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Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

シニアクラスから多国籍軍へ

2009年04月28日 | わたくしごと
 なんだか前に更新してから、あっという間に時が経ってしまいましたが、さりげに花見をしてたくさんの初めての人と会ったり、およそ2ヶ月半のブランク(?)を経てジム通いを再開したり(ふゆちゃんに「こんなに近いのに行かないのはむしろ罪だ」と言われ)、エレガントな北シェランのスタッフ達に若干感化されてHellerupでショッピングをしてみたり(そしてミサンガみたいなちゃっちーブレスレットが25000krで気を失いそうになったり)、そういえばデンマーク人で初めての女友達と泣いて笑って3時まで飲み続けたり、色々忙しくも充実した日々です。

 コペンハーゲンも春が盛りを越え、本当にめずらしく最高の天気が続いていますが、こう温かくて桜があると、ちょっと「なにか新しいことでも始めてみますかね」ってな気分になるのは、日本人の性。
 
 てことで、再び英語の教室に通い始めました。て、新しくないじゃん!

 以前少し通っていた「しあわせになるための、ていうか定年後の海外旅行で使える準シニア英会話教室(私が命名。長い)」は、ヒュゲリっちゃーヒュゲリなんですが、職場でも趣味の教室でもシニアばかりではさすがにちょっと…と、今回はなんと古巣でもあるStudie skoleに舞い戻ってみました。
 
 夜の部だけど一体どんな人が来るだろう、また老人ばかりだったら…とドキドキで迎えた先週の初日。メンバーが揃ってみてこれまたシニアよりもびっくり。

 デンマーク生まれのトルコ人(無口な美女)、チリ人(かわいいラテン女子)、スペイン人(フランス語もしゃべれる教師、が、英語はからきし)、セルビア人×2人、イタリア人(だんなの赴任で今月からデン暮らし)、ロシア人(デン語がどもりまくりの保育士)、デン在住20年のアフガニスタン人夫婦(子供が大きくなったので二人ラブラブで英会話通い)、ポーランド人(在デン歴長そう)、数学と科学を先攻しているが英語は全く話せない珍しいデンマーク人、そして私。
 濃い!!濃いよ!!純粋なデンマーク人は一人だけ?!しかもまともにデンマーク語話せる人が少ないよ(在デン歴長いわりに)!一瞬にしてあのStudie skolenでのデン語教室の雰囲気がフラッシュバック。

 先生も超ティピカルStudie skolenの先生(授業はうまいが若干スノッブ)で、ちょっと悦に入ってびしびしイギリス発音に矯正するのがしゃくに障りますが、授業がだらだらしてなくていい感じです。

 とりあえずStudie skolenのネット上にあるセルフレベルチェックをするのが面倒だったので、基本からやっていこう、と初級からとり始めたのですが、イタリア人以外本気で超ビギナーなので、先行きがちょっと思いやられます。が、クラスメイトがかなり濃くて、みてるだけでも面白いので、良し。今後みんなのキャラを知っていくのが楽しみです(って何しにいってるんだ)。

 デンマーク人は職場の人とあまりプライベートでまで、日本人のように付き合わないようで、なかなか一所で働いている間は友達ができず(辞めてから付き合いが始ることはたまにある)、ある人が言っていたのですが「高校時代までに友達ができなかったら、あなたの友達人生おしまいよ」っていうのも、あながち大げさではないかも…(よっぽど人付き合いがよくないと)。
 私も語学学校を出てからは、外国人の友達ともなかなか会う機会もなかったし、今回久しぶりに色んな国の、たぶん普通に生活してたら全然接点ないだろう人達とも知り合えて、ちょっとうれしいです。
 第一印象的に、イタリア人とチリ人の女子が年齢的にも近く話が合いそうだったので、お近づきになれればいいなあと思います。

 

講師Kanaheiデビュー戦

2009年04月19日 | デンナースのお仕事
 最近、だいぶ仕事に慣れてきたというか、だいたいの流れがつかめてきたので、自然と周りに聞かずとも動けるようになってきたのですが。

 先週は同僚、婦長に、さらには看護部長にもお褒めの言葉をいただきました!いえーい!
 内容は「信じられないくらい仕事を覚えて慣れるのが早い」「電話対応とか十分に正しい対応ができている」「突然遠い日本から来て、こんないい看護をするなんて、実に興味深い(突然来たわけじゃないけど…)」などなど。ええ~!?ほんとっすか?!じゃあ正規雇用に今すぐして!…という気持ちをぐっと抑え、あたーっす(ありがとうございます)!!と、ありがたくその言葉をいただいております。
 大ベテランのナースがしみじみと褒めてくれたときは、看護部長もその場にいたのですが、部長は「だっていいキャリアがあるもの、彼女は!」と満足そうにニコニコ。う、うれしい!

 が、しかし。そんなちょっとムフフ、な準夜勤の最終日、突然寝耳に水な出来事が。

 まだまだ先、もっと仕事になれてから、と思っていた、入院患者さん向けの糖尿病レクチャーを突如任されることに!
 無理!やっと電話でおたおたせずにしゃべれるようになったばかりなのに、この上授業なんて無理っす!無理ー!と同僚に訴えたのですが、その同僚は他の低血糖バシバシ起こしてる難しい患者さんにかかりっきりで手が離せず、「大丈夫、このテキストをただ読むだけでいいから!」と、子ライオンを崖からでやっ!と突き飛ばし!そんな、読むだけで済むわけないし…。

 すでに患者さんはデイルームにスタンバって、今か今かと講師の登場を待っています(しっかりメモまで持っちゃって)。もう逃げられない…。
 仕方がないので「同僚のMetteが手が離せないので…すいません、私が簡単に授業をさせていただきます…。ちなみに新人でガイジンなので、そこんところよろしくお願いします…」としょっぱなから逃げ腰の挨拶。

 この日のテーマは「低血糖と高血糖、その対処法」「糖尿病性合併症」について。実はこの日風邪気味マックス、鼻づまりで日常会話もだるいほどだったのですが、案の定テキストを読み上げるのもたどたどたど…と、おいおい大丈夫かよ、こいつ~とみんなの視線が痛いほど、デン語発音崩壊。しかもあくびをしてる人まで!
 あかん!ただ読み上げてるだけじゃ意味がない、自分の知恵と言葉で言った方がましだ!ってことで、ホワイトボードを使いつつ、「えー、低血糖ってのはだいたい血糖が3.5mmol/l以下のことでー、人によって症状は様々ですがー、あのー、まあ対処法は砂糖の摂取っすね」………、「知ってる」みんなそんな顔…。ああ、だめ!もっとこう、経験を生かして使える情報を…。ああ、でもテーマ的に基本情報が多すぎて、なかなかそんなお得情報もないし。
 しどろもどろで高血糖持続による急性合併症、ケトアシドーシスの話題になり、苦手な解剖、病態生理の説明であたままっ白に。ホワイトボードを使って図解で説明を試みるも、やっぱ言葉が出てこず、無理矢理まとめて終了。「てことで、とりあえずこれで私の授業は終わりです。ちょっとMette(同僚)にあとの授業できるかどうか様子見てきますね~」と言ってナースステーションに逃亡。

 もー無理!だから言ったじゃんできないって!と、ひ~んと頭を抱えていると、患者さんの一人、Tさんが来て「あのー、よかったら合併症のことも話してくれないかな?」と。うっ…やりたくない…でも患者さんにそう言われてしまうと逃げるわけにも…。
 結局「もうやだ!」とは言えず(当たり前だ、仕事なんだから)、またすごすごとデイルームに。前半の授業でかなり気力体力を消耗したので、後半は私も座ってやろう、と椅子を持っていくと、患者さんの一人が「あら、しっかり腰を据えて授業するつもりね?じゃあこっちも覚悟しないと!」とジョークを言って場を和やかにしてくれます。
 そのジョークのお陰で私もちょっと肩の力が抜けて「じゃー、”合併症”行ってみよう!はい、じゃー糖尿病の3大合併症といえばー?はい、目、神経、あと、そう、腎ね!」と、テキスト無視で勢いでやってみることに。すると患者さん達が、「俺は腎機能が悪いんだよね」とか、「私は目にきたたわよ、糖尿病性網膜症って言うのよね?」とか、各自が自分の経験を交えつつ、私の説明を補ってくれます。
 病歴の長い患者さんは難しい専門用語を、自分の経験を用いてわかりやすく、まだ発症したばかりの人はそれを聞いて「俺の場合どうなの?」など聞いてくれるので、その説明や具体的な数値の説明を私が行い、まさにみんなで支えつつ、補いつつの授業。かなり和気あいあいと楽しく、そして実用的な授業になりました。
 最後は「みんな本当に辛抱強く聞いてくれて、そして助けてくれてありがとう~。今日は私の方が勉強になったよ~」と伝えると、最初にジョークで盛り上げてくれたおばちゃんが、「だって糖尿病なのはあなたじゃなくて私達なんだから!あなたは色々な勉強してきたことを知ってるかもだけど、実際にどうなのか、っていうのはなかなかわからないでしょ?お互い知ってることを補足し合えばいいのよー」と、なんだか誇らしげに言っていました。

 授業、教育、ということで、患者さんよりも知ってなきゃ(もちろんそうだけど)、彼らが知らない療養テクニックを教えなきゃ、と最初はガチゴチだったのですが、この患者さん達との授業のお陰で「こういう授業があってもいいのかも」とちょっと思ったり。
 だって自分の経験を、知っている知識を話す時の患者さんの生き生きした様子といったら!自分一人で闘病してるんじゃない、自分の経験を他の人にも役立ててもらえたら、という、とてもポジティブな作用がそこにはあったような気がします。そこで必要な医学知識や、ちょっと修正すべきことは私が補足していけばいいんだし。
 たぶん、この人大丈夫かしら?という私のおどおどっぷりも、彼らが「教えてあげなきゃ!」と意欲を出すきっかけに…。ベテランナースにはできないテクニック?フフフ(って全然威張れたことじゃない)
 
 まあこんなにうまくいったのも、優しい患者さん達のお陰なんですが、なんかちょっと、少し授業をすることへの恐怖感、不安が減った気がします。何も知らない同僚のMetteは「すごくみんな生き生きしてたね!大成功じゃん!」と励ましてくれましたが…。今後は普通の授業も普通にできるようがんばります!

浪花節だよ看護師は

2009年04月16日 | デンナースのお仕事
 さあ今月もやってきました、緊急電話対応の準夜勤です。戦いの時が。

 以前の日記にも登場したKさん(2度CPRナンバーを聞いたら「お前にその必要はない!」とキレた人)、昨日も今日も私が電話に出ると「もうだめだ!」とか、「3!」とか謎の言葉を発し、そこでうろたえると(というか彼女がKさんだと名前を聞く前に声音からそこで察しないと)「他の人と話させろ!」とわめき、今他の人取り込み中だから、私でなにかできない?と聞いても「必要ない!あとでかける!」と、ガチャッ。
 声音から彼女がKさんであるということは理解できたものの、またしても惨敗。3戦3敗。ダメ印1個め。

 「即効型インシュリンを取り違えて持続型を打っちゃったんだけど、どうしたらいいかしら?でもよく覚えてなくて、実は即効型だったか持続型だったかはっきりしないのよね。どっちを打ったかっていつ、何時にわかる?…だいたいじゃなくて、いつかはっきり知りたいのよ。」
 そんな、体内に残ってオーバーラップしている持続型(しかも24時間持続するもの)の、はっきり何時何分に、なんてわかるわけないっす。「ええ~~…っと、とりあえず頻回に血糖測定をして血糖変動が激しくないか様子を見て…」とやんわり話をまとめようとすると、「…あなた、あまり理解してないみたいね?他の人と話させて」
 同僚曰く、彼女もある意味でブラックリストな患者さんなので気にすることはない、とのことですが、いや、気になるよ…。ダメ印2個め。

 「16時に外来予約してる者だけど、ちょっと時間通りに行けそうにないね。どうしたらいい?」と病棟に電話があったので、「じゃあ外来にそう伝えておくので、あなたのCPR番号と電話番号を教えて」と言うと、「…なんで?今CPRカードもってないし、覚えてない」
 CPRナンバーはこの国の生活で必要不可欠なものだし、最初の6桁は自分の誕生日なので、覚えてないはずがない!声音からなんとなく、私がガイジンだし、会話の理解がスムーズでないので信用されてないかも…?という雰囲気はあったのですが、まさかそれでCPRを伝えるのを拒否?!悪用なんてしないから!!気のせいかもしれないけど、気分的にダメ印3個目。

 「持続&即効混合型インシュリンを使う前に混ぜるのを忘れたの。で、今どうしたらいい?このペン捨てた方がいいの?」
 私はこの混合型インシュリンを混ぜずに使った場合、安全のために破棄しなければいけないという基準を知らず、「別に捨てる必要ないんじゃないの?」と答えると、電話をかけてきた彼女、急にヒステリックに「あんた理解してないんじゃないの?!他の人と話させてよ!」と。そこでなぜ破棄せねばならないかという根拠をようやく理解し(混合製剤なので、しっかり混ざらずに使用した場合、効果が安定しない)、「そ、そうです!あなたが言う通り破棄すべきです!」と慌てて言い直しても、時すでに遅し。他の人と話させろコールです(でもそこまでわかっててなぜ電話相談してきたんだろう…という不満は置いといて)。

 ああ、どうしよう、同僚にタッチ交代してもいいのですが、でもここでギブアップしてはいけない、だってこの患者さんのお陰で一つ勉強になったんだし。同僚のMetteは「大丈夫?彼女すごくヒステリーなタイプだから…私が話そうか?」と言ってくれたのですが、が、がんばってみます、と混ぜずに混合型インシュリンを打った場合の対処を確認し、いざ保留中だったヒステリーな彼女への受話器をとり…。なんとか大人しく私の説明を聞いてくれて、ひとますホッ。
 が、肝心の今の血糖値を聞き忘れており、それのいかんによっては対処も変わるため、もう一度電話をする羽目に。あのヒステリックな彼女にまた電話!もうこれ以上色々聞き直したりなんかして不機嫌にさせたくない~~。
 Metteはまた「どうする?私がかけようか?」と気にしてくれたのですが、キリキリする胃を抑えつつ彼女の電話番号を押し、なんとか血糖も無事聞き出し、辛抱強く答えてくれたことにお礼を言って、電話対応終了。やったでー!しっかりやり遂げたでー!
 隣で見守っていてくれたMetteも「”あーもうこの人と話したくない~”って人にまた電話しなきゃいけない、その気持ち、すごくわかるよ。でも最後までよくがんばったね。今の対応は全部正しかったし、すごくよかった。偉かった!」と評価してくれて、は~これで家に帰っても翌日もずっとこの患者さんとのことで悩まなくて済む!と一安心。ダメ印は付いたかもだけど、なんとか挽回して五分五分の勝負。

 こういうことはこの先いくらだってあるし、毎回逃げてるわけにもいかないし、誰かが付いててくれる間、完全に独り立ちする前に乗り越えておかないと。次につなげるため、患者さんのため、自分のため、這いつくばってもしがみついていかねばです。私に取ってUdfordring(チャレンジ)なので。

 最近の信念として、「言葉がまずくっても、せめて誠意を伝えよう、そしたらきっと伝わる」です。色々ひどいこと言われたりもする電話対応ですが、ムカッとせずに、理解したいの、助けたいの、という気持ちを見せれば、きっとわかってくれる(そして辛抱強く状況を話してくれる…)。
 今まで現場をまわす、業務をこなしスタッフの一員として稼働できることが第一目標のようになっていましたが、ここへきて原点へ振り返り。大事なのはやはり気持ちです。そして私が看護師になるきっかけになったマザー=テレサの言葉「愛とは行動である」につながるのだ、と思う。

 今も結構何気にがんばってるけど、もっとがんばらねば。こんなに勉強させてもらってることに感謝です。

つまみぐせ

2009年04月14日 | わたくしごと
 最近、ステノで働くようになってから、妙に甘いものをよくつまむようになってしまいました。
 もともとそこまで甘いものが好物でもないし(辛党の酒飲みだし)、時々ちょっとだけつまみたい、という程度だったのに、職場にときどき持ち込まれるケーキや飴、それがないときはフルーツバスケットの果物についつい手が伸びてしまいます。

 思うにこれは、ちょっと暇、とか、暇でなくともそこまであくせくしてないような時に、口寂しさで手が伸びるのではないかと。あとデスクワークをしている人が机の中にお菓子を潜ませてたりしてると聞きますが、ステノナースもデスクに向かっている時間が他のナースより長く、記録などしつつ頭を使うことも多いので、糖を欲するのかも。
 しかし糖尿病病棟なのに看護師が飴をなめつつ、甘い匂いで指導はいかん。でも今日のように準夜勤で電話対応しまくり、患者さんにも指導をしまくりだと、どうしても甘いものに手が…。

 どうでもいいのですが、婦長はいつもリンゴをしゃくしゃく食べてる最中でも患者さんからのホットライン電話をとります。「どうしました?しゃくしゃく」ってな具合に。時にはバナナでもぐもぐトークも。日本だったら「何考えてんだ!」とクレームが来そうですが…。

 先日4月5日で満30歳となり、空気抵抗?重力?なんだかガクンと身体が重くなった気がするのですが、それはやはり日本から帰国後一度もフィットネスに行っていないことが関係するような…、って関係してますね。家の目の前なのに。

 今週末はふゆちゃんと、コペン女子サウナ部の課外活動として(?)、ギャルトレなるものをする予定(ただ単に一緒に事ジムに行く)だったのですが、いい春の陽気と桜に誘われて、天気がよければ花見に予定変更になりそうです。

 こうして結局やせられぬ~~。

 もういっこどうでもいい話。今日仕事中膵臓という単語を調べていたら、英語で膵臓は「sweet bread」だと判明(ラテン名はpancreas)。甘いパン?なぜ…??


春のよそおい in Copenhagen'09

2009年04月08日 | デンマーク人って
 最近、洋服屋さんをみていると時々みかける、花柄のパンツ。どうも近頃はやっているらしい。

 私が見る限り、おしゃれに敏感かつセレブな女性の間で流行りはじめ、去年の今頃はペニーラもはいていたし(彼女は花柄ではなく、クールに?風呂敷のような柄)、Hellerupの子マダム達もよくはいていた。
 はじめてあのズボンを見た時はかなり衝撃で、「ぱ、パジャマで歩いとう!(なぜか九州弁)」と思ったほど。だって、どうみたってあの形、柄ともにパジャマ。
 しかし日本人にもっとなじみが深い表現をすると、あれはまさしく「もんぺ」。そう、あの戦時中~戦後にかけて大普及した、女性の労働着。今でも田舎のばあちゃんあたりが野良仕事ではいているアレ。うちの母なんて未だにプレミアつきそうな、当時のものを大事に持っていたりする(なんに使うんだ)、アレ。

 まあ、コペンのもんぺは可憐で清楚な花柄(ウエストから柄が切り替わっていたり)で、しかもオールシルクらしく、お値段なんと1500kr(2万5千円ほど)。もんぺなのに!!!!
 着こなしのポイントは、もんぺパンツに丈の短いジャケット(皮のライダース風を合わせると、スウィ~トな中にも辛口ぴりり?)、そしてデン人お得意のゆるいまとめ髪。ゆるいまとめ髪&もんぺだなんて、日本、50年くらい先駆けよ?

 とりあえずこのコペンもんぺ(語呂がいい)、今年に入ってからはどんどん色んなブランドからコピー商品が出回り始め、セレブ以下の庶民にも浸透し始めている様子。
 去年は「なんてアグリーな…」と思っていた私ですが、先日ついに30歳を迎え、ふゆちゃんの「30代からの脂肪はまじで落ちにくい」という言葉に激しく納得し、ゴムウエストかつゆるゆるシルエットのもんぺにちょっと惹かれつつあるのも事実です。この際デザインには目をつむって心地よさを優先しよ…という悪魔のささやきが…。

 もし街中でもんぺ+ゆるいまとめ髪の私をみかけたら、「負け犬ー!」と罵ってください。