流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

小林さんちのメイドラゴン 1話 を語る

2019-05-22 21:28:53 | <小林さんちのメイドラゴン>


アバン。
時計で朝が始まり夜に終わるという形で1話は終わりますが、
1日の流れを描いた1話というわけじゃないのがやや引っかかる感じ。
出勤時間など時計を挟む描写の多さから、
時間的な意味合いについて考えて欲しいのかなとか。
また最後電気を消した時締め切った状態ですが、
この時はカーテンが開いたままとか、なぜこの時はこうだったのか、
みたいな疑問符がわくような描写でもあったかな。

今作はトールが森から飛び立つところから始まりますが、
一体そこは何処なのか、みたいな違和感はあるというか。
小林さんがトールを家に招いたみたいですが、
酔いながら夜中に山から下りて自宅に帰ったのか。
でもトールの飛行スピードを見るにかなり離れた場所みたいだし、
トールに刺さっていた剣はいつ抜けたのか?っていうか剣投げるっていつの時代?
剣ぶっ刺されたドラゴンが日本の山にいたってことなのか、
などなどなかなか現在と回想が繋がらない感じで、
そういうファンタスティックなイメージを込めて時間、時計なのかな、と思ったりとか。
まあどうでもいい話か。



トールが降り立ったところで自転車のタイヤが風圧で逆回転してる描写とか、
こういうところをやるのは京アニ流だなぁと思いつつ、
タイヤも時計と同じで円かと思ったりも。



1話で繰り返されるカメラ位置。
小林さんちっていう形で入れてるのかな。
トールのドラゴン形態の描写は正に生き物って感じで、
呼吸での息遣いや瞬きを瞼ではない器官で行って生っぽい肉感描かれていて、
それっぽさにてグッときますね。



ジャーンッ!
トール、人間形態へメタモルフォーゼ。
滞空時間の長さでアニメは時間を操れることを意識させられる感。
しかし初登場の一発目から頭越しのカットかと思うと、
なんか懐かしさすら感じるな。
後頭部見せすぎ問題再燃か、みたいな。
1話の中で後頭部越しのカットが何カットあるか、
数えるのも真面目にありかなと最近思えてきた。







文字演出にBL影や新房作品的な色使いを見ると、
魂狩りの遺伝子出てますね感。
トールの色合いを変えることで、
世界から浮いた存在はドラゴン側と言ってるのがちょっと引っかかる感。
何気にここで変身してますが、
実際どういうやり取りだったのかちょっと気になる感じ。



窓を見せないような構図で。



それまで広角っぽい画から望遠で。
溜めを作るのにややキツめの構図を入れてくるのは、
AIRからの考え方で見ていいのかな。



影が強調される。
心に影を落とすシーンでそれまではなかった光源を用意して影を落とすの、
作品内の漫画的なところからリアル側へと揺れる描写で、
絵空事から現実へくる感じにちょっと違和感はありますよね。
作品はコメディ調な絵でそういう形できたのにここは心情に対する絵なのか、みたいな。



スローモーションで。
これも武本さんがよくやる手法ですよね。
トールを行かせていいのかという葛藤と、
これが現実ならばという夢との境の振れ幅。
結局トールのいる夢のような現実を受け入れるわけですが、
そこに至るまでの思考は時間によって決められている、
というのが引っかかる感じかな。
現実問題トールに頼まないと会社に間に合わせない時間的制約と、
小林さんの作るトールが出ていくまでに答えを出させなければならないという制約。
2つの時間軸からこの場合は成り立ったわけですが、
トールを選んだ理由が非常にしょうもない理由で、
それで成り立つなら最初から拒絶しなければいいのに、
とも思えるんですが、スローモーションで触れられる葛藤によって、
罪悪感に押しつぶされる己っていうある種の逃げにも触れられているんですよね。
そういう人間らしい小心者らしさを今度はすっ飛ばして話が進むので、
その落差に違和感があるよなと。
ただそれがないと話が成立しない。
そういう袋小路に陥っている場面として印象的かなという感。



壁をぶち抜かないと撮れない絵を通して、
夢のような現実への一歩が強調されている感じがするかな。
内と外という意味ではなく、
構図の変化でそういうのを見せてくるのが新鮮に感じられたな。
室内レイアウトに拘っていたのもここに繋げるためか、
みたいな印象にもなってそれまでの武本さんの演出への理解から、
また一歩先が見えたような印象がするかなと。
まあ自分が今まで気づいていない、忘れているだけかもしれないけど。



メイドトール。
どの役割もこなせないけど可愛いっていう描写で良いですね。
メイドものってことで小林さんがガチのメイドオタってのも新鮮かな。







トールのポーズやアクションも可愛くてグッときますね。
しかしトールの中の門番のイメージが中世辺りで止まっていて、
現実との時間軸の差異がちょっと気になってくる場面。



ビームはいて雲を晴らすとかエヴァっぽい感。
自分の肉を喰らう辺りも自分の器官を得るのに喰うってところがまたエヴァっぽくて、
思ったよりエヴァのパロディ要素が強くて驚かされますね。





1話終わり。
小林さんが寝る際に照明を薄明りの暖色系のものにしているのが新鮮だったな。
寝る際は夜っぽく照明を落として青っぽくとか暗くするするとか、
そういう作品がほとんどなので、こうした色味が非常に新鮮でした。
暖色系の色合いが作品を包む優しい世界を強調するようで、
トールに安らかな眠りを与える小林さんちっていうのを印象付けてる感じがGOODというか。

トールの夢から異世界からきたっぽいことが語られているので、
小林さんどこの山に行ったの?とかトールどうやってここにきたんだろうとか、
そういう部分も気になる感じだったかな。

もう結構前の作品なので全話見てから感想書いた方がいいのかもしれませんが、
やはり1話1話ちゃんと考えながら見るなら1話ずつ見たい派なので、
とりあえず続きます。

境界の彼方やファントムワールドも書きかけなので、消化したいかな。
とりあえずツルネまで感想書いていきたいところです。


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