Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

荒らし

2011年02月21日 | わたくしごと
 またまた来たのでちょっと吊るし上げます。すいません、あまり良い内容ではないので、スルーしてくださってけっこうです。


「元気ですか? (bindeballe)
2011-02-21 09:56:49
なんだ、うまくいかなくなっちゃのか。
デンマークにすむ理由がなければ、帰国を勧める。そろそろ人のために時間を使うことを考え始めたらいいと思う。 」


 今日から子供達の冬休みで、H氏も下の階に住むお姉さん家族もみんなスウェーデンのサマーハウス(別荘)にいってしまいました。
 でも私は水曜まで仕事。しかもどうやらインフルエンザにかかったらしく、ただいま全身痛と滝のような鼻水、熱と一人闘っており、そんな孤独なときに上記のようなコメントは、なかなかあれです。はあ…。
 私のブログを読んでくれている人の99%くらいは、出会ったことも無い人も含めて本当に優しい良い人達ばかりなんだけど…。この方だけは本当にしつこい。嫌だったら読まなきゃいいのに。ストーカーかっていう。

 東京で「北欧留学センターBindeballe」と看板を上げて、北欧留学相談(私個人的には「超怪しい」と思う)、語学教室、北欧関係書籍の出版などの商売してる会社の代表者が、一個人のブログにまで来てこういうコメントを残していくってのはどうなんでしょう。「人のために時間を」って、こういう時間の使い方を他人にしている人に、説教を受ける筋は1mmもないです。

 看護師だからって、自分のことじゃなく人のことに時間を使えって、すごい職業差別。ていうか、奉仕して当然みたいな感じ?女だし、みたいな?仮にも北欧関係の仕事をしている人の言葉とは思えないですな。

 そして毎回毎回こういうコメントだけ残して逃げてますけど、なにか言いたいことがあったら、どうぞメールででも送りつけてくださいね。

生活の変化

2011年02月20日 | わたくしごと
 H氏の家に引っ越して一緒に住むようになり、まだたったの3週間なんですが、すでに2ヶ月くらい経ったような気がしてなりません。

 先週は息子さん達とはじめて1週間一緒に生活をしたわけですが、色々食事のこと(特に息子達の偏食)、H氏も私もフルタイムでの仕事と子供達のことをどう分担&スケジューリングしていくかなどで、とにかくわーっと1週間が過ぎていった感じです。付き合い始めて初めての喧嘩というか、そういうのもあったし。

 今まではふわふわとゲストな身分での滞在でしたが、今はしっかり共同生活者です。好きな時に好きなところで好きなことをしたり、自分が食べたいものを食べていた自由な身分から、いきなり子供最優先の生活へと激変です。覚悟はしていたけど、なかなかこれがしんどい。

 子供達はすごくかわいいし、日に日になついてきてくれているのもわかる。いきなり家族になんてなれるわけないし、今は距離を図りながらお互いのことを知っていく時期なんだと思うし、そのへんはゆっくりいきたいところ。
 でも離婚してからの7年間、途中お付き合いした女性はいたものの、基本的に男手一つで隔週で息子達の面倒をみてきたH氏、しかも彼の父性愛といったらハンパじゃありません。離婚して一人だったからこそ、子供達、特に長男への愛情の注ぎ方はすごいのです。

 もともと物事に対する要求が高く自分にとても厳しい人で、ものすごいパワーで仕事も育児も家事もこなす人ですが、そんな彼のファーストプライオリティーである育児には、一緒に生活していると、どうしても彼のペースでぐいぐいと進み、彼と同様のモチベーションを求められているような気がして、気がつくとどっと疲れていることがあります。
 そんなことをデン人の同僚にふともらした時、「もっと自己主張して自分のペースとスペースも確保しないと」とアドバイスもされましたが、実際その通りなんだけど、彼の絶対普遍的な子供への愛情をみていると、「これを曲げさせるのはなかなか簡単ではないぞ」と、話し合いにもちょっと尻込みしてしまいます。

 H氏に彼の家族と生活があるように、私にもこれまでの付き合いと生活があるわけで。
 そろそろ子供が欲しいね、もしくはあらできちゃった→じゃあもう夜遊びとか気楽な友人達との付き合いはほどほどにして落ち着きますかね→あら子育てって無茶苦茶大変、とてもじゃないけど育児以外に手を出してる暇なんてないわ、というプロセスを経て、子供がいる生活になったわけではなく、全部ぶっ飛ばしていきなり子供優先の生活なのです。
 もちろん、そういう子供最優先のH氏だったからこそ、この人となら良い家族を作れるだろうと思って一緒に暮らす決心をしたわけだし、H氏と付き合うことになってから、私のこれまでの付き合いや生活が180度とまではいかずとも、変革を求められるんだろうという覚悟はしていました。
 でも現実はすでに出来上がっている他人の家と家族の中(アウェー)に入り込んでいくわけで、しかも圧倒的アドヴァンテージは向こう側にあるという中で、確執を作らないように慎重に自分の居場所を確保しつつ、折り合いをつけていくというのは、かなりヘビーです。しかもまだ付き合いたてで、色々正直にすべて言うのが恐い時期でもあります。

 例えば先日の話。
 
 デンマークでは共働きが基本なので、小学生は学校の後、学童保育のようなところへいき(だいたい小学校に併設されている)、親の仕事が終るまでの時間を過ごして、親と学童側の直接のやり取りが無い限り、保護者が必ず迎えにいくことになっています。
 で、先日H氏から「一緒に次男を学童に迎えにいこう。小学校の敷地内のどのへんにあってとか、色々一度見ておいた方がいいし」と誘われたので行くことに。でも正直なところ、私的には「ちょい早いんじゃないの?」と心の中では躊躇。

 というのも、H氏は生まれも育ちも現在住んでいるT市で、近所のNetto(スーパーマーケット)に行けば、必ずといっていいほど知人や顔見知りの人に会うほど、スーパー地元人。さらに、地元T市のジョギンググループのメンバーだったり、息子達が通う私立小学校のPTA会長までしていて、小さなT市内ではしっかり顔と身元の割れた人物です。
 なので一緒に街を歩いてたりスーパーで買い物をしていると、「お?なに、新しい彼女?しかも若いアジア人?」と否応無しに好機の視線で見られるわけで。
 まあ後ろめたいものは何もないからこそ、学童でも他の保護者や教員達の前に堂々と私を連れていけるんだろうけど、でもソトモノの私としては、そういったアテンションは決して居心地の良いものではありません。
 ていうか、これが原因でもし次男が同級生達にからかわれたりしたら、と思うとそれはすごく嫌(「おまえの父ちゃんの彼女ゲイシャ~!」とか?)。
 
 そしてH氏と違って親御さんプロセスぶっ飛ばしの私は、いくらオペアでベビーシッターをしていたとはいえ、「まだ帰りたくない」とごねられたり「友達を家に連れて帰って遊んでもいいか」とかそういう事態になったとき、判断に困ったり、その連れて帰る友達の親に連絡したり、今はまだそういう責任を負うには時期尚早なのでは、と思うわけです。
 もちろん、仕事が忙しくてH氏がお迎えにいけないとか、何かあったときに私が迎えにいけたら絶対にいいはずで、それに異存はないんだけれど、一緒に住み始めた途端にそうなの?って。母親代わりにはなれないけど、業務分担は母親並という。なんか色々複雑です。
 あと、これからは子供達がいる週には、仕事の後ふらっと寄り道で友達と会うとかもできないのね…と、やや寂しい。ていうか普通の日本女性は結婚して家に入ったら子供がいなくても旦那さんや家のためにまっすぐ帰るのでしょうが…。

 なーんてことを今週のはじめはうだうだと思っていましたが(そうです、ここまで書くのにだらだら1週間弱かかっています!)、息子達がいない今週はH氏とのんびり過ごし、しっかり恋人期間をエンジョイ。
 しかも先週末は南スウェーデンのスパホテルに行き、極楽マッサージ&エステを受けさせてもらったりもしたし、なんだ、うだうだ考えてる割にちゃんとラブラブモードじゃないかと。マイナス思考は極寒の冬の天気のせいだったということにしましょう。

 てことで、次回は極楽スパホテルレポートです!

写真:
「バレンタインだなんて海外のイベントをそうそう入れてなるものか!もっと知られていないデンマークのものを祝うべきだ!」と、アンチバレンタインだったH氏ですが、女子から男子へのプレゼントを贈るという日本でのバレンタインの風習には一切触れず、「日本ではけっこう盛大なイベントだよ」と刷り込んだ甲斐あり、しっかり当日は花束を買って来てくれました。
え?ホワイトデー?もちろん無視ですよ。

雨降って地固まる途中

2011年02月14日 | わたくしごと
 この1ヶ月、本当に忙しくて、「大丈夫?生きてる?」という生存確認のメールをいただいてしまうほど、ブログなんて全然更新する暇もありませんでした…。

 産休や休職、病院機能評価だのでスタッフ不足→若くて子供いない私が夜勤を引き受ける=1ヶ月の半分以上が夜勤というあり得ない勤務で、さらに離婚協議、またまた追い打ちをかけるように究極のせっかちH氏のおかげで、離婚後即、彼の家へ引っ越しと、まさに忙殺。死ぬかと思いました…。

 1月27日には役所でヨナスと共に離婚の申請をし、無事受理されました。

 離婚と同時にガイジンな私なので、役所によって「もう婚姻関係がないので、家族ビザも取り消しで」という通達が移民局にされるわけで。
 私の家族ビザは今年の2月11日が期限だったので、どのみち更新なり新しいビザへの切り替えをしなければなりませんでした。以前からぼちぼちと永住権申請の準備もしていたので、じゃあ離婚後は永住権を申し込もう、と思っていたのですが、「世界一移民政策に厳しい国」のデンマーク。ここで問題が次々と勃発。

 まず、今年の1月1日からビザ申請に当って手数料が発生するということ。手数料って、5千円とかそんなもんじゃないっすよ。永住権申請だったら3550kr(5万円ちょっと)、結婚ビザ申請を新規でする場合は14万円くらいです。どんな手数料だよって感じですが。ビザ申請する人全員からそんだけ搾り取ったら、移民局もう1軒くらい建つんじゃないの?っていう。
 年末に日本へ帰省する前には書類はほぼ揃っていたのに、「ま、年明けでいいか」なんてのんびり構えていたのがいかんかった…。

 まあ思いっきりしゃくに障る新しい手数料ルールではありますが、払えば済むものなので500歩ゆずって良しとして、もっと大きな問題は、永住権申請をするにあたって、現在所有しているビザの更新申請も同時にしなければならないということ。現在のビザ、すなわちヨナスとの結婚ビザです。離婚が成立した今、これは更新できないし、でも現在のビザ更新無しに永住権のみを申請することはできないそうで。
 しかしこの事実に気付いたのが、永住権申請手数料3550krを支払った後。移民局は一度支払われた手数料に関し、払い戻しは一切しないと断言しており、しかも払い間違えて別のビザを新たに申請する際も、また別にその申請するビザの手数料を払わねばならないと。Sh○t!!
 つまり私の場合、最悪、永住権を申請するために、まずなんらかのビザ申請をせねばならず(離婚した今は労働ビザが一番妥当)、そのための申請手数料で再び3300krとかを払う訳で。無理ー!
 
 で、移民局の電話相談で聞いてみた結果、「とりあえず今の結婚ビザ更新書類内に、”前回の申請時から結婚生活や関係に変更があったか”という項目があるので、そこに変更事由を明記すれば大丈夫」との回答。よかった…と安心したいところですが、そこは十人十色、職員みんなが無責任に回答をして振り回しまくる移民局です。一人がオッケーと言ったからってそれで本当に正しく受理&処理されるかっていうと、そういうわけではないのです、私(と友人達)の経験上。

 なので、とりあえず結婚ビザ更新申請に「変更あり」と記入して、永住権と共に申請はしますが、念には念を重ねて、もし万が一結婚ビザ申請が却下されたときのために、労働ビザ申請書も同時に提出することに。

 過去のビザ申請では重要書類を移民局内で2度も紛失されているので(絶対故意的にやっていると思うんだけど)、それ以降毎回ビザ申請時にはきれいにファイリングして提出しているのですが、今回はこれまでで一番完璧なファイルです。
 結婚ビザ更新申請書、それに必要なドキュメントのコピー(一枚一枚ちゃんと”コピー”と赤字で判)、永住権申請書、そのドキュメントコピー(学歴、職歴、現在の労働契約、社会参画証明など項目がたくさんある)、労働ビザ申請書と雇用契約書、さらには雇用主のノボがデンマークの企業認定を受けるための申請書(絶対ノボなんてデンマーク大手企業リストに入ってるはずなんだけど)と、この全てをクリアファイルポケットに一枚ずつとじ、各項目ごとに見出しラベルをつけ、一番始めのページには項目毎の目次、なぜ労働ビザ申請書が同封されているかが説明された、担当者への手紙、ファイルの表紙と背見出しには私の名前と外国人ナンバー、CPRナンバー。
 ここまでやる人も、ていうかここまで大きなファイルで提出する人もさすがに少ないようで、移民局の申請書受理窓口の人も感心しておりました。これで書類無くしたとか言ったら承知しませんよ。

 で、離婚したこと、電話で聞いたらこのやり方で永住権申請ができると言われたのでそうしたことなど説明したのですが、石橋を百万回くらい叩いて渡って、なんとかあら探しをしてガイジンを追い出そうとしている(言い過ぎ?)移民局なので、「とりあえず問題はないとは思うけど、まずこの結婚ビザ更新申請が適切なものであるかどうかを審査にかけます」とのこと。
 なんかよくわかんないけど、親権がまとまっていなかったり、まだ裁判で争っていたり、離婚の原因(犯罪的なものが絡んでいないか)によっては却下されるそうで、窓口で私の書類を受け取った担当者は「あなたのケースでは永住権への100ポイントもあるし、離婚の状況的にも大丈夫だとは思うけど…まあ念のためにね」と。1~2週間でこの審査の回答が出るそうなので、今週当り聞いてみる予定です。

 とりあえず今は結婚ビザも切れちゃったし、これからどうなるかわからないけど、息子達が通う学校のPTA会長(黙ってはいないぜ、な性格)で、かつ友人につけられたインディアン名は「尻に火の点いた男」(究極のせっかち)なH氏もついているし、大丈夫でしょう。なるようになる気がします。

 そんなわけで、激務、離婚、ビザにまつわるカオス、引っ越しと「私を殺す気?」な嵐が過ぎ、やっと落ち着いてはきたので、またぼちぼちとブログ更新もしていけたらと思っております。はーやれやれ。


写真:たった私一人の引っ越しなのに、トレーラー一杯に荷物。しかもほとんどが洋服と本…。これでもだいぶ捨てたんだけど…。