Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

旅の成果パーティメニュー

2010年10月18日 | おいしいもの
 旅をして何が楽しいかって、私にとってはやっぱりその土地のおいしいものを食べることなわけで。

 なので旅に出ておいしいものを食べたら、できるだけお土産屋さんみたいなところではなく、地元風のスーパーマーケットや市場をみつけては、その土地の食材を買って帰っています。
 たとえば、南イタリアはプーリアに行ったときは、プーリア名産のショートパスタと大きなグリーンオリーブ。シチリアに行ったときは、極上風味のアンチョビと塩漬けのケッパー。スペインに行ったら、チョリソやハモンセラーノ、あと獅子唐は絶対に。バスクに行ったら、グリルマリネされたパプリカや酢漬けの青唐辛子、あと立派な瓶詰めのツナ。イギリスに行ったら、高級銘柄ではない、tescoとかで売ってる大量パックの紅茶(イギリス人が一番よく飲んでいるという)。ポルトガルに行ったらバカリャウ(干し鱈の塩漬け)…という具合に。

 先日うちでカクテルパーティを催したのですが、夕食後のパーティではあったけど、やっぱりつまめるものが欲しいだろうし、と私が作ったおつまみが、まさにここ最近旅した成果が出たものになりました。

*Bolinho de bacalhau(バカリャウのコロッケ)
 水に戻してほぐしたバカリャウと、茹でてつぶしたじゃがいも、みじん切りのパセリ、卵、ガーリックを少々炒めて香りを移した上質なオリーブオイル、塩こしょうで混ぜて、素揚げしたもの。
 一口サイズでつまみやすい。この日来ていたポルトガル人の友達Jにも「合格!」をもらえました。

*アンチョビクリームのブルスケッタ
 刻んだアンチョビとスライス玉ねぎをオリーブオイルで炒めたものにフレッシュクリームとマヨネーズ、レモン汁を混ぜ、薄く切ったバゲットに載せ、好みでパプリカやアスパラをトッピングしてオーブンでこんがり焼く。
 応用編で芯を抜いたマッシュルームや椎茸に載せて焼いてもおいしいです。

*バスク産パプリカの鱈詰め、トマトクリーム煮のピンチョス
 バスクで買って来たグリルマリネのパプリカに、刻みパセリを混ぜた鱈のすり身を詰め、生クリームとトマトピューレ、フィッシュブイヨン少々を混ぜたソースで煮る。煮詰まってソースがとろっと絡んだパプリカを薄切りのバゲットに載せ、最後にちぎったバジルも載せ、楊枝をさしてサーブ。
 これはサンセバスチャンのピンチョスバルで食べて感動した一品。見事にあの味を再現できて、私天才!と自画自賛。グリルマリネのパプリカ(瓶詰め)は、時々Super bestやIrmaでも売ってます。

*トルティージャ
 スライスしたじゃがいもと玉ねぎ、にんにくを「まじ?」というくらい大量のオリーブオイルで炒め(というか煮ると表現した方が正しい)、すっと箸が通るくらい柔らかくなったら油を切って、溶き卵を入れ、箸で混ぜつつふわふわと”かさ”を作る。蓋やお皿を使ってひっくり返して裏面も焼き、火が通ったら出来上がり。
 このスパニッシュオムレツ。シンプルでいてかなり難しい!どうしたらあんなにスペインで食べるオムレツのようにふわふわにできるのでしょうか…。以前に比べればだいぶ近づいてきた気もするのですが、どうやらコツは思いっきりジャガイモに油を吸わせることにある気もします。
 家にある材料ですぐ作れるし、手間もかからず大人から子供まで大人気なので、持ち寄りパーティなんかにもいいですよ。

 以下は別に旅の成果でもなんでもないですが、あると喜ばれるメキシカンディップ。

*トルティーヤチップスとディップ3種(サルサ、ワカモーレ、豆とチーズ)
 サルサソースはトマト、玉ねぎ(水に浸したもの)、コリアンダーを細かく刻んだものを混ぜ、白ワインビネガーや塩こしょうで味付けしたもの。ワカモーレはマッシュしたアボカドにみじん切りのトマト(皮を剥いたもの)、グリーンチリ、しぼったライム、塩こしょうで混ぜたもの。豆とチーズは、玉ねぎのみじん切りを炒めたものに煮たウズラ豆を入れて潰し(ハンドブレンダーを使うと楽)、とろけるチーズとチェダーチーズを入れ、豆の煮汁も少々加えて、グリーンチリの酢漬けとチリパウダー、タバスコで味を見つつゆっくり煮たもの。
 パーティではただチップスをどーんと置いてもなんか淋しいし、こういうディップがあるとけっこうみんな喜んで食べてくれます。

 あ~旅っていいね~。これからも色んな所に旅して、色んな味を経験して、家でもまたこうして再現してみんなで楽しんで、ってしていきたいです。

ポルトガル女子旅!~リスボンのショッピング篇~

2010年10月17日 | 旅の話
 てことでショッピング篇です。



 リスボンでショッピングをするなら、おすすめはChiadoとBaixaというエリア。若者向けのブランドだったり小さいけどかわいいお店がたくさんあります。
 もっと北の方にいけばいわゆる高級ブランドの並ぶエリアもありますが、まあそういうのに手が届かない私はChiadoで十分です。
 ちなみにこのChiadoには素敵なレストランやバーもたくさん集まっているので、昼も夜も楽しめますよ。
 
 あと今回の旅ではレストラン探しもショッピングでもとても便利だったのが、この小冊子。


 リスボンの街がエリアごとに紹介されていて、グルメ&ファッション紙のような充実ぶり(ポルトガル語の後に英語訳もあり)。紹介されたお店には番号がふってあるので、一番後ろのページにある地図で場所も確認できます。
 私はたまたまとある店でこの小冊子(Chiado&Baixaの)をみつけたのですが、せっかくだし他のエリアのも欲しかったので、街のツーリストインフォメーションにいってみたのですが見当たらず。でもネットでダウンロード&プリントもできるので、次にリスボンへ行くときは事前にネットでチェック&プリントアウトしていくのがいいかな~と。
 ネットでは以下のサイトから左側のエリア名をクリックすると、そのエリアの冊子が読めるコーナーにジャンプします。
http://www.convida.pt/home.html


 というわけで、以下は私がお買い物した中でのおすすめのお店です!

「Caoulino」(Baixa)
とっても素敵な陶器屋さん。主に二人の若い陶芸作家オーナーの作品ですが、お店
奥のアトリエを利用している他の作家さんのも置いてあるそう。デンマークの陶芸作家の作風とちょっと似ていますが、ポルトガル価格なのでお値段もややお手頃。お店とアトリエの超ラブリーな空間だけでも見る価値ありです。
ちなみに素人さんからプロまで、アトリエにて陶芸教室もやっています。


お店の奥はアトリエになっています。


このわんこも作品。


お会計コーナー。超スウィート。


アーティスト達の作品。


こういうレトロなスタイルに弱いんです。


このお店で私が買ったもの。「Meu amor(my love)」という意味です。むふ。

お店HP:
http://www.caulino.com/

ちなみにここの隣にあるレストランは地元人に人気のよう。素朴でおいしいポルトガルの家庭料理が超お手頃値段でいただけます。

巾着袋の中身はパン。


「Napoleáo」(Baixa)
ヴィンテージポートワインやポルトガルワインの品揃え豊富。ポートワインは説明をもらいながら試飲ができます。ネットショップ&国外発送あり。
お店HP:
www.napoleao.co.pt

「Xocoa Lisboa」(Chiado)
おもしろい手作りチョコレートの専門店(本店はバルセロナ)。
抹茶チョコや5種類のペッパーのチョコなど、好奇心をくすぐられるチョコを親切&キュートな店員さんが一緒に選んでくれました。




お店もおされです。

Rua do Crucifixo 112-114
お店HP:
www.xocoa.es

「Casa Pereira」(Chiado)
老舗風コーヒー&紅茶のお店。コーヒーの周辺グッズやポット、はたまたポートワインなども売っています。生真面目な感じの店員さんがいい味出してます。
自家焙煎のコーヒー豆はマイルド、ミドル、 ストロングが選べます。
Rua Garrett, 38
Tel.21 342 6694

「Lua de Champagne」(Chiado)
魅惑系な手作りアクセサリーショップ。シンプルミニマルなデザインが多いデンマークではなかなかない、ラブリーかつ「女子!」なデザイン多し。でもけっこう幅広い年齢層にいけそうです。



Rua Almirante Pessanha 10


 以下はポルトガルブランドではありませんが、南欧に行ったら必ずチェックするお店です。

「Adolfo Dominguez」
スペインのファッションブランド(日本にもお店あるらしい)。シンプルでラインがきれい。大人っぽくてフェミニンなデザインなので、オフィスウェアとしても素敵です。
このカジュアルラインである「Adolfo Dominguez AD」も、もうちょっとお値段的にも手が出しやすく、おすすめ。

Rua Ivens, 53
Tel. 21 342 2829
http://www.adolfodominguez.com/indexAD.php?id_doc=Home&est=0&id_est=0&lg=ES&tod=no

「Intimissimi」
イタリアのランジェリーブランド。お値段お手頃でかわいい&セクシーな下着がいっぱい。おすすめは、ベーシックシリーズのショーツ。生地がとても薄くて肌触りがよく、タンガーとかでももぞもぞしないし、パンツなどにラインとか全然でません。
ちなみにヨナスもここのメンズパンツを愛用中。薄いのにしっかりした生地で心地よいそう。

Rua Augusta, 154-156
Tel.21 342 1888
http://www.intimissimi.com/#/Home?lang=en

「Woman's secret」
スペインのランジェリーブランド。同じくお値段お手頃で、もちょっとかわいらしいデザインのが多いです。

Rua do Carmo, 2
Tel. 21 347 9338
http://www.womensecret.com/index.asp?lang=en

ポルトガル女子旅!~リスボンの夜遊び篇~

2010年10月13日 | 旅の話
 さて、リスボンでの夜遊び篇です。

 ラテンといったらなかなかハンパない夜遊びなわけですが。昨年、マラガに住む友達と一緒にいったセレブクラブといい、南はさすがに北の果てのコペンハーゲンとはだいぶ趣が違います。

 コペンハーゲンでクラブへいっても、かなりみんなファッションもカジュアルで、ディスコミュージックというよりはテクノ。ひたすら浴びるようにお酒を飲んで騒いで踊って、帰りにホットドックかケバブを食べて…みたいな。

 まあせっかく週末だし、バカンスだし、とリスボンでも遊びにいくことにしたのですが、なにせ情報がなにもなかった我々。たまたまレストランで食事中に話しかけて来た、プレイボーイ系ちょい悪ポルトガルおやじ(めちゃくちゃイギリス英語)がなぜかディスコ情報に詳しく、彼に教えてもらった情報をもとに、いざ金曜日の夜に夜遊び出陣。

 まずはそのおやじさんがすすめてくれたクラブへ、23時過ぎにタクシーで行ってみたのですが、なんとまだ閉まってる!!そういえば「23時前に行ってもだめだよ~」とは言っていたけど、でもまさか閉まってるとは!
 仕方ないのでおやじさんがすすめてくれた、テージョ川そばにあるDoksというエリアへ再びタクシーで行くと(ていうかポルトガルはタクシーがめちゃくちゃ安い!)、なんだかそこはにぎわってる感じ。

 DoksはちょっとコペンハーゲンのNyhavn的な雰囲気で、水際のボートが停泊しているあたりにトレンディー系バーやレストランが並んでいます。
 まあ、食事をしに来た訳では無いし、トランス系テクノなバーはちょっと気が引けるしで、結局「リスボンに来てまでそこかい!」なアイリッシュパブへ。だって一番落ち着くんですもの…。
 レストラン&バーのあるエリアとちょっと離れた所には、おやじさんが教えてくれたディスコがあり(大きなコンテナ倉庫風の建物3つが異なるディスコとなっている)、そこもやはり24時までは開かないようなので、とりあえずアイリッシュパブでエジンバラから来た男子と話したりしつつ(といっても彼のスコティッシュ英語がさっっっぱりわからず会話不成立)時間をつぶしつつ、待つ事に。

 で、やっと1時くらいになってからでしょうか。Doksという名のおやじさんがおすすめしてくれたディスコに向っているときに、話しかけて来たポルトガル男子グループが、おやじさんがおすすめしてくれたディスコは「Doks?超ださいよ!だめだめ!あそこは!」というので、彼らおすすめの「Gossip」というディスコへ。ちなみにそのグループの一人がそこのイベントに関わっていたかなんかで、我々も一緒に顔パスでスルー。
 
 まあ感想としては、たまたまその日が「ポルトガル的80年代懐かしナイト」というイベントだったためか、80年代アメリカンアイドルな曲ばかりで今イチでしたが、なるほど、こういうところなのか、といういい経験にはなりました。
 
 ディスコ内ではなんだかんだと次々色んな人におごってもらっていたので気付きませんでしたが、最後に自分でビール(小)を買ってみたら、なんと5ユーロ!普通のバルやカフェの5倍です。ヴィーニョヴェルデが2本くらい買えちゃいます。

 そのせいなのか、けっこうみんなクラブに来てもデン人のように浴びるように飲んでる人は見かけませんでした(マラガでもそうだったけど)。そして女性はおごってもらうのが自然??けっこうおごってもらうのを待っていて、飲み物をもらっても別にしれーっとして相手にしてなかったり。
 そんなラテン女子をみていると、「きまーぐーれだけれどー、そおっけーないけれど~」という猫大好きフリスキーのCMソングが勝手に流れ出します…。うーん、猫的女!

 結局この晩は諸事情により3時くらいに帰宅。そして懲りもせずに、翌土曜日もまた二人で飲みに出かけることに。

 土曜日は旧市街のBairro Altoというエリアにある、5つ星ホテル「Hotel Bairro Alto」の一階にあるバー、「Café-Bar BA」へ。例によって24時前だからか、バーには私達以外まったくお客さんがおらず、イケメンDJが空しくプレイ中。
 そんな「このお店土曜の夜にこれで経営大丈夫?!」と心配しつつも、二人で色々恋愛観など話しつつ盛り上がっていると、突如スピーカーからスケバン刑事のものすごい昭和な曲がセリフ付きで流れるではないですか!!まさかリスボンのおしゃれトレンドなバーでスケバン刑事とは?!
 「え”え”ー!?」と一斉に二人で爆笑&イケメンDJの方を振り返ると、ちょびっと照れつつも、してやったぜな顔の彼。やられたよ…。きっとお客さんもいなくて暇してたんだね…。

 その後もBairro Altoの小道を散歩がてら歩きつつ家路に向っていると、なにやら小さな路地に若者が大量にたむろしています。
 ちょっと興味をひかれていってみると、さらに奥の道に入ってみてびっくり!隙間が無いほどにびーーーっっしり道を若者が埋め尽くしているのです。いかにも若者が好きそうな、カジュアルでカクテルなどが安いバーが多い通りでしたが、みんなプラスティックのカップに入った飲み物を手に、道でしゃべったり仲間とつるんだり。ていうかなんかのお祭り?というくらい、すごい数。
 あれが毎週のことなのか、それとも私達が通りかかったときだけ特別だったのかわかりませんが、とにかくあんなに、道を埋め尽くすほどの人を見たのは久々でした…。


わかりにくいけど、びっしりです。



 で、日曜日。まあこの日も飲みにはいったわけですが、近所のツーリストレストランだったので省略。

 月曜日はこの女子旅最後の夜だったので、Mちゃんから「最後はちょっと眺めのいいところにご招待したいんですが…」と、エロくお誘いが。
 昨年の南スペインの旅のときも、最後の夜はMちゃんと二人、眺め&雰囲気のいいちょっといいレストランにいって、シャンパンで乾杯をしたので、今年も締めはそうしましょう、とMちゃんが選んだのが、5つ星ホテル(たしか)「Tivoli hotel」の最上階にある「Sky bar」。


ホテルHPより。

 ここがまたエロい!ベッドのようなソファー席でゆったりでき、ちょっとアラブ的リゾートな雰囲気で、水タバコも吸えますよ。DJもいい感じだったし、雰囲気はばっちり。屋上でも背後にあるガラスのついたてが風もシャットアウトしてくれるので、肌寒さもなしです。
 そしてこのホテル自体旧市街から北にのびる坂の途中に建っている事もあり、夜景が…ためいきものです。





 もう、なかなかヨナスとそういう場所でロマンティックに、と言ったって、昔のようにムード最高潮!とはなかなかならないものですが、女友達ていうのは別の意味でロマンティックに浸れて、贅沢なことをしても楽しい一方で、本当にいいものです。
 今後も一年に一回は、相方を忘れて女友達と贅沢を尽くしたロマンティック(&魚介のおいしい)旅に出たいなー。そのためにしっかり働かなくては!!



我が愛しのジョージ。くう~!

 というわけで、夜遊び篇でした。お次ぎはいよいよショッピング篇です!

Mikkeller Bar

2010年10月12日 | デンマークのおすすめ店
 デンマークは地ビールのお店が多く、このちっこいコペンハーゲンだけでも20カ所以上地ビールを取り扱うバーやお店があるほどです。

 そんな中でも私達行きつけのバー(その名もØlbaren。さまざまな地ビールをセレクトしているバー)で、いつも取り扱われていたMikkellerというコペンハーゲンのビアブランドが、最近オリジナルバーをオープンしました。

 常時14種類のタップビア(生ビール)が揃っており、他にもちょっと変わってて興味しんしんになってしまうグラッパやウィスキーなどのリカーも並んでいたり、通な人(別名オタク)向け。


黒板に書いてあるのが、その日ある生ビール。
ヴィンテージグラッパなども並んでいます。 

 テーブル席のスペースが広くとってありますが、カウンター席も常連さんやたまにいるオーナーとおぼしき男性とビール談義をして盛り上がりたい人にはおすすめ。とってもくわしく教えてくれますよ。

 まあ、ビールなのでもともと女子ウケを狙ってないんでしょうが、シンプルで黒、白、木目、ゴールドなインテリアは、いかにもなビール男子(サッカー!Carlsberg!)向けというよりは、ちょっと大人な男の人向けという感じです。女子というよりはおっさんな私は、なかなか好きな雰囲気です。


シンプルで素敵。

 アルコール度がどれも5%以上と高いビールばかりなので、おすすめは小さいグラスで何種類か違いを楽しみながら飲んでみる事。おお?!というおもしろい発見、意外な出会いなビールばかりなので、ぜひぜひ小さいサイズで色々試してみてください。


グラスのデザインもよろしい。
このグラスに描かれた二人のおっさんは、ビールを作っているオーナーの二人(二人ともMikkel、だから複数形でMikkeller!)

Mikkller Bar

Located in the heart of Vesterbro Viktoriagade No. 8 B-C
1655 Copenhagen.

Opening hours:
Sun-Wed: 15:00-24:00
Thur-Fri: 14:00-02:00
Sat: 12:00-02:00

ポルトガル女子旅!~リスボン&周辺の観光篇~

2010年10月11日 | 旅の話
 おっとまたまた時間がずいぶん経ってしまいました。忘れないうちにさくさくいきましょう。

 リスボンへ旅行に行くに当たり、ポルトガル人と結婚し、15年間リスボン近郊に住んでいた(そして去年一家でデンマークへ引っ越して来た)同僚のTから色々観光情報をもらっていたので、それを参考にしつつ、適当にのんびり回ってきましたよ。

 まず初日はリスボン旧市街のCasteloという丘の上にあるカステロ=デ=サンジョルジェという古城へ。
 城といっても原型はあまりとどめておらず、外堀とか庭園とか見張り塔の部分が残っており、見張り塔は山?丘?の上だけあって素晴らしい眺望。リスボン旧市街は決まりなのかなんなのか、みんな屋根がオレンジで美しいです。



 アラビックなくねくねと入り組んだ細い路地の、建物と建物の間に洗濯物がのんきになびいてたり、路面電車がとことこと走っていたり、海のようなテージョ川がきらきらと向こうに横たわり、思わず「こんなとこに住んで日がな城下を眺めて暮らせる王様になりたい…」とつぶやいてしまい、旅の相方にさっそく引かれましたが、それくらい素晴らしい眺めです。






城壁にぞろぞろと登る観光客。

 ちなみにこのお城はジュリアス=シーザーの時代にローマ人によって建てられた城塞なんですと。2010年の今では野良猫(すんごいたくさんいる!猫好きの萌えスポット)と孔雀の憩いの場ですが。


のんびりカフェでも頭上に孔雀。


いくら呼んでも見向きもせずに毛繕いをするキャット。観光客には慣れてますから、的な。

 カステロの周りやそのちょっと南Alfama地区はリスボンの旧市街の中でも特に古いエリアなので、ただ歩いているだけでも面白いです。かなり坂も急なので足腰が鍛えられそうです。


カステロの周り。すごくボロいけど人がちゃんと住んでいる。

 2日目の観光はBelémというリスボン中心からトラムに乗ってテージョ川沿いに西へ20分ほど行った地区へ。
 ここにはあのバスコダガマ等の大航海時代の偉業をたたえてつくられたジェロニモス修道院という立派な修道院跡が。




ジェロニモス修道院。

 バスコダガマっていったらスパイス貿易?!ドラクエに出て来たよね…と、ドラクエで思い出す私も私ですが、そういう世代なんです。ていうかそのドラクエを”ファミコン”でやっていたあの頃から20年以上経って、そのバスコダガマの棺とかある建物に立っているのが不思議です。


歴史(と自分?)に酔いしれ、棺桶の前でハイポーズ!なマダム。

 修道院自体は回廊の装飾とかがとても美しいのですが、建物内に何もなくやや退屈です。
 展示室の「ポルトガル、修道院、そして世界の歴史」を同時に追ってみれる資料はなかなか見応えがあり、ずいぶん昔から日本とのつながりなんかもあって、日本とポルトガルって深い関係だったのね~と、今さらになって歴史の授業で習った事を実際にみて、またまた不思議な感覚。
 ちなみにポルトガル王室の相関図のようなのに、イギリスのTVドラマ「Tudors」に出てきたヘンリー8世の姉が!!ドラマでもまさに彼女が老齢のポルトガル王に嫌々嫁ぐところを観ていたので、うーん歴史って面白いね、と。


Maria Tudorの名が!あれ、ドラマではかっこいい系美女のガブリエル=アンウォーだったけど…ギャップが…。

 このジェロニモス修道院の前、テージョ川のほとりにはバスコダガマの新大陸発見のモニュメントなんかもあるわけですが、この日はかなり寒かったので軽くスルー。
 さらに西へ10分くらい歩いたところにあるTorré de Belém(大砲も打ち込める見張り灯台?)には行きましたが、まあ別にそんなに登らなくてもいい感じでした(けっこう高いのでいい運動にはなる)。

5~6階建てくらいだったでしょうか。




最上階に登り詰めたら、イケメン水兵さんに遭遇というプレミアが!!登ってよかった…。

 ちなみにこのトラムのBelém停留所のそばには首相公邸があったり、創業うん百年のエッグタルトのお店があったりします。
 エッグタルトはお持ち帰りもできますが、熱々をその場で食べるのが私はおすすめ。冷めてもおいしいけど。

 3日目。ここまでなかなか精力的に観光をしております。この日はちょっと遠出をしてSintraというところへ。
 Sintraへは私達が住んでいたRossio広場横にある鉄道駅(その名もRossio)からSintraへの直通電車が出ています。各駅停車で1時間くらいでしょうか。Sintra一日周遊券(電車とバス乗り放題)のようなものがでており、それを買うとなかなか便利です。


Rossio駅のスタバにて。出来上がると名前を呼んでくれるのですが、私の名前、ポルトガルでもまともに伝わりませんでした…。

 どうでもいいのですが、私はこの旅の中でほぼ毎日、旅の相方であるMちゃん(驚き屋)を驚かせ続けていたわけで(偶然に、あと時々意図的に)。
 このRossio駅でも通常の切符ではない周遊券は係員のいる改札を通るのですが、その改札に係員がおらず、改札ゲートの仕組みもよくわからず、とりあえず通ってみようか、と私が先にゲートに入った瞬間!バシーーン!!と入って来た側のゲートが派手に閉まり、改札内に閉じ込められるはめに!!
 その様子がまさに罠にかかったネズミのような感じだったので、Mちゃんは「ギャー!」と恐らくこの日一番のショックを味わい、私は閉じ込められた改札内で爆笑。結局何騒いでんだ!という係員に救出してもらって無事出れましたが…。
 その他にも段差の多いリスボンでは、毎日必ずと言っていいほど、段差から落ちて私より背の高いMちゃんの視界から突然消えてみたり、坂や階段で転んで飛んでみたり、最終的には自分のサンダルからずり落ちてみたりと、Mちゃんを飽きさせる事なく、充実した毎日でした。

 てなわけで、Sintra。ここは観光アトラクションが多く、リスボン市内からも近いこともあり、とてもおすすめです。
 まず向ったのは、モーロ人の城跡。例の周遊券でバス(観光地を順に回れるルートになっている)に乗り、着くとすぐに入場券売り場です。
 モーロ人(英語ではムーア人)とは北西アフリカのイスラム教徒だそうで、中世にキリスト教徒の弾圧にあって山に追い込まれたりと不遇な人々。去年行ったアンダルシアのフリヒリアナは、このモーロ人が逃げ込んだ町で、町のあちこちには彼らがどのように迫害にあったかとか、反乱を起こしたかなんかのタイル画がありました。まあ常々思うのは、中世のキリスト教徒って残虐よね(今もか?)。

 で、モーロ人の城跡。山の中の城跡なので、かなりマイナスイオンたっぷりで最高に気持ちいいです。トレッキング感覚で進んで行くと、万里の長城のような城跡が出現。細い石階段のこの長城、ちゃんと登れるんですが、別に柵とかも何もなく、ちょっとよろめいたりしたら即、崖から転落という超スリリングなスポット。高所恐怖症のMちゃんは、「まじで無理」などと言いつつ、視野を狭めて必死に登っておりました。


緑のアラビア語で書かれたのがモーロ人の旗。


下界を見下ろす。あちこちに貴族の館風な豪華な建物がありました。


塔の上から必死に微笑むMちゃん(ごまつぶ大)。

 ちなみに、同僚Tがくれた資料をさらっと読んだだけの我々は、このモーロの城跡に来るにあたっての重要注意事項「ここへは十分なトレッキングシューズで行く事」を見落とし、まんまとヒラヒラの夏ワンピースとサンダルで登山。
 道ゆく人達もみんなちゃんとした装備の中、ワンピース&サンダル(Mちゃんなんてヒールのサンダル)でずんずん頂上まで登り、達成感もひとしおです。




写真では高さが分かりにくいけど、すごいんすよ実際。




モーロの城跡からみるペーナ宮殿。

 でもこれから行かれるみなさんは、ぜひスニーカー&動きやすい格好でお願いします。本気で崖から転落しそうになりますから!

スカートをたくしあげて必死に登るMちゃん。


森で子猫に遭遇。ひとなつこい。が、このひとときの戯れの後、私ノミをもらう…!

 モーロ人の城跡の後は、また同じバスに乗って、日光いろは坂も真っ青なすごい鋭角のヘアピンカーブを通り、ペーナ宮殿へ。ここはもともと廃墟となっていた修道院を当時の王様だかが気に入って、夏の離宮として改造したのだそうで、その王様(フェルナンド2世)の悪趣味ぶり…もとい突飛な趣味の集大成的建物です。



微妙な趣味。

 なんか色んな建築スタイルをかき集め、改修と増築を繰り返した統一感があるようなないようなこの変わった建物は、一瞬ディズニーランドを、そして時々、スターウォーズのジャバザハットが住んでいたお城をも彷彿とさせます。

ジャバがいそうだ。


統一感無し。




ペーナ宮殿から先ほどのモーロの城跡も見えます。

 お城の中はさすが離宮だけあって豪華。当時の王族の生活が展示された調度品からうかがえ、とても面白いです。特によかったのがお城の調理場。特大のお鍋や何に使うんだろう?という調理器具がずらっと並んでいて、お料理好きでなくてもわくわくしちゃうはず。別の晩餐会場には当時の料理モデルなんかもあったりして、本当におもしろいです。

 Sintraにはこのペーナやモーロの城跡の他にも、シントラ宮殿なるものもあるのですが、見た目なんだか新興宗教の建物風なので、そこはスルー。


バスを待ちつつ軽くローカルピーポーとつるむMちゃん。

 レストランで遅めの昼食後、一度Sintra駅にバスで戻り、別のバスに乗り換えて向ったのは、Cobo de Roca、ユーラシア大陸最西端の岬です。Sintraの駅からはローカルバスで1時間弱でしょうか。途中、きれいな平原や海を眺めつつ進むと、岬に到着します。




 ちょうど夕日の時間帯で、きらきらと恐ろしくきれいに光っている大西洋を眺めつつ、あの向こうはアメリカ大陸なのね~としみじみ。
 しかし!例によってヒラヒラのワンピースのみだった我々は、岬の強風に耐えられず、数枚写真を撮って「よし!帰ろう!」と次のバスで即戻ることに…。みなさん、くれぐれもSintraへは服装をしっかりと準備しておいでくださいね…。


最西端の記念碑。寒さの中必死に写真を撮ったので指も写っちゃってますよ。

 というわけで、がっつり観光したのはここまで(あとはビーチでまったり&ショッピングに費やしたので)。次回はリスボンの夜遊び篇へと続きます!