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Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

連絡

2006年12月19日 | ご報告
 またまた図書館から。

 こちら日本で使っている携帯のe-mailがなぜか使えません。メールを受信はおろか送信もできないので、連絡を下さる方は携帯の方に電話をください!

またも驚く

2006年12月18日 | 旅の話
 日本に帰って来て驚いたことをざっとご紹介します。

 1、日本女子の歩き方
窮屈な靴のせいか、ひょこひょこ、前屈み、内股、がに股、足を引きずる歩き方で、とてもきれいに着飾ったりメイクしたりしてるのに、ものすごく歩き方が無様。

 2、ちいさいおばさん
人ごみで周りを見渡しても、視界を遮るほどの人はおらず、おばさんは視界の下の方でびっくりする。この前ちょっと前方遠くを見ながら歩いていたら、前を横切ったおばさんのキャスター付きバッグがまったく目に入らず、表参道で派手に転けた。

 3、恐ろしいほど速い電車
中央線特別快速に乗ったら、あまりに速くて怖くなって快速に乗り換えてしまった。デンマークの地方へ走る特急列車並みに速く、轟音でしかも街中を走るので恐ろしい。

 4、なぜかとっさに出る英語
すみません、とかとっさに出る言葉など、「ここはデンマークじゃない」という意識がなぜか「デン語以外=英語」となり、英語が出てくる。なんで?!と自分でも一瞬パニックになる。
でも誰かに呼ばれた時や相槌をうつときなどは「Ja」「Nej」「Naa」が出てくる。

 5、家の中で凍えて目覚める
うちは特に寒いらしく、夜寒くて目覚めたら窓が真っ白に凍っていた…。居間でTVを観ていても息が白い。どうやって今まで暖を取っていたのか思い出せない…。

 6、無愛想な客
お店やレストランで店員さんの態度がとてもすばらしく、時々笑顔までみせてくれるのに、それに対してみんなお客さんは目も合わせずに去って行く。

 7、都会でも紅葉がきれい
今年は日本も温かいらしく、まだ紅葉がきれい。デンマークと違って銀杏やや紅葉など色のきれいな植物がたくさん。

 8、Soft Bankってなに?
街中でいっぱい見るSoft Bankの看板やお店。また銀行が合併して新しい銀行ができたのかと思った。お店にはスタイリッシュでおもしろいデザインの機種が並んでるし、携帯会社だとは思わなかったので、ビッグカメラの店員さんにふと聞いてみたら「浦島太郎ですか?!」と言われた…。

 9、家族なのに…
10月にスピード結婚した兄(結婚式の時も私は「身内でひっそり式をするからおまえは帰って来なくていい」と言われた)は早くも今月離婚し、12才でご長寿だった愛犬はなちゃんは私が到着する2日前に他界。ていうか誰か連絡してよ!!

 10、個人イルミネーションブーム?
クリスマス飾りがヨーロッパ流のオレンジの単色照明ではなく、アメリカ流の赤、青、緑で点滅しまくりびかびかのイルミネーション、さらにサンタクロースや雪だるまなどの飾り(中にランプが入ってて光るやつとか)を飾っている家も多く、うへーという感じ。デンマークではそういう飾りを「下品」と嫌う人も多く、私も激しく同感。

 今回は前回の帰省からそんなに間が空いてないにも関わらず、また沢山の新鮮さがありました。

酒場の女

2006年12月18日 | わたくしごと
 帰省2日目の先週木曜日。漫画喫茶のバイトをそろそろ申し込もうかな、なんて考えていたところ、母の友人から母に「スタッフがいなくて大変だから、年末だけでも店を手伝ってくれないか」と電話がありました。すると母、自分は仕事があるので手伝えないが、娘が帰省していて暇を持て余してる(!)ので行かせるわ!と勝手に約束してしまい、なんだか気がついたら勝手にバイトの話がついてしまいました。

 そして身を売られた先は、地元の中でもお隣昭島市との境界付近、ささくれ感漂うエリアにある、スナックです。そう、キャバクラでもクラブでもパブでもなく、まぎれもなくスナックです。
 クラブのママの「女の影」を数倍濃くし、車は白いセダンでハンドルやギアには白いファーのカバーをつけちゃうような、肩パット入って水泳選手の肩のような、80~90年代風スーツに身を包んだママが出迎え、お酒はJINROやウイスキーの水割り、BGMはもちろん演歌、紫とグレーを混ぜたようなどう言い表したらいいのか困る色と柄の壁紙やフロアーの椅子(ヤコブが絵の具で絵を描くといつも最後はそんな色になる)のある店内。東京都内なのにどっか地方の温泉街にいると錯覚するほど「場末の」という言葉がぴったりな店です。
 デンマークのとあるヒップホップ系グループがPVで、日本のスナックで必死にカラオケをしているヨレヨレサラリーマン(とその横で脳みそ無さそうなギャルが手拍子している)を使っていましたが、もしそのPVを見たデンマーク人がこの母の友人の店を見たら、あまりに忠実に同じなのでびっくりすることでしょう。

 ママさんは母の旧友で、もともと竹を割ったような、そしてちょっと「四露死苦」なすごみのある人ですが、面倒見がよく、とても温かい人です。そんな彼女のまっすぐ直球で伸びてくる声は、昔からちょっと恐れの対象だったのですが、それは今も変わらず、「ママ」というよりは「番長」とか「姉さん」と呼びたいものです。
 しかしこのママのすごいところは、お客さんにもそのスタイルで挑むところ。お客さんに向かって「黙って食えよ!」とか「ばかじゃねーの?!」などかなり鋭い突っ込みが入ります。お客さんもお客さんで、さすが、そんなママさんが好きで通ってるわけですから、「ここのママは口が悪いなー」なんて言いつつひゃっひゃと笑って喜んでおります。初めてママさんの突っ込みをみた時には「ええええ!?いいの?!」と驚愕しましたが、お客さんの反応をみたら「なるほど、そういう需要もあるのか…」と納得できました。

 客層というのは色々ですが、今のところ見て来たのは30代~60代の立川近辺在住のおじさま方で、職業も市議会議員から鳶職など現場系、製薬会社勤務で世界中点々と移り住んでいたという人もいれば、街道沿いのラーメン屋のおやじさんまで本当に様々です。しかしなんでしょうか、どのおじさまにも共通のにおいというか、雰囲気があり、お店の雰囲気と濃密に絡み合い、強烈な「オヤジワールド」を展開しております。

 そしてそんなオヤジワールドにいると、こんな私でさえ「20代の女の子」ということでまぶしく目を細めて見られます。おじさまのリクエストにお応えして夏川りみの「涙そうそう」なぞ歌おうものならもう、おやじの心鷲づかみ。「いや~カナちゃんかわいいね~伍代夏子に似てるよ~」なんてお褒めの言葉までいただけたりします(伍代夏子が”かわいい”圏内とは…)。
 
 私は元々人と話すのは嫌いじゃないし、海外生活のおかげで初対面の人と話すのにも慣れてきてます。しかもナースだったりもするので、あらゆる世代の、あらゆるバックグラウンドの人ともそれなりに話しをしていくことができます。そしてこれは私のセールスポイントですが、ネガティブをポジティブに変えて伝える、表現できる方です。なので入店2日目にして、けっこうお客さんともうまくやってると思います。

 が、さすがに水商売、水でお金を稼ぐというのは、なかなかの精神的ハードワークです(夜遅いので身体もきついけど)。常にテンションを高めに保ち、自分のことを話し過ぎないよう気を付けつつ、「はっきり言って興味ないしどうでもいい」相手の話にも表情を付けつつ傾聴しなきゃだし、売り上げのためお客さんに飲ませて食わせるのですが、こっちもそれに合わせて飲み食いせねばだし。
 別にお客さんに嫌なことをされたわけでもなんでもないけど(むしろチヤホヤされてるけど)、「もーやだ!」と早くも嫌になってきました。そしてそれはきっと時給900円ということもネックなのではないかと…。いくら母の友達だからって、この商売でそれはひどいし、今時マックで働いたって時給800円は当然です。
 しかしそんなことを母に相談してみたら「社会勉強だ」と言ってあっさり切り捨て。なんて親だ!海外でオペアをしつつ勉強し、仕事までみつけた娘に、これ以上なにを社会勉強しろと!?まったくいつまでたっても子供扱いです…。

 ちなみに昨日は私の兄がお店まで車で送ってくれたのですが、実はちょっとシスコン気味な兄、私がそのような店で働くのを見て、確実にショックを受けた顔をしており、帰り際に「いいから取っておけ」と言って1万円を握らせて去って行きました。兄よ…。

 別に職業に対する偏見はないけれど(学生時代、歌舞伎町の会員制クラブで働いたこともあるし)、ただちょっと今回は安らぎを求めての帰省なので、やっぱりママさんに話してほどほどでやらせていただこうかと思います…。ブログのネタにはいいバイトだけどさ…。

日本のかなへい

2006年12月14日 | ご報告
 日本です!寒いです!家の中と外気温がほぼ同じとはどういうことでしょう?!でもコタツがあるのは幸せです。おかげで時差ぼけで6時に起きても、こたつでゆっくり朝のワイドショーとか2時間も観ちゃいました。
 飛行機での変な食事リズムだったせいもあり、せっかく日本なのにまだあまりちゃんとした食事をとっていません。が、まあおいおいと・・・。

 今は図書館からブログ更新しています。平日昼間の図書館、酒くさいホームレス(ちょっとこぎれいにしてはいるが、奥のほうのいすで眠りこけているしすぐわかる)がたくさんです。
 それでも日本語の本が読める、いろんな興味深い本を探すのは幸せです。この後はビデオオーナー、CDコーナーにも行く予定です。(ちなみに今日はパレスチナについてちょっと勉強しようと思い、そんな本を読んでみました)
 これからホリデーな、暇な人の特権(そして貧乏人の数少ない娯楽選択肢)で図書館通いしたいと思います。



すでに日本時間

2006年12月12日 | Weblog
 昨晩、濃い~ギリシャコーヒーを飲んだからか、出発の緊張でか、うまく寝付けず、たぶん寝たのは1時過ぎ。にも関わらず色んな心配で4時に目が覚めてしまいました。目が覚めてしまうと色んなことが気になり出して、ヨナスに放置されるであろう冷蔵庫内の整理(とくに野菜室)とか、2日くらいはヨナスがピザやシャワルマ、ホットドッグ以外で生き延びれるようミートソースでも作って置こうかとか、一緒の飛行機に乗るSちゃんの手荷物がすごいので、その一部であるお土産の布団をどうやってまとめるかとか考えたり、そわそわしています。

 これから9時半にチェックインして11時半のフライトで、およそ24時間の長旅です。ほぼ満席な飛行機にすし詰め状態です。それを思うだけで気が重い…そして眠れない。まあ、今こうして起きていれば時差ぼけ解消にもいいかな?

 ではでは、日本のみなさま、もうすぐ帰りますので、その際にはよろしくお願いします。デンマークのみなさま、特にヨナスとも知り合いの方々、どうかヨナスをよろしくお願いします。そしてGlad jul og Godt nyt aar!!!

おすすめギリシャ料理の店

2006年12月12日 | デンマークのおすすめ店
 ヨナスとしばらくお別れの今夜、久しぶりに外食してきました。

 場所は友達のヘルガ&シモンの住むアパートの近く、ノアブロ地ビールホールやおされなお店がぞくぞく進出しているRavnsborggadeにあるギリシャ料理レストラン「Graesk Taverna PHILOXENIA」です。けっこう新しい店のようで、店内はきれいで、こざっぱりと落ち着いた感じです。

 今日はヨナスとまず、ギリシャの特産ワインというロジン(Retsina)入りの白ワインと共に、ガーリックトーストにギリシャヨーグルト&ガーリック、ブラックオリーブペースト付きの前菜を注文。ワインはかなり辛口で、ロジンからの樹の香が強くするもので、初めて出会うワインの味。オーナーがギリシャから特別注文してるにも関わらず、1本170krはお手頃。
 ガーリックトーストに付いて来たブラックオリーブペーストは、パリのおいしいカフェでランチをとった時に食べたものと同じで、野菜やバゲットに合う合う!たぶん、ブラックオリーブをミキサーで細かくしただけ(もしくはオレガノなども入っているか?)なので、今度家でも作ってみようかと思います。

 そしてメインですが、ヨナスは鯛の仲間の魚丸々一匹をハーブ(魚の下には葡萄の葉が敷かれている)と共にオーブンで焼いたもので、付け添えにオーブンで焼いたほくほくポテト(ハーブ風味)、マリネ野菜、ベイクドトマトです。私はギリシャ風ラザニアで、付け添えにはギリシャ風ヨーグルトサラダ、マリネ野菜、ベイクドトマトです。こーれーがーもう、お皿の中のもの全てが全ておいしかった!!
 ヨナスの魚はわざわざそのギリシャの特別な漁港から輸入しているとかで、輸入ものなのに新鮮かつほくほくジューシー。ハーブの組み合わせも絶妙です。私のラザニアは、底にラザニアパスタ、その上に牛ひき肉の層、その上にスライスのナスとズッキーニ、その上にマッシュドポテトとベシャメルソースを混ぜてほわほわにしたものを載せ、またナスとズッキーニを載せオーブンで焼いてあり、その周りはトマトとセロリのソース。絶品。付け添えのレタス1枚に至まで、おいしいドレッシングがかけてあり、きれいさっぱり食べちゃいました。

 食後はヨナスがギリシャのリキュールを使ったアイリッシュコーヒー風の飲み物、私がギリシャコーヒーを注文。ギリシャコーヒーは飲んだ途端びっくり。エスプレッソのように小さなカップに入ったそれは、なんだかもんのすごく濃く煮詰めたほうじ茶のような味わい。なんでもコーヒー独特のアロマがないのが中東および地中海近辺のコーヒーの特徴なのだとか。コーヒーの粉も見せてもらったのですが、ココアパウダーのようにさらっさらの粉で、独特のコーヒー煮詰め用の銅製の小鍋で煮出すのだそうです。フィルターなど一切使わないのでカップの底にはとろりと粉が残ります。
 そういえばホイスコーレでスロベニア人の友達が飲んでいたコーヒーも、やはり同じような胴の小鍋で煮立て、粉コーヒーで飲んでいたっけ。アロマの高い普通コーヒーも好きだけど、この地中海近辺コーヒーも私は結構好きです。アロマが強くない分、何杯もいけちゃうかも。

 デザートも注文したかったのですが、この日は品切れとのことでちょっとがっかり。でもお店の主人がサービスでギリシャのデザートワインを出してくれました(ポートワインの白版という感じ)。
 ワインボトル1本、前菜1品、メイン2皿、食後コーヒー(ヨナスのは普通よりやや高め)を頼んで500kr以下。しかも大大満足のお味でこれは安い!こんなに外食で満足したのはフランス旅行以来、デンマークではクリスチャニアのspiseloppen以来でしょうか。お店のご主人もかなり親切な紳士風だし、月曜でお店が混んでないこともあって料理のことなど質問すると、地図を持って来て詳しく説明してくれたり、すごく好印象(内緒話みたいに話すので聞き取りづらいけど…)。

 かなり、かなりおすすめのレストランです。コース料理でも188krで食べれます。

Graesk Taverna PHILOXENIA
Ravnsborggade 16B
2200 Koebenhavn N
Tel: 35 36 36 40

無情女

2006年12月11日 | わたくしごと
 やっと忙しかった日々も落ち着き、昨日で全ての忘年会スケジュールもおわり、はあと一息ついたら出発は明後日です。明日は最後のショッピングをして、ヨナスとまったりの予定です。

 今年は彼の誕生日に引き続き、クリスマス、お正月(こちらのお正月はカップルや友達と過ごすのが一般的)と、一緒にいるべきイベントすべて私が日本にへ行っているため、彼は若干ふてくされて、会う友達みんなに「いーつもいーつも日本にいっちゃってるんだよ、僕をおいて!」と訴えています(私には面と向かって言わないくせに)。

 なのでせめて今日明日はヨナス孝行をしなければと思ったのに、彼は今夜23時まで仕事です。仕事へ行く前、無言でずっと私を見ており、たぶん「淋しい」という言葉もでないほど淋しいのでしょう、信じられないほど悲痛な顔に心が痛みます。さすがに1ヶ月は私にとっても長いです。それにこのクリスマス飾りだらけの部屋に彼が一人で残るのかと思うと、かわいそうです(残される&片付ける人のことも考えず私が飾ったんだけど)。

 そんな若干しんみりなとき、わたなべ家しんた父からのナイスタイミングなメールが届きました。

「もうすぐ帰省ですね。
ヨナスと一ヶ月も離ればなれ、後ろ髪引かれることと思います。

が、その辺は十分にヨナスに言い含め、英気を養いに日本へ一時帰国して下さい。
さて、「カナヘイと行く温泉ツアー」ですが、概略が決まって来ました。… (続く)」

 それを読んですっかり日本わくわく度が淋しさに勝ち、一気にパッキングを済ませてしまいました。ごめん、ヨナス。でもお詫びにおいしいウイスキー買って帰るからね…。

夢のフリーター

2006年12月10日 | 日本人って
 日本滞在中自宅にネット環境がないので、今のうちにとあれこれ調べものや手続きをしているわけですが、今日は日本でのバイトをネットで探してみました。

 私はナース派遣会社に登録しているので、派遣会社に問い合わせればそれなりにお仕事を回してもらえたりもし、これまで帰省するたびにそうやってバイトをしてきました。が、1月からはどうせナースなわけで、どうせ短期バイトだし、やるならナース以外の面白そうな仕事をやってみようじゃないかと、検索した先は「アルバイト探しならフロムエー」のウェブ。

 関東圏短期で探したのですが、でるわでるわ!そして「世の中色んな仕事があるもんだ」と本当におもしろい!色々気になってピックアップしたものをいくつかご紹介。

*有名ホテルのレストラン、宴会場サービス 
*クリスマス年末年始のレジスタッフ
*お歳暮配送スタッフ
*携帯電話の電波測定車のドライバー(対象地を測定しつつ車でぐるぐる回る)
*漫画喫茶のスタッフ
*東京国際フォーラムの案内係
*リフレクソロジー、マッサージ師アシスタント

 学生時代、レストランとかそういう忙しいサービス業で働いていたし、飲食業はけっこう好き。レジ打ちが好き。電波測定車の仕事は変わってて面白そうだし車の運転も嫌いじゃないのでやってみたい。漫画読み放題だし自宅にネットがないので、漫画喫茶の仕事は条件的に最高。国際フォーラムの案内係というのも楽そうで面白そう。なんだかわくわくしてきます。ナースの仕事より面白そう…。

 これ以外にも、「和風クラブ春夏秋冬」というお水の仕事も発見。制服は着物、お店は畳、桐ダンス、掘りごたつという純和風の店だそうで、すっごい働いてみてー!!!と思ったのですが場所が遠い…。しかし一体、普通のクラブと違ってどんな客がくるのでしょう?

 いやーしかし日本最高です。こうして仕事の数や種類を比べてみててもデンマークはやはり退屈ランドです。フリーターでだらだら来ちゃう人の気持ちもちょっとわかるなー。色々経験できて、色んな人に出会っておもしろそうだもん。なんて、やはりナースの資格があるからこんな悠長なことも言えるのでしょうが。

 さーどこに申し込んでみようかな?

絵を借りる

2006年12月08日 | デンマーク暮らしの知識
 ヨナスの親友であるトーマスはイラストレーターなのですが、その彼女のアンは我々のアパートのそばでギャラリーをやっています。アンは面白くて優しくて、かなりチャーミング、そしてセンスのいい素敵な女性で(しかも飲める)、私のデンマーク人の知り合いの中で唯一仲がいい人です。その彼女が夏に、我々の庭でパーティをした時、お祝い?でその当時開設したばかりの、「アートライブラリー」の会員証をプレゼントしてくれたのですが、今日、はじめてそのアートライブラリーで絵を借りてきました。

 彼女のギャラリー、私的にかなりいいセンスと思うチョイスで、新しいアーティストの案内が来るたび行くのですが、毎回いいな~と思える作品に出会えます(そしていいものなのに手が出せないほどの値段のものではないところが、彼女のギャラリーのいいところ)。
 そんなギャラリーがこんなノアブロのしかも人目につかないような所にあるのが不思議なのですが、アン曰く「いかにもな場所(フレデリクスベアとか高級住宅地やおしゃれと言われているようなところ)にあると、別にそんなにその作品を見ないのに”買える”人が来るし、そういう場所にギャラリーがあるだけで良い先入観をもらえるでしょ?でもそれよりこういう辺ぴな所の方が、好きで来てくれる人がわざわざ訪ねて来てくれるからいいの」と。私はアートとかあんまり詳しくないので、ただ「これ好き」という感覚だけで見てますが、アンのこの言葉はそんな私に何かしらの確信を持たせてくれます。

 そんなわけで、私が借りた絵は「マスクをかぶった人々と年老いた雄猫」という版画です。アフリカかどこかの民族っぽい4人の女性が大きな動物のかぶり物をかぶって座っており、その前に黒い大きな猫が横たわっているというもの。モノクロのちょっとギスギスした版画のタッチに加え、顔のない動物のマスクをしている人々。ヨナスは「怖い」と言って嫌がっていたのですが、私はこの「なんか滑稽でかわいいのにちょっと不気味で怖い」感じが気に入ったので怖がるヨナスを押し切って借りました。このバランス、なんとなくビョークっぽいです(かわいいモチーフなのに残忍だったり不気味だったりするところ)。
 
 このアートライブラリー、時々他のギャラリーでもやっているみたいで、ヘレさんもどこかから絵を借りて来て飾ったり取り替えたりしています。このアートライブラリーのいいところは、家に飾ってみてしっくり来た、気に入ったのなら買い取ることもできるし、気に入らなかったり飽きたら1週間とかででも他の作品と取り替えることができる、ということです。
 我々はたまたまアンが友人だったので会員になれ、しかも無料で借りれますが、他のギャラリーがどうなのかはよくわかりません。でも気に入ったギャラリーがあって、買うには勇気(とお金)がいる、しかし飽きっぽいという我々のような人にはかなりオススメ。興味のある方はお気に入りギャラリーの主と相談してみるといいかも?

最後にして最後にあらず。

2006年12月08日 | ベビーシッターの話
 只今ここノアブロの我々のアパートとなりでは、ドカーンドカーンと年末花火の試し打ちが行われています。「テロ?!」かとドキッとするこの爆音にも「ああもうそんな時期か~」と慣れているのが怖い。

 そんなことはさておき、今日で一応ヘレさん家の仕事納めでした。7月にオペアの任期が終了し、夏休み後も人手不足のヘレさん家を手伝って来たわけですが、来年からは私も実習が始まるし、もうベビーシッターをしに来るのも難しいだろうと思うので。
 しかしこの激烈忙しい日々にかまけてそんなことすっかり忘れており、今日いつも通り洗濯物をたたみつつ「あ、そういえば最後?」とやっと思い出したくらいです。でも不思議と感慨深いものもしんみりくるものも何もなく…。

 でも、そ~~~れ~~~は~~~

 間違いなく!年明けもヘレさん家に呼ばれるに決まってるからなわけで。ヘレさんは「これで終わりなんて全然信じられないわ。私でさえそうなんだもの、子供たちなんてあなたがもう来れないこと…もちろん永遠にお別れということはないんだけど…あなたが今後ナースとして働くからベビーシッターとしてもう来ない、ということがあの子達全然理解できてないのよ。」と。現に、前回私が作ったタルト料理が好評だったようで、トビアスとクリストファーは「また今度作ってよ!」と目をキラキラさせて言って来て、そのとなりでヘレさんが「Ne~j!香苗はもう来れないのよう~!」と教えても、子供たちは「へ~、そうなの?」と。ヤコブなんてさっぱりわかってないし。
 
 でも実習が始まっても働くのは週に4回で、しばらくは夜勤などもないだろうし、毎週金曜日は学校でデンマーク語の授業だけなので、実はヘレさん家へ週に1回とか行けないことはないのです。ヘレさんも結局、「週に1回だけでもいいの!もしも来てくれたら本当に嬉しいし大助かりなのよ。それにこれでサヨナラなんてとても信じられないわ」と懇願してくるし、そう言われると私も「これで急にコンタクトがなくなるのは淋しいな…」と、結局出来る限り顔を出すようにすることを約束してしまいました…。

 で、まだ未定ですが、プランとして毎週1回くらい「Kanaheiのお料理教室」として、長男と次男に料理を教えるという名目でヘレさん家へ行こうかと。基本料理の作り方、下ごしらえの仕方などなど。こうして教えていけばヘレさんも助かるだろうし。お寿司とか、和食も少しずつ教えていければトーマスも喜ぶし、日本人がいたという軌跡が残せるし…。
そんなわけで、年明けもヘレさん家通い決定っぽいです。ひー!

 そうそう、今日、一足早く彼らからクリスマスプレゼントをもらいました。長男次男からは手作りクリスマスの飾り物、ヤコブからは彼が描いた人?の絵のマグネット(彼が”ぐちゃぐちゃ”のもの以外を描くのは非常~に珍しい)、ヘレさんからは「何かこれでlaekkerなものを買ってね!」とドラッグストアMatasのギフトカード250kr分でした。あともう一つはクリスマスイブまでのお楽しみとして開けずにとっておいてあります。