「大吉」の巻

いつも会社に着くと 自販機で紙コップのコーヒーを飲んでいる。
“砂糖は一番少なく、ミルクとコーヒーの濃さは真ん中”が俺のお決まりコース。

今日も誰も居ないのに自販機に向かって「ポチッとなぁー」とヤッターマンのボヤッキー風にボタンを押し、相撲の蹲踞（そんきょ）の姿勢でできるのを待って取り出した。

そしたら、なんと！紙コップに大吉の文字が！
 ほとんどの場合 なんも書いてなくて真っ黒けのまんま。　たまにこれに混じって中吉が出たりする。「中吉あるんやったら、大吉もあるやろ～」と言われてはいたが、これまで見た事が無かった。
それが、本日ついに出ましたーっ！
あまりのうれしさに、今日一日 持ち場機械の机のところに飲み干した紙コップを飾って置いておいたわ。

しかし、仕事が終わり、一日を振り返ってみると良い事なんか一つも無かった。
が、「なんでも無いような事が、幸せだったと思～う～・・・・」と、まぁthe 虎舞竜も歌っているように トラブルも無かったので幸せだったと思うことにした。めでたしめでたし。