁ。

同じような回がずっと続くというのは、
同じスタジオで作られることすらも日常の一部になっている京アニだからこそできた荒業とか言ってみる。
まあ、なんだかんで自分はハルヒが長く見れて、京アニの作る話数が見れて良かったです。
とりあえず流れた回は比較的念入りに見ちゃいますし>京アニ

ただやはり、このような理解し難いアニメというのはどこか閉じているように思うので、
その辺は自分の想像する作品観に寄っていて、個人的には支持、かな。
前回がやはり開かれていたと感じてたので、
ヤマカンが謝罪したのもまあ、そういうことなんじゃないかなと思ってみたりとか。
そんなとこです。


青い花 6話 を語る

2009-08-07 02:40:13 | <青い花>


『青い花』の雰囲気とはちょっと違った主張の強そうな色の花。
なんかこうやって花がメインで出てくると、これを中心に後半まとめていくのかなぁ、
と折り返し地点的なものを今回感じました。

杉本先輩が誰の花も受け取ってないのを見ると、
人は人にしか興味が無いのではないか、ということを思わされます。
それを彩るのが花の役割なんだろうな、とも。
『嵐が丘』の物語りそのものより「キャラクター」について観客、役者が言及しているところを見ると、
端的にそういう一面が隠されているようにも感じます。



青い花とは運命を表す花なのかなぁ。
先輩との別れなんかで2人が離れていっているように見せてるのか。
結構露骨。



子供劇。星の王子様の舞台袖では知られざる物語が垣間見える。
しかし、客席にはその物語を自分たちに重ねようとする意識をあまり感じさせないように思います。
寝ている兄貴、立ち上がるふみの友人。
『嵐が丘』の物語が等身大の人間ドラマなら、『星の王子様』はファンタジー。
子供たちと大人たち(過去と現在)の違いとも思いますが、
『青い花』というこの作品のジャンルを考えると、『星の王子様』批判、
ファンタジーへの批判のようにも感じてしまいます。

しかし前回話は京子の心情を代弁するかのような一面もあった。
色々とこじつけられそうな気もしますが、ふみがプレゼントしようとした「青い花」のように、
この作品自身への問いかけ、つまり等身大の人間ドラマばかりを素直に受け取ってもいいのだろうか、
という疑問が浮かび上がってくるように思います。
冒頭で泣いている女の子のように、子供の些細な悩みでも、やはりそれは人の物語には変わりない。
そしてそれは、キャラクターたちの子供時代とも切っても切り離せないものだとも思いますし。
あきら、ふみ、京子などは幼少の頃が少しですが描かれていますし、
『星の王子様』や子供たちの物語が3人の物語に関わってくる何かに繋がっているのでは、と思わさせられます。
またそうやって『星の王子様』をクローズアップさせるのは作品へのリスペクトとかなんかなぁ、とか。



今回の演出で特徴的だったのは大胆なシーンの繋ぎ方かなぁ。
冒頭の一瞬で消えるあーちゃんだったり、
同級生がふみの名前を呼ぶようなところであーちゃんを呼び止めるシーンになったり。
舞台の最中にいきなり楽屋に飛んだり。
こういうのって決まるとやっぱ驚きが大きくて面白いです。
楽屋で髪が服に~のところなんかは、ちょっとエロ過ぎだと自分は思いましたが(笑)



杉本先輩とあーちゃん。
あーちゃんはイチイチポーズや反応が面白いなぁ。
やや緊張気味に固まってるのとか。
先輩の髪をかき混ぜたりする雰囲気や、
先輩の見上げる目線からあーちゃん目線にのぼっていく感じとか、
そういうところがやっぱ小気味よく面白いです。

2人のやり取りに限らず、楽屋では準備段階での役者たちのやり取りが新鮮で良かった。
糸が解れちゃったー、とか。なかなかああいったシーンって見れませんし。



スポットライトが星のようでもあるのかなぁ、とか。



今回の田中宏紀さんのパートは『嵐が丘』終盤かな。
こういう舞台でのシーンは『紅』なんかを思い出しますね。
毎回田中さんを起用してるのは『WA』の吉成鋼さんのような話題作りの一環なんだと思いますが、
『WA』がお約束のシーンを吉成さんがやってるんじゃないか、
と毎回吉成さんを起用するシーンを話題にさせるような演出を撮っていたのに対し、
この作品ではあまり田中さんを使うシーンというのを縛ってないようにも思えて、
うーん、どうなんだろうと思っていたんですが、今回は結構ハマッていたように思います。
引きで足をステップさせるような芝居を見せてる辺りとか。

しかし同じ方が毎回参加してる例って他にもあると思うんですが、
田中さんは他の作品で目立ちつつもやってるんですよね。
その辺がやはり目を引いちゃうポイントでしょうか。



『私は生き続けるの!』
語り部の女と生き様を語る女とか。
杉本先輩の語りから、物語の意味を語るのではなく、
キャラクターの話をする方向に引っ張ってるようにも思うんだよなぁ。
そういうところがやっぱ引っかかるかなぁ、と。


青い花 5話 を語る

2009-08-02 06:27:34 | <青い花>


なんというか、どのキャラも憎まれて欲しくないんかなぁとか思った。
顔を合わせないふみと京子、京子と杉本、杉本とふみ、みたいな。
あまり煽るようなことをしない結果がそういうのに繋がってたのかなぁ、と。
しかし、目の位置の線を辿ると相手の首へ、というのはやっぱ狙ってるのかなぁ。
スクイズなんかでも気になったんだけど。
まあ、今回は如何にスクイズ(またはWA)にしないかという話とも思えます。
携帯とか分割とか演劇とか。
小学生の演劇見てると子供のような純真さが求められてるのかもなぁ、とか。
星の中を歩く雰囲気が好みでした。なんか覚えのある感じのが多かったような>演劇



今回の田中パート?
ふみがあきらに杉本先輩とのことを告白したときは、
平伏するかのような感じになってましたが、京子はそうでもなく、
どっちかというとあきらが下手に出てるような気が。
ふみと京子が出会ったときの位置関係的な。
坂道や背丈をメインに上から目線というか、そういうのが気になる感じというか。
たまに背丈を気にするような繋ぎが入ってる気がして気になる。

しかしこうしたシチュエーションで時間飛ばすのってやっぱ後で気になっちゃうような。



あーちゃんはかわいいなぁ。
京子への援護が滑ってしまったりアクションの取らせ方とか、
いきなりコメディタッチな感じ。
まゆげのアレとかやや強調されたあーちゃんの手とか見てて楽しい。
京子が小奇麗に針を使ってるので余計に。
しかし、杉本先輩のモテっぷりは半端ないっすなぁ。



目を引かれる構図とか。



あきらの表情を読ませずに地平線。
明るいですが、どこか答えの見つからない悩みを想像させられちゃいますね。
京子とふみのへ接し方というか。



2話でも似たようなのがありましたな。
はさみの音の一定のリズムとか。
先輩のストローもそうだけど、リズムの刻みは気持ちいい。
話は違うけど作画もリズムを感じるようなのだとすっぽりはまるような感覚。
今回の日常芝居というかを見ててそんなことを言いたくなってみたり。
田中さんのようなヌルヌルは圧倒されるような感覚。



同じ目線での語らい。
お互いが対等であるであるという風なこと感じちゃうな。
こういう雰囲気はやはり好きだなぁ。