Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

Nik & Jay

2006年08月15日 | デンマークっぽいもの
 たった今、洗濯物をたたみながらTVを観ていたら、Nik & Jayの新曲プロモが…。前回の「レガッレガ、レガ♪」という曲をこれまた上回るすごい曲で(その名も「ボイン」という曲)、彼らをみるたび、自分がデンマーク人じゃないことに少しほっとします。まあ、日本にも恥ずかしいアーティスト沢山いますが…。

 おそらく、私の周りのデンマーク人の90%がNik & Jayの名を聞いて「Neeeeej!! Pinligt!!!(イヤー!恥ずかしい!)」と叫ぶと思うのですが、一体どこの誰があんなに彼らを指示してるのか、謎です。今度のチボリコンサートも彼らだそうで…。

 事情を知らない方のために説明させていただきますと(私もよく知らないけど)、NikとJayは全歌詞デン語で歌うヒップホップの歌手です。おばかティーンや現場系の兄ちゃん層に人気があると思われます。
 昨年?例の「レガッレガッレガ、レガッレガッレガ…*以降繰り返し(laekker=デン語でおいしいとか意味する言葉。若者が使うことでセクシーとかかっこいいというややスラングな言葉になる)」という歌が大ヒット。どうやら彼らの歌詞から若者達の間で「laekker」を始め「Hva' saa det?!(英語のwhat's upみたいな)」など、クールなデンヒップホップ用語が広まっているようです。

 新曲PVでは、綺麗だけど踊れない、いかにもなデン人のお姉ちゃん達ががんばってそれっぽく腰を動かし、ちょっと悪っぽさ&危ない感じを演出するためか、うちのアパートの近所(高速の高架下)や、Islandsbryggeというおされマンションがぼこぼこ建ち始めた人気エリア(やっぱラッパーたるものゴージャスさも必須?)などで撮影されており、今回も歌詞である「ボインボイン!」を連発しております。

 さあ、みなさんもTVやラジオでそんな彼らの新曲を要チェケラーです。

Shakira?

2006年08月14日 | おもしろい人・おもしろいもの
 今年の春はずいぶんとこの人の歌が流行ったようで、隣のアパートの工事現場からはラジオで毎日3~4回は流れていました。MTVとか観ていてもこのPVがよく流れてて、ほえ~っと口を開けてあの腰の動きに見とれたものです(が、彼女のルックスに反したセクシーさはどうも、日本のロリ系アニメを連想させるのでちょっと微妙…)。

 で、ヨナスがまたしても変なものをみつけてきました。両者ともこのシャキーラをモチーフにしたもので、ラテンなステップと腰の動き大好きな私としては(ベリーダンスはまたちょっと別なんだけど)、もちろん後者の方が好きなのですが、前者の方もまた味わい深いものが(うそ)あります。あの表情…。

 さあ、みなさんはどっちのシャキーラが好き?!(って聞くまでもないっすね)


Hips don't lie SPOOF!1


Hips don't lie SPOOF! 2

セカンドハウス計画

2006年08月14日 | わたくしごと
 ここ2~3日雨雨雨で、夕方頃に晴れて来るという天気だったのですが、今日も雨があがってちょっと日が射してきたころ、またみすがやってきました。そして今日もエサで家の中へおびき寄せ、ばくばく彼女が鰹節ごはんを食べている隙にそ~っとお勝手口のドアを閉め…。

 初めは落ち着かずうろうろしていたのですが、それでも呼べばにゃーと来てすりすりしてくるし、ちょうど隣のおじさんが裏庭で芝刈りを始めたこともあって「まあ、おじさんがいなくなるまでゆっくりお茶でも飲んでいきなさい」と拉致監禁。

 でもつい先ほど、私達がPCに向かっている間にキッチンの窓から逃げていったようです。ああ、トラウマになってもう通わなくなったらどうしよう。また来てくれるといいなあ。


老後について考える

2006年08月13日 | わたくしごと
 デンマークといえば高福祉で、揺りかごから墓場まで安心して暮らせる社会と言われており、そんな話をデンマーク人(主に男性)としていると時々、彼らは「よかったね、この国にいられて」とか、結婚した外国人配偶者に対して「君はこんな国に嫁いで来れてラッキーだ」というようなことをはばかる様子もなく口にすることがありますが、最近は特にそんなことを彼らが言う場面に出くわすたびに、たとえそれがジョークだったとしても「Neeeeeeeeeeej!!!!!!どあほうめ!!」と言いたい衝動にかられます。

 確かに児童手当がもらえたり、教育費がかからないやら、失業時や老後の保証や、医療費がタダだったり、休暇や就労時間が法律でしっかり保護されていたり、日本も少しはこうなったらなあと思うこと多々なのですが、でもまだ結婚もせず、子供もおらず、この先デンマークに住むかどうかもわからない状況の外国人として、「こんだけ納めて還元されるものはあるんだろうか?」と思うし、デンマークの福祉は、彼らデンマーク人がデンマーク人のために作り上げたもので、外国人にとっては必ずしも彼らデン人が言うほどいいものではないと思うのです。

 そんな風に考えるようになったのも老人ホームに通い始めてからで、確かに外側から見ればゆったりとした個室を与えられ、年金もそれなりに給付され、寝たきりの人も少ないし(無理矢理にでも起こされるから)、日本の福祉現場で疲れ気味の人が見たら「なんてすばらしい!」と感動するものはあるかもしれません(私もそうだった)。でも働いてみて入所者のお年寄りをみて思うのは、実はそんなに日本の老人ホームのお年寄りとも変わらない、ということ。

 個人主義の国の国民として、自立している(せざるを得ない)ので、子供と離れて暮らすのは当たり前、子供は子供の人生があって親の面倒をみないのも当たり前(日本とデンマークの老人ホームの大きな違いとして、面会に来る家族がデンマークは著しく少ない)、そんな当たり前の中で生きていても、やっぱり加齢による淋しさはいくら福祉が充実していても、家族にも経済的にも恵まれていた人にも同じでしょうし、「淋しいけど一人で暮らさなきゃいけない」というのは日本のお年寄りと同じです。自由がきくうちは一人で気楽に暮らすのもいいだろうけど、そうじゃなくなった時は淋しいだろうなあ、と。特にデンマークは。どうせ同じだったら母国で日本語で、馴染んだものを食べて老後は暮らしたい…。

 あと日本でだったら高齢者がやや依存傾向になるのも当たり前、デンマークはサービスは十分提供されるものの、結局のところどうするかなど判断はその人にゆだねられスタッフもやけにすっぱりしてて、特に精神的依存は日本に比べて受け入れられない雰囲気があります。
 延命や積極的医療や周囲の高齢者の健康に対しての配慮といい、日本と比べてデンマークは非常に稀薄なところもあり、そこにはなんとなく「仕方ないよね」という妙にキッパリとした諦めすら感じます。
 噂によると、デンマークでは入院もしくは入所している高齢者の予後(急変時にどこまでの医療を施すか、食事が摂れなくなったり機能が低下してきた時どうするかとか)に関して、日本のように家族が決めることはほっとんどなく、本人が明確な意思を残さない限りたいがい自然の成り行きに任せられるのだそうです(実際どうなの?デンナース多永ちゃん?)。
 「このまま自然に…」というのも、日本のように時として苦痛を長引かせるだけの、ただ家族や医療者側の自己満足的治療(引いては日本の医療財政にも影響するし)に比べていいような気もするのですが、でもそういう日本の医療に慣れているものとしてこっちのは「え?!諦めるの早くない?!」とびっくりします。
 発言が国を動かすこと、税金の使い道に多いに反映されるので、若者や働き盛りの人や子持ちの人の方に傾くのでしょうがないのかもしれませんが。

 先日、ちょっと年配の日本人の方のお宅へお邪魔し、お酒を飲みつつそんなようなお話をしました。彼女はもう20年近くデンマークに住んでいて、お子さんも自立され、すっかりデンマークが彼女の人生の場となっており、「もう日本に戻りたくても戻れないだろうな」と言っていました。彼女は近々、第2の人生を歩み出そうとしており、別にデンマークにいる必要もこだわることもないそうなのですが、現実的、経済的にも、日本へはもう帰れない、と。
 確かに、私も日本の厚生年金なんて払ってないし、「墓場まで安心」なこの国では税金で搾り取られていくため貯金をするのも難しく、家計だって夫婦で分け合っていくわけだし、自分のために老後を日本で過ごすためのまとまったお金など作れないでしょう。子供達はデンマーク育ちだったら、もちろん「将来お母さんのことよろしくね」なんてことは言えないし(息子でしかもデン人の嫁なんて来たあかつきには絶望的だ)、今は自分で和食を作ったりできますが、老人ホームに入ったらほぼ365日黒パン、肉、じゃがいも、ブラウンソースな同じ食事(この時いたみんなで「これが一番の不安要素だ!」という意見で一致)。

 人生何があるかわからないわけで、もしかしたらこのままヨナスと結婚して、老後もラブラブ、デンマーク生活にもすっかり根を下ろし、デンマーク語だけでデンマーク人社会で暮らし、子供ともクリスマスと誕生日の時くらいにしか連絡取らず、365日黒パンと肉の塊とじゃがいもだけで、デンマーク人のように、もしくはデンマーク人として満足に暮らせるかも知れません。それかもしかしたら、子供がやや大きくなった頃にでも離婚とか再婚とか、日本に帰って老後を過ごしたくなるかも知れません。もしくはもしくは南スペインとか移住したくなるかもしれません…。

 まああれこれ書きましたが、今現在できることを含めての結論として、外国人として、大変だろうけど老後の蓄えは必要かなと。パートナーが当てになるとは限らないし(というかシングルマザーの母の影響でそういう考えは私の中にナイ)。27才として60年後くらいのことを心配するのもどうなのかとも思いますが、老人ホームにいて、「ああ、私もいつかは…」と考えてしまったもので。他の人はどう考えてるんでしょうかね?

看護学校始まる。

2006年08月12日 | デンナースへの道
 といってもまだ医療デンマーク語講座だけなのですが。今日から始まってしまいました。Studie skolenから気持ちを切り替える間もなく、なのですが、始まっちまったものはしょーがなし。

 朝8時半、場所はHellerup sprog center(Hellerup語学センター)内の教室に集合とのこと。でも前日「送る」と言われていた案内の手紙が届かず、電話で伝えられていた場所へ直接向かうことに。行く前にインターネットで場所を調べてみると、なんとそこはヘレさん家へ向かう、老人ホームへ向かう時にいつも通る道(引ったくりに遭った現場の道沿いでもある)でした。
 そこを通るたび、「あの建物はなんだろう?」とは思っていて、外観からして何かの企業だろう、と思っていたのですが、でもそこはミッション系の老人ホーム、ホスピスなどが集まった場所でした。重ーい木のやけに頑丈なゲートのような門(ご丁寧に門番のシスターもいる)を抜けて中に入ると、外の大通りからは隔離された、自然いっぱいのエリアが広がります。公園のような、庭のような。とてつもなく大きな木がいくつも並び、よく整備されたその庭?の中にはレンガの建物が何棟もぐるりと囲んでいます。
 とにかく広大な敷地の中は、雨がしとしと降っていたこともあり妙にひっそりとしていて、しかもナイチンゲールのようなかーなーり古風な格好をしたシスター達が建物の中でなにやら働いているのが窓から見えたり、なんだかちょっと「世にも奇妙な物語」的不思議な怖さがありました…。語学センターのオフィスで案内された通りに教室へ行くと、そこはなんと薄暗い地下。不気味さ倍増です。

 教室へ行くと、クラスメイトが既にそろっていました。今回のコースではクラスメイトは8人。一人は今日来なかったのですが、他はタイ人(在デン5年。母国で看護大卒、助産師資格保有。デン語最高レベルのStudie Proevenにも合格しているという超頭いい人。デン人男性と結婚していて2才半の双子の母。)、フィリピン人(在デン8年、デン人のような完璧なデン語を話す。デン人男性と結婚し、老人ホームや訪問看護のヘルパーとして働いていた)、オーストラリア人(在デン3年?、豪人のだんなの仕事でデンマークへ。母国での看護師キャリアは10年近くだけど、デン語が苦手なのでデン病院の採用まで届かず。)、イラン人(米人のだんなさんと共に在デン5年?。美人で頭よさそう。)、イラン人(在デン5年くらい?。なぜかデンマークの永住権を持っており、コミューンからの援助でラボの看護助手として働いていた。母国での看護師経験は1年ちょっと。)。
 そして!出ました!今回も難ありな人物が!ボスニア・ヘルツェコビナ出身の女性。悪い人ではなさそうなのですが、どうにもこうにもしゃべりすぎ。彼女がしゃべりだすとほぼ「ワンマンショー」状態。しかもなんだか奇妙な一人芝居(時には一人3役とかで)でしゃべるしゃべる。ロシア語系巻き舌の発音で語る語る。どこで息継ぎしてるんだろう?というくらいだーーーーーっとしゃべり続けるので、集中して聞いてるとこちらの方が窒息しそうです(誰かに「あなた早口よね」と言われ、「早くしゃべるように心がけているんだ」と応えていた。何のために…)。彼女はきっと誰かに止められるまで、一生しゃべり続けていることでしょう。
 今日も「なぜ看護師の道を選んだか、何が看護師を続ける上で支えになっているか」というお題で一人一人しゃべる時も、彼女はまず初めに、やや含みを持たせた言い方で「なぜ私が看護師を選んだか…それは、まず私の幼少時代の頃からお話ししなければなりません…(以降15分間のワンマンショー)」と、私の全集中力を80%消費させる語りを続け、もう、ヘトヘトです。しかもそんだけ語っててもイマイチ何が言いたいのかよくわからない。長々話すうちに脱線してテーマはいずこ?な状態へ。誰か止めてーーーー!!
 後半、彼女の語りを聞くのも諦め、ぼーっとしながら彼女のタイムを計っていると、なんと一発言毎にだいたい10分は話してくれます。のんびりな語りででも長いと感じるけど、マシンガントーク(その上よくわからない)です…。

 しかも、彼女の脱線話からなぜか「ここが変だよデン医療&ナース!」という話に火が付き、クラスメイトみんなでデン医療&ナースのバッシング大会に。デン人の先生一人それを黙って聞いており、ちょっと気の毒。語学学校ではよくありがちな展開ですが(デンマークバッシングとか)、そして今回も含めいつも思うのですが「じゃあなんでみんなここにいるの?」って…。自国を誇るのはいいけれど、デン人相手にそこまでぶつけるのもどうなのかと。

 とにかく、クラスメイトはタイ人の女性以外みんな私よりだいぶ年上で、しかも在デン歴も長い。デン語もよくしゃべれる人々だし、ラテン語の医療用語もなぜかみんなよく知っています(英語圏では英語とラテン語ほぼ同じなのでよくできて当たり前だけど)。PD3というデン語検定に受かってないのは私だけ、デンマークでの福祉&医療現場での労働経験がないのも私だけ。すべてにおいてビリです。
 ディスカッションをしていて拒食症とか、肝炎とか、耐性菌とか結核とか(微妙にラテン語だけどデン語な言葉もあり)、わからない言葉だらけで、その都度「それ何?」と恥を忍んで聞かねばなりません。ビリなんだから恥も何もないんだけど。

 ちなみに今日のグループワークでの問題は、
1、ヨーロッパで最も多い疾病は?
2、ヨーロッパで最も多い死亡原因(疾病)は?
3、1の原因は?
4、かつて病気は完治するまで入院することが当然だったが、それがなるべく早く退院へ向けるようになったのはなぜ?
5、毎年約3百万人が結核に感染しているのに、エイズの方が重大だと扱われるのはなぜか?
6、あなたの母国とデンマークの治療方法などでの違いはありますか?
7、風邪に対し、医師がペニシリン(抗生物質)投与するかの様子を見るのはなぜか?
でした。
 頭ではわかってるので、日本語でだったらいくらでも説明できるような簡単なことなのですが、それがデン語となると…。しかも例のボスニア人のトークのせいで割り込む隙もありません。初日から存在感薄い私…。ラテン語やデン語もだけど、まずはディスカッションに加わる(もしくは強引に割り込む)術を学ばなければならないかもです。でも日本人として(?)他人を押しのけてまでしゃべりたいとは思わないのよね…。

 学校が始まる前は「同職種で、同じ外国人で、同じ目的で、すごくいい友達ができるかもしれない」と期待していたのですが、まだ初日だけどちょっとそんな雰囲気でもなく、ちょっと残念(私以外はみんな年が近いのでけっこう打ち解けてるけど)。Studie skolenが懐かしい…。

 8月中はこのミッション系の建物内での医療デン語の授業のみですが、9月からはもっと中心部に近い国立病院付属看護学校での授業が始まり、そして12月には臨床実習(半年間)が始まる予定です。

みす

2006年08月10日 | わたくしごと
 最近、アパートの中庭に猫がやってきます。先週くらいに初めて見かけて、その時じゃこをあげてから、定期的にやって来るようになり、だいぶ我々にもなついてきました。

 デンマークでは動物を飼う時、特に犬猫では登録制度が徹底しており、猫にいたってはチップを体内に埋め込んだり、耳に登録用の何か印をつけたりしています。でもアパートに来るその猫は耳には何も付けておらず、首輪もしていません。野良猫かもしれませんが、そういうやさぐれ方もなく、妙に人になついているし、どこかの飼い猫かもしれません。

 だいたいいつも夕方、キッチンの窓の下にやって来て、こちらが声をかけるとニャーと応えます。そしてツナをあげるとばくばくと勢い良く食べ、さんざん触らせてくれた後また去っていきます。

 デンマーク語で「子猫ちゃん」をmisと言うので、とりあえずその猫のこともみす、みす、と呼んでいます。アパートがペット禁止(うさぎや鳥とかはo.k.)なので、これからも通ってくれて、私達を癒してくれたらいいんだけど…。みす。




さらばStudie skolen

2006年08月09日 | デン語習得の道
 今日、やっとモジュール4のテストが終わり、無事合格できました。
 モジュール4のリスニングテストは難しと聞いてはいたのですが、確かに本気で難しく、特に北ユラン出身の男性がなぜ南スペインでナースを始めたか、というエピソード。バリバリ方言での彼の語りを聞き取らねばならず、普段Studie skolenではコペンハーゲン弁を徹底的に叩き込むくせに、テストでいきなり方言はないだろう!と、一瞬ムキー!となりましたが、それも無事合格ラインに留まることができたので、まあ良しとしましょう。

 今日の口頭試験ではメキシカンのエリザベスとペアを組んだのですが、エリザベスがまた支離滅裂なことを口走っている横で、私はなかなかそばで見ることの出来なかったヤコブ先生の顔を、見納めとばかりにじっくり眺めて癒され、お陰で緊張感もそこまでなく口語テストもパスできました。さよなら、先生…でもスニーカー素足で履くのはやめてね(臭わなかったけど)。あとテスト中、ぽりぽり生にんじん食べるのも気が散るからやめてね。

 無事合格通知を受けた後、足取り軽くそのまま移民局へビザ催促へ行ってきました。もうすぐ申請してから1ヶ月半経つし、看護学校も始まってしまうので。しかし移民局へ入ると私の前には60人の人が。ひ~。
 デン移民局はこの度、名称を「イミグレーションオフィス」から「イミグレーションサービス」へと変更し、当初はホンマかいなと信用していなかったのですが、最近ぼちぼちとサービスに近づいているところも見えてきました。
 まず、受付時間が1時間延長され昼の12時までになった、そして案内も相変わらず少ないものの、昔のようにデン語だけではなくなり、英語の案内も出てきました。さらに、つながらないことで有名な電話窓口も倍になり、電話相談受付時間も前は午前中だけだったけど、今は9時~15時までやってくれるそうです。これはありがたい。

 とはいえ、待ち時間が長いのは相変わらずで、移民局で1時間半ほど待った後、「学校がもう始まるんですけど、どんなあんばいですか?私のビザ」と受付で聞くと、「今やっと取りかかったところです」と…。さすが。仕事が遅いのも相変わらずです。そのまま引き下がるのもなんだったので、「じゃあ私のケース担当者の名前を教えて下さい」と、その人の名前をもらってきました。

 家へ帰ってメールチェックをすると、看護学校の先生からメールが来ており、なんと今週金曜日から早くも医療デン語のクラスが始まると!彼女に電話して移民局でのことを伝えると、「じゃあ私がその担当者に電話して催促しましょう」と助け舟を出してくれて、しかも本来ならビザが出て、それを元にCPRナンバー(ID)がないと学校にも通えないのですが、先生と医療デン語の先生とでコペンハーゲンコミューンに、CPRがないけどとりあえず学校に通えるようにと掛け合ってくれるとか。
 コミューンもお固いお役所仕事をするところなので、その辺融通が効くかわかりませんが、もしもオッケーがでたら、なんと今週金曜日からStudie skolenが終わって間髪いれずに看護学校スタートです。

ブランチパーティ

2006年08月07日 | デン語習得の道
 今日は語学学校のクラスで(なぜか)ブランチパーティが催されました。メインは料理上手タイ人、カンチャナーのタイレッドカレーと、同じくタイ人のウイが作った肉料理で、他には手作りケーキ数種(私はガトーショコラを焼いて持っていった)やフルーツ、ハムにチーズ、アイスが盛りだくさん用意され、とてもにぎやか&お腹も大満足なパーティになりました。

 天気もとーってもよかったので、最高の眺めの学校屋上でわいわいと食べつつ、授業に関係ないことをしゃべってしゃべってしゃべりまくり、アルコールが入っていないのに妙にハイテンションなルーマニア人のフィリモントがストリップを始めるとか言い出すし(先生に阻止される)、メキシコ人のエリザベスはいつもにも増して支離滅裂なことを口走るし、意地悪ウクライナ人のイリューナはさらに過激になるし、なんだか強烈な太陽光線と辛いタイカレーとで、みんながおかしくなっていました。

 今回のクラスはやや暴走しがちなメンツが集まっており、静観できるのはイギリス人のマーク、ベネズエラ人のガブリエル、そして私だけです。先生も代理で来ている人なので、暴走する人々をまとめあげることが出来ず、時としてクラスは混乱を極めております。ちょっと今までにない、実に落ち着きのないクラスです。クラスメイトの半分がオペアという、若いクラスだったからかも知れませんが。


 
 周りがわー!!っとなっててもいつも冷静な二人。

 明日はいよいよ今モジュールの進級テストで、それに受からないと私は看護学校にも編入できないので(入学試験に合格はしているものの、語学学校はモジュールの途中で辞められないため)、しっかりがんばりたいと思います。約1年ちょっと通ったこの語学学校も、明後日で最後です。もう少し、ちゃんと最後のモジュールまで通いたかったなあ。



 手前左がヤコブ先生。生徒と完全に同化しています。



 左からベトナム人のニュン、タイ人のウイ、ベネズエラ人のガブリエル。ガブリエルは香取慎吾にちょっと似てると思うのですが、どうでしょう?この写真は微妙ですが…(本人に言ったら「日本のアイドルに似てる」と言ったら、喜んでいた)。

KASTE GRIS

2006年08月06日 | デンマークっぽいもの
 デンマークといえば豚が有名で、最近では日本でもデンマークポークがよく出回っているようですね。デンマーク人が愛するキャラクター(自虐的アイロニックも含めて)も豚が多く(他にも牛、羊、など牧畜関係が人気)、デンマークと豚は切っても切れない関係です。そんなデンマークらしいゲームをみつけたのでご紹介。その名も「KASTE GRIS(投げブタ)」。

 2つのミニチュア豚のフィギュア(実に精巧にできていてかわいい)をサイコロのように投げて、豚の転け方でポイントが決まります。外れ(0ポイント)が出るまでは続けて投げることができ、ポイントが加算されて行きますが、外れが出てしまったらポイントは帳消しになります(この辺がちょっとギャンブルな感じ)。人数は2~5人くらいまで同時にプレイでき、10会戦したところでポイントの合計を競うのです。

 携帯に便利なケースに入っており、前のデン語の先生METTE曰く、「どこでも持って行けるし、ルールも簡単だから誰とでもプレイできる。私は南米をバックパックで旅した時、電車の中で現地人とすごく盛り上がったわ!」と。私もMETTE先生クラスの朝ごはんパーティでこれをやって、みんないい大人なのにかなり盛り上がりました。

 説明書によると起源はなんとバイキングの時代だとかで(うそくさい)、そんな頃からデン人に親しまれて来た伝統的ゲーム。ぜひデンマーク土産にどうぞ。文房具を扱う本屋さんなどで時々売ってます。



これは最高ポイントの「ベーコン」という技。これが出た時点であなたは負けです(ていうか不可能でしょ?!)。



こんな具合にポイントが決まります。

お部屋改造

2006年08月06日 | わたくしごと
 前回イケアへヨナスの友達ビャーク君の買い物に付き合って行った時、「ああ、私達もあんな風に大物の買い物をしたい」と思っていたのですが、今回、突然にもそんな願いが叶いました。

 同居人が去ってから私達のアパートに寝室ができ、今まで寝室兼勉強部屋だった部屋にスペースができ、今後ここをもっとちゃんとした勉強部屋(もしくは仕事部屋)にしようということになり、使いにくかったヨナスと私の勉強机をイケアで新調し、しかも念願だった大きな本棚も買いました。しめて7万円ほど!ひ~!
 でもまあ、この9月からヨナスは大学院生になるし、私もまだ1年半くらいは学生なので、本は増えるし、机に向き合う時間も多くなるので、お金はないけど必要経費として仕方ありません。

 今回はいつものイケアGentofte店に在庫がないとのことで、ちょっと遠いTaarstrup店へ。荷物が半端じゃないので(大荷物用カートに2つ分)、帰りは同乗できる運送会社(イケアと契約している)に頼みました。大人二人まで同乗できるのですが、ノアブロのアパートまで送料375kr(7500円くらい)は安いです。もしもネットで注文して送ってもらうとなると800krはしてしまいます。イケアの安さはこの「自分でなるべく持って帰って、自分で作る」ところにあるのでしょう。

 そんなわけで帰ってからは家具組み立て。巨大な箱を見ただけで初めはうんざりしていたのですが、始めてみると意外と楽しい!イケアの商品は6角レンチ(付属)とハンマー、ドライバー(電動だと便利)だけで組み立てられます。絵の説明書をみながらほいほい組み立てて行くのは、少女時代に大好きだった「りぼん」の付録組み立てのようでわくわくします。
 
 大きな本棚が完成し、ヨナスが壁に本棚を固定している間に、私はヨナスの机を一人で完成させ、勢いにのっていると、友達と一緒にサッカーを観に行くというヨナスは無情にも私一人を置いて出掛けてしまい、結局その他の家具組み立ても、膨大な量の段ボール捨てや本の整理、使わない机を地下室へ移動するなど、数時間かけてすべて私一人で行いました。おかげで今日は腕などが筋肉痛です…。

 で、ソファーやTVなども移して完成した部屋がこれです。

<本棚コーナー>


二人でTVを観るためにはもう一つ一人掛けの椅子が欲しいところ。あとは素敵なスタンドランプが欲しいです(phとか=激高)。
TVがでかすぎるのも私とヨナスの間でいつも論争になるので(ヨナスはでかいのが好き)、いつかはフラットなTVが欲しい…。

<お勉強コーナー>


本当は机も本棚と同じ色で統一したかったのですが、ヨナスの反対に遭いこの色に。前に取り付けた壁の棚(訳あってもう取り外し不可)と色が合ってるし、本棚コーナーとちょっと色でセパレート。



ヨナスの机。私的にこの机横の引き出しは気に入らないんですが、ヨナスに押し切られて敢えなく購入…。しかも説明書通りに組み立て、他に間違えようがない造りなのに引き出しがうまく収まらない!とことんムカつくぜ!

<リビング>


長期目標として(お金無いので)、このおんぼろ貰い物ソファーをもっといい物に変え(できれば白や茶系)、おばあちゃんのお店の作業台だったというディナーテーブルを、ダークな木のものにして隣の元ヨナスの机と色を合わせ、椅子ももっと素敵なものにしたいです(H.ウェグナーとかね)。そして元ヨナスの机にはB&Oの電話やデザイナーのランプを…。


 理想通りの部屋になるには一体どれだけ時間がかかることか。遠い話ですが、ぼちぼちいくことにします。