平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

祈りの国旗

2006年02月15日 | Weblog
国旗の話題の続きです。

私の家内は、国旗作りのボランティア活動をしています。

今から10年ほど前になるでしょうか、Hさんという方が中心になり、世界各国の国旗を製作しはじめました。世界190数カ国の国旗を、毎週2回、十数名の方で、1年かけて手作りで作るのです。出来上がった国旗セットは、世界各国の平和団体に寄贈されます。

私の家内は昨年からこのグループに参加させてもらっています。彼女は、週1回だけの参加です。

この国旗製作は、祈りに始まって祈りに終わるといいます。製作を始める前に、世界190数カ国すべての国の平和を、「アフガニスタンが平和でありますように」というように、ともに声を出して祈ります。それから国旗の製作が始まります。製作も祈り心で行なわれます。製作の最中に雑念が入ると、どこかで失敗し、その国旗はやり直しになるといいます。

国旗の中には、弓矢や大砲など、武器が描かれているものもあります。それは表面的には戦争や闘争のシンボルです。しかし、その国旗を作っていると、その奥に、その国の歴史や、独立までの苦しみや、国民の誇りや、そして何よりも平和と繁栄を願う気持ちが感じられて、心が熱くなるといいます。

こうして作られた国旗には、1枚1枚、祈りがこもっています。

すべての国旗が出来上がったとき、その達成感は何物にもかえがたいといいます。そして、すべての国旗がなんと美しいのだろう、と思うそうです。

こういう国旗が世界各地に寄贈され、その国の平和行事に使われているのです。


最新の画像もっと見る