「8月3日~10日 Masseria Piccola」 http://www.masseriapiccola.it/ing/masseriapiccola.html
ここはAgriturismoではなく、田舎のレンタルハウス。イタリアで最も美しい町(街ではなく、町)に認定された、Cisterninoから車で5分ほどです。
まあご存知のように、イタリアはプーリア州ポリニャーノアマーレで結婚した私としては、いくらその後がどうなったとはいえ、一番大好きなエリアはやっぱりプーリアです。
まだそこまで手垢がついてなく、ツーリストのほとんども他州からのイタリア人ばかりで、農産物も畜産も海産物も超豊富なプーリア。世界大戦後まで高速道路もなかったことから、イタリア内でも孤立し貧しかったため、犯罪者の流刑地だったなんていう歴史もあるほど。なのでイタリア北部の人の中には未だにプーリアに偏見を持っている人も多いのだそう。
そんな他のエリアに比べると風土も変わってるプーリア、私の個人的な意見では、ちょっとなんていうか、沖縄っぽいなーと思うのです。かなり南だし。
山の多い地中海側から高速でイタリアブーツの足首あたりを横断し、ブーツのヒール部分のプーリアに入ります。気温が途端に40度を超え、土地も空気もカラカラ。
赤い土地と緑のオリーブの畑を車で走っていると、車の中までオリーブの香りがしてきます(プーリア産オリーブはイタリア全土のオリーブ国外出荷率の77%、国内消費の28%!今では過去と正反対でイタリア国内でもとても豊かなエリアになった)。
プーリアの中でもイトリアの谷は大オリーブ産地で、プーリアでしか見られない独特のとんがり屋根の家、トゥルッロ(複数形でトゥルッリ)が続くオリーブの丘のあちこちに点在していたり、その中にまっ白な建物が連なる美しい町があったり、真っ青なアドリア海と雲一つない青空と…と、本当~~に魅力的なところです。
私達はプーリアの家に1週間滞在しましたが、毎日のんびり、本を読んだり家のプールで泳いだり、近隣の町へ行ったり、ヨーロッパ最大の鍾乳洞Castelana Grotteへ行ったり。もちろん海にもいきましたよ。
プーリアはさすが南も南なだけあって、真夏の日中は気温40度以上と暑くて何もできないなんてこともあるので、精力的にあちこち観光で出歩くよりも、日程にゆとりをもって適度に出歩くのをおすすめします。
そして南イタリアの中でもさらに晩ごはんの時間が遅いのがプーリアとその周辺。12時~16時までシエスタ当たり前(その間、お店も完全に閉まるので本当に何も買えない!)。レストランとかにぎわうのは21~23時!私達もプーリアにいる間ずっと、昼ごはん14~15時、シエスタ、午後のコーヒーや軽食を17時頃、夕ごはん21時、就寝1時とかでした(夏休みから戻って翌週から学校だった息子達を引き取った元奥さんは、さぞかし大変だっただろうに…)。
滞在した家は、B&Bを経営するニコラ(40代独身)がお姉さんと切り盛りしています。私達の家は築130年の平屋で、家具はもちろん、調理器具など生活に必要な最低限なものはだいたい揃っています。
同じ建物に3棟同じようなアパートがある。
キッチン。
寝室。
H氏は友人達および家族から「尻に火のついた男」とインディアン名で呼ばれていますが(せっかち、じっとしてられないという意味)、このニコラもまさしく、尻に火のついた男。「足りないものはないか?大丈夫か?!」といつも気にかけてくれ、何か足りないものがあると即、車かスクーターをぶっ飛ばして調達してきてくれます。そんな彼のお陰で、私達はBBQセットや庭のパラソルまでゲットし、庭で豪華なBBQをエンジョイできました。
BBQ。ただの町の肉屋の肉なのに、うまいんだ、これが。
そしてこのニコラの計らいで、私達は宿泊客とか近所に住んでいるニコラの友人達を招いての晩餐会に呼んでもらえたのですが(しかも2度も)、これがもう楽しかった。ほぼ私達以外みんなイタリア人、もしくはイタリア語ができる外国人だったのですが、それでもすごく楽しめました。
ホストと宿泊客というより、友人の家に泊まっているような感覚で、みんなで歌ってしゃべってがっつり飲んで、ほとんどイタリア語わからない&むこうも英語わからないにも関わらず、ローカルピーポーと超楽しく過ごしてきました。お酒の、そしてラテンのパワーってすごい…。
息子達もそんな陽気な大人達に囲まれて、すごく楽しそうだったし(次男なんてイタ語の歌わかんなくても歌ってたし)、どさくさにまぎれてレモンチェッロを飲んでたり(!)。
ニコラの手伝いをしつつ料理を教えてもらう。
手前の黄緑の野菜はメロンときゅうりのハーフみたいなもの。味もメロン?きゅうり?と初めて食べる味。魚介マリネに入れたりしておいしかった!
とにかく、このニコラのお陰で、本当~に楽しいヒュゲリな滞在になりました。ニコラに聞いたところ、日本人のお客さんはまだ来たことがないそうで、ぜひ興味のある方は行ってみてください。こういうフレンドリーなふれあいが好きな人とか超おすすめです!
ニコラもハッスルよ。
お客さんも歌うよ。
プーリアのブルースおやじ。そこにいた女性の名前を一人一人歌い上げていくけど、私の名前は聞き取れなかったのか、微妙に曖昧に濁していた…。
<評価>
宿(設備&清潔度) ★★★★
=B&Bは掃除が行き届いてる&インテリアも素敵。建物はトゥルッリ!
アパートの方は基本、掃除は自分たちで。乾燥してて窓や玄関を開けていると埃がすごいので、掃き掃除は毎日してた。
設備で足りないものはニコラがほとんど調達してくれるので、問題なし。アパートはキッチンがあるので長期滞在にもってこい。
小さいけどプールあり。息子達は大喜びで、朝昼晩とプールで遊んでた。
小さいけど猛暑の中ではあるとないとでは大違い!
料理(味、自家製度) ★★★★★
=町の魚屋や肉屋で普通に激うま新鮮の食材があり得ない値段で買える(信じられないくらい甘くて香り高いメロンが1ユーロとか、ムール貝1kg1ユーロとか)。
外食にいい加減疲れていたので自炊が嬉しかった。
ニコラの料理も超シンプルだけど魚介盛りだくさん(ていうか全部シーフード)で、超美味。特にタコをトマトで半日煮込んだものが絶品。
ムール貝のパスタ。悶絶。
たこパーティ第2弾。偏食の次男もあまりの美味しさにたこ克服。
アクティビティ(近隣の町へのアクセスも含む) ★★★★★
=車さえあればプーリアの主要な街、観光地に1時間弱で行ける。時間があればニコラが車で案内してくれることも。
石ころビーチの多い南イタリアにおいて、白砂で設備も整った(ハンディキャッパーや小さな子供に優しい)ビーチまで40分くらい、マルティーナフランカやオストゥーニといった、大きめの街までも30分以内でいける。
ホスピタリティ(サービス、英語通じる度) ★★★★★
=なんといってもニコラの人柄とサービスの良さ。彼の事務所の前を通ると必ず「調子どう?!コーヒー飲んでく?!」と聞いてくる。英語も問題無く通じます。
観光スポットやおすすめレストラン、ショッピングなど周辺情報にもくわしい。
彼の家族も超優しく親切だし、近所の人達も信じられないくらいフレンドリー(ご近所さんが果物や野菜をお裾分けで届けてくれたり、通りかかるとみんな必ずチャオ!と挨拶してくれる)
ニコラ。超いい人。「今度はコペンハーゲンに遊びにいくよ!」って、本当に来そうだ。
ここはAgriturismoではなく、田舎のレンタルハウス。イタリアで最も美しい町(街ではなく、町)に認定された、Cisterninoから車で5分ほどです。
まあご存知のように、イタリアはプーリア州ポリニャーノアマーレで結婚した私としては、いくらその後がどうなったとはいえ、一番大好きなエリアはやっぱりプーリアです。
まだそこまで手垢がついてなく、ツーリストのほとんども他州からのイタリア人ばかりで、農産物も畜産も海産物も超豊富なプーリア。世界大戦後まで高速道路もなかったことから、イタリア内でも孤立し貧しかったため、犯罪者の流刑地だったなんていう歴史もあるほど。なのでイタリア北部の人の中には未だにプーリアに偏見を持っている人も多いのだそう。
そんな他のエリアに比べると風土も変わってるプーリア、私の個人的な意見では、ちょっとなんていうか、沖縄っぽいなーと思うのです。かなり南だし。
山の多い地中海側から高速でイタリアブーツの足首あたりを横断し、ブーツのヒール部分のプーリアに入ります。気温が途端に40度を超え、土地も空気もカラカラ。
赤い土地と緑のオリーブの畑を車で走っていると、車の中までオリーブの香りがしてきます(プーリア産オリーブはイタリア全土のオリーブ国外出荷率の77%、国内消費の28%!今では過去と正反対でイタリア国内でもとても豊かなエリアになった)。
プーリアの中でもイトリアの谷は大オリーブ産地で、プーリアでしか見られない独特のとんがり屋根の家、トゥルッロ(複数形でトゥルッリ)が続くオリーブの丘のあちこちに点在していたり、その中にまっ白な建物が連なる美しい町があったり、真っ青なアドリア海と雲一つない青空と…と、本当~~に魅力的なところです。
私達はプーリアの家に1週間滞在しましたが、毎日のんびり、本を読んだり家のプールで泳いだり、近隣の町へ行ったり、ヨーロッパ最大の鍾乳洞Castelana Grotteへ行ったり。もちろん海にもいきましたよ。
プーリアはさすが南も南なだけあって、真夏の日中は気温40度以上と暑くて何もできないなんてこともあるので、精力的にあちこち観光で出歩くよりも、日程にゆとりをもって適度に出歩くのをおすすめします。
そして南イタリアの中でもさらに晩ごはんの時間が遅いのがプーリアとその周辺。12時~16時までシエスタ当たり前(その間、お店も完全に閉まるので本当に何も買えない!)。レストランとかにぎわうのは21~23時!私達もプーリアにいる間ずっと、昼ごはん14~15時、シエスタ、午後のコーヒーや軽食を17時頃、夕ごはん21時、就寝1時とかでした(夏休みから戻って翌週から学校だった息子達を引き取った元奥さんは、さぞかし大変だっただろうに…)。
滞在した家は、B&Bを経営するニコラ(40代独身)がお姉さんと切り盛りしています。私達の家は築130年の平屋で、家具はもちろん、調理器具など生活に必要な最低限なものはだいたい揃っています。
同じ建物に3棟同じようなアパートがある。
キッチン。
寝室。
H氏は友人達および家族から「尻に火のついた男」とインディアン名で呼ばれていますが(せっかち、じっとしてられないという意味)、このニコラもまさしく、尻に火のついた男。「足りないものはないか?大丈夫か?!」といつも気にかけてくれ、何か足りないものがあると即、車かスクーターをぶっ飛ばして調達してきてくれます。そんな彼のお陰で、私達はBBQセットや庭のパラソルまでゲットし、庭で豪華なBBQをエンジョイできました。
BBQ。ただの町の肉屋の肉なのに、うまいんだ、これが。
そしてこのニコラの計らいで、私達は宿泊客とか近所に住んでいるニコラの友人達を招いての晩餐会に呼んでもらえたのですが(しかも2度も)、これがもう楽しかった。ほぼ私達以外みんなイタリア人、もしくはイタリア語ができる外国人だったのですが、それでもすごく楽しめました。
ホストと宿泊客というより、友人の家に泊まっているような感覚で、みんなで歌ってしゃべってがっつり飲んで、ほとんどイタリア語わからない&むこうも英語わからないにも関わらず、ローカルピーポーと超楽しく過ごしてきました。お酒の、そしてラテンのパワーってすごい…。
息子達もそんな陽気な大人達に囲まれて、すごく楽しそうだったし(次男なんてイタ語の歌わかんなくても歌ってたし)、どさくさにまぎれてレモンチェッロを飲んでたり(!)。
ニコラの手伝いをしつつ料理を教えてもらう。
手前の黄緑の野菜はメロンときゅうりのハーフみたいなもの。味もメロン?きゅうり?と初めて食べる味。魚介マリネに入れたりしておいしかった!
とにかく、このニコラのお陰で、本当~に楽しいヒュゲリな滞在になりました。ニコラに聞いたところ、日本人のお客さんはまだ来たことがないそうで、ぜひ興味のある方は行ってみてください。こういうフレンドリーなふれあいが好きな人とか超おすすめです!
ニコラもハッスルよ。
お客さんも歌うよ。
プーリアのブルースおやじ。そこにいた女性の名前を一人一人歌い上げていくけど、私の名前は聞き取れなかったのか、微妙に曖昧に濁していた…。
<評価>
宿(設備&清潔度) ★★★★
=B&Bは掃除が行き届いてる&インテリアも素敵。建物はトゥルッリ!
アパートの方は基本、掃除は自分たちで。乾燥してて窓や玄関を開けていると埃がすごいので、掃き掃除は毎日してた。
設備で足りないものはニコラがほとんど調達してくれるので、問題なし。アパートはキッチンがあるので長期滞在にもってこい。
小さいけどプールあり。息子達は大喜びで、朝昼晩とプールで遊んでた。
小さいけど猛暑の中ではあるとないとでは大違い!
料理(味、自家製度) ★★★★★
=町の魚屋や肉屋で普通に激うま新鮮の食材があり得ない値段で買える(信じられないくらい甘くて香り高いメロンが1ユーロとか、ムール貝1kg1ユーロとか)。
外食にいい加減疲れていたので自炊が嬉しかった。
ニコラの料理も超シンプルだけど魚介盛りだくさん(ていうか全部シーフード)で、超美味。特にタコをトマトで半日煮込んだものが絶品。
ムール貝のパスタ。悶絶。
たこパーティ第2弾。偏食の次男もあまりの美味しさにたこ克服。
アクティビティ(近隣の町へのアクセスも含む) ★★★★★
=車さえあればプーリアの主要な街、観光地に1時間弱で行ける。時間があればニコラが車で案内してくれることも。
石ころビーチの多い南イタリアにおいて、白砂で設備も整った(ハンディキャッパーや小さな子供に優しい)ビーチまで40分くらい、マルティーナフランカやオストゥーニといった、大きめの街までも30分以内でいける。
ホスピタリティ(サービス、英語通じる度) ★★★★★
=なんといってもニコラの人柄とサービスの良さ。彼の事務所の前を通ると必ず「調子どう?!コーヒー飲んでく?!」と聞いてくる。英語も問題無く通じます。
観光スポットやおすすめレストラン、ショッピングなど周辺情報にもくわしい。
彼の家族も超優しく親切だし、近所の人達も信じられないくらいフレンドリー(ご近所さんが果物や野菜をお裾分けで届けてくれたり、通りかかるとみんな必ずチャオ!と挨拶してくれる)
ニコラ。超いい人。「今度はコペンハーゲンに遊びにいくよ!」って、本当に来そうだ。