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Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

東京に帰るがや。

2006年04月24日 | おいしいもの
 3泊4日の名古屋のわたなべ家滞在もついに終わります。本当にあっちゅー間の4日間でした。

本当に何から何まで至れり尽くせりで、すべての食事がおいしく、すべての時間が楽しかったです。こんなに気を遣わないで誰かといられるなんて(そら、もてなされてるだけですからね…)、本当に意外というか、自分自身驚きです。

 昨日は遅く起きた後、昼食に山本屋という味噌に込みうどんの本家へ行き、おなかが満足したところで今度はショッピングへ行きました。前日mikiさんに教えてもらった、機関車トーマスグッズの売っているお店などをまわり、ヤコブのためのお土産や、歴史好きしんた父さんのおすすめで次男クリストファーへ日本刀&短刀(さらに印籠付き)も買う事ができ、大満足です。その後大須の商店街をじっくり見て歩き、しんた母さんとはコメダ珈琲にもいきました。

 夜は名古屋名物「世界の山ちゃん」で手羽先をテイクアウトし、私も懐かしいデンマークの味をと思いフリカデーラを作り、家でのんびり飲みました(3夜連続)。しんた父母とデンマークでの写真をみながら「あーこれこれ!」とか懐かしみながらおしゃべりして、ワインを飲んで、これぞHyggeligだと実感。デンマークで出会ったわたなべ家、日本で再会してもそのままのHyggeligを持ち続けていらっさいました。本当にありがとうございました。また来年帰って来ます!!来年こそは「鰻のひまつぶし」を食べなきゃ…。

 さあ、もうこれで日本滞在で思い残す事はありません。あとは看護学校時代の友達と他数人の友達との再会飲みがあるだけです。日本へ帰って来て着実に増量していっているので、そろそろ食事もセーブしていかなきゃいけないんですが、まあ再会飲みなら仕方ないですね(きっぱり)。
 ああでも、そろそろヨナスも本当に弱って来ているようだし(うさぎのようなヨナス、最近弱々しいメールばかり届くのでやや心配)、私もデンマーク語がだいぶ枯れて来ているので、早く帰りたいです。(美容院へ行く事と名古屋訪問が今回の最大の目的だったしね)でもまだ2週間もあるのね~。長い。

わたなべ家2日目

2006年04月23日 | わたくしごと
 昨晩、はじめにビールを飲んでから結局ワインを3本半空けてしまい、やや二日酔いでスタートした今日は、名古屋名物(?)デンパークへいってきました。
 デンマークでお会いして、そのお人柄と話しの面白さに惚れちまったわたなべ家りささんの義理姉mikiさんと、その王子りょう君、りささんの妹さんも一緒に巻き添えにして行って来たのですが、意外にもデンパーク、面白かったです。まあ確かにきゃーきゃー遊べるようなところではないし、ヨーロッパのメルヘン?をテーマにして作られた園内で「どこにデンマークがあるのか」を見つけるのは難しいくらい、デンマーク???という所でしたが、それでもそれでも面白かったです。
 特に、デンマーク料理(オープンサンド)をデンマークにちなんだ名前(「人魚姫の恋心」など)の地ビール?で食べて飲んで、お料理も悪くはなく、地ビールも3種類テイスティングしましたが、「裸の王様」というビールがなかなか美味しかったし、夜は夜でとある居酒屋で夕飯をすませた後、名古屋名物、台湾ラーメン(激うま)を食べに行きもしました。
 本当におもしろくってすてきな一日だったのですが、今はもう、眠すぎるのでまた後ほどたくさんとった写真とともに、今日1日のすてきさをご紹介させて頂きたいと思います。

薬漬け。

2006年04月22日 | 日本人って
 今回の出稼ぎバイト(派遣ナース仕事)は、時期がまずいのか、去年のようにたくさんの依頼が来ず、今のところ3件、小児科内科クリニックでの診療介助のみです。

 久々に白衣を着てナースとして働くわけですが、丸2年のブランクがある私は、なんだか自分が偽物ナースに思えてちょっと後ろめたいと言うか、不思議な感じです。なので「点滴やっといて」とか「採血お願い」とかドクターから指示が飛んで来ると、内心「ささささ採血ですか?!」とけっこうドキドキしています。なんとか失敗などはせずに乗り越えましたが、昨日は「12誘導心電図(胸にぽちぽち吸盤をたくさんつけてとる心電図)とっといて」という指示が出た時、レントゲンを取りにいくふりして逃げました。もうだめじゃ~。

 しかし小児科クリニックでの仕事で思うことは、「日本人って病院と薬が大好きなのね~」です。
先週日曜に出勤したときは、そのクリニックが地域の日曜診療の当番の日で、日曜に関わらず100人くらいの患者さんが来ました。子供の場合昼夜問わず、場所問わず、曜日問わず病気になるので仕方ないのですが(そのための当番制日曜診療)、大人の場合普段よりも高くつくのに「ちょっと風邪引いちゃって」と来る人もたくさんいるのにびっくりしました。週末のうちに治さねば、と思うのでしょうか、やはり日本人って忙しいんだーと。

 そんな中で、小児科の患児の診察をすすめていくうちに気になって来たのが、「なんでみんなそんなこと聞くの?」ということをたくさん質問していることです。たとえば…

「お風呂に入れていいですか?」(3人に一人はこれを質問する)
って、発熱で体力水分消耗してるのに、もっと消耗するでしょう!汚れで死んだりしないでしょ!
だいたい、風邪で日曜診療にまで受診して薬もらってて、なんでその状態なのに風呂にいれなきゃいけないの?

「ウイルス性ですか?でもお薬ください」
だからウイルスだっつってるでしょ!薬はありません!
対症療法(咳→咳止め、下痢→整腸剤、高熱→解熱剤など各症状への治療)までせずとも、たっぷり休養と水分、摂取しやすい形での栄養補給で、ある程度は大丈夫です! 
…でも処方しちゃうんだけどね、ドクター。心配性でなんでも頼って来る親御さんひとりひとりに説明している暇はないもの…。

 あと親の都合でか、子供の症状を悪化させておいて助けを求めに来る人とか…

「昨日先生に診てもらった後、プールに行ったんですけど、なんか熱上がっちゃったみたいで…」
受診したあとプールって、どういう神経?!よくそれで日曜にまた受診に来れるもんだと。その無神経さにも唖然。週末をこんなんにされちゃった子供もかわいそう。

「昨日からこの状態(高熱で脱水状態=即入院必要)だったんですけど、ちょっと用があって…」
なんで昨日来ないのよ!!!用って、子供がこの状態になっても放っとけないような用なわけ?!かなり虐待すれすれです。そういう親にガツンと言ってやれないこのドクターにも問題あり。

 この日も風邪で来た患者すべてに、「風邪薬」を処方していたドクター。患者(もしくはその家族)も悪いけど、そこまで子供にほいほい薬を盛って罪悪感はないのでしょうか?だいたいすべての薬には作用がある分、副作用があるわけですし、薬なんて化学調味料を凝縮して飲ませているようなもの(と私には思えるの)です。ある程度身体がつくられた子ならともかく、乳幼児にはどうなのか。重症でもないのに、安心のために薬を盛るのはどうなのか。

 『風邪薬のない国デンマーク』という本があるそうで、読んだことないので内容はわかりませんが、たしかにデンマーク、風邪薬という代物はありません。
 北欧の子供は、寒っっい冬の空気で気管支が鍛えられていることもあり(ヤコブなど鍛錬として保育園に入る前は冬でも毎日、庭の物置でお昼寝をしていた)、風邪をひきにくいというのもあるのかもしれませんが、もしひいてけっこう長い間鼻水垂れっぱなしでも咳をしていても薬で治そうとなんてしません。せいぜいビタミン剤でしょうか、与えるのなんて。
 デンマークの医療はかーなーり大雑把なようなので、「風邪薬がない」ことくらいで素晴らしい!デンマークさすが!とは言い切れないのですが、でも「薬漬けな日本」よりはだいぶ健全というか、自然です。オーガニック食品にもかなりこだわりのあるデンマーク人、きっと身体に入って来るものに対しては自然が一番!と思ってるのでしょう。

 まあなんだかんだと、気になる事のある小児クリニックのバイトですが、あと1日がんばってデンマークとの違い、日本独特の医療を観察して行きたいと思います。

私も名古屋にいるがや。

2006年04月22日 | わたくしごと
 今、名古屋にいます。デンマークで大変、ものすごく、ほんとう~にお世話になったわたなべさんのお宅にお邪魔しています。

 新幹線の旅は2時間ちょっとにもかかわらず、かなり快適で、ビールと持参のおつまみとで本当に快適HYGELIGな旅でした。そして名古屋に着いてからは、大好きなわたなべ家のお子様達が駅の改札口まで迎えに来てくれて、大感動でした。。。

 わたなべ家に出会ってから2年、こうしてお宅訪問させていただけるまでになり、本当に、本当にうれしいです。勝手に家族の一員として思ってしまっているくらいです。

 わたなべ家の佳乃嬢が、この7ヶ月の間にすっかりお姉さんになってしまって、ちょっとさみしいような、うれしいような。佳乃嬢によって子供好き(特に女の子)になったヨナスはきっと、知らぬ間に女児から少女へ変わってしまった彼女を見てびっくり、そしてちょっとさびしくなることでしょう。私もおねえさん佳乃に戸惑っちゃってるくらいですもの。

 さて、明日は名古屋名物「デンパーク」へ行きます!日本、もとい名古屋のデンマークをしっかり堪能してきまーす。


2006年4月15日

2006年04月18日 | わたくしごと
日本に帰って来て早くも3日が経ちました。

 心配していた、初老の母独り暮らしの冷蔵庫内の状況もそれほどではなく(でも去年お土産で買って来たニシンの酢漬けの瓶はまだあった…)、デンマークでは考えられないほどの種類のおかずで夕ご飯を食べ、久々に実家でのんびりしています…と言いたいところですが…。
 働いています。掃除掃除掃除、洗濯洗濯、窓ガラス磨き、クッションや布団を干して、靴箱でカビかけている靴をアルコールで拭いて干して墨で磨いて…実に忙しいです。一休みしてコーヒーでも煎れようかと思っても、インスタントしかなく、コーヒーも買いに行かねば…。

 私はもともと、猫(大好きなんだけど)やハウスダストでのアレルギー+鼻炎があり、空気が乾燥したデンマークでも1年中鼻がたれてる人ですが、日本に着いてからはそれがエスカレート。特に1年間ほったらかし(私が帰る前に掃除機はかけてくれたらしいけど)だった私の部屋で寝ていると、喘息症状まで出る始末です。
 あまりにひどいので、一瞬「ついに花粉症になったか?!」とドキリとしましたが、窓を開けて寝ている方が楽だということが発覚し、やはり問題はこの汚い家だ!ということで大掃除の日々です。

 母はというと、相変わらず鬱と好調期の波間をクラゲのように漂っており、今はちょうど鬱なこともあって「もう帰って来ないの?」「お母さん一人でどうなっちゃうのよ?」と同じことを百万回言っています。もう私も百万回同じことを説明するのに飽きたので、「お母さん、メガネはおでこの上よ」とか返して、追い変わらず親不孝ものの放蕩娘でおります。

 そんな放蕩娘が今日、玄関の掃除をしている時、近所のおばさんがやってきて「あらー!久しぶり~!今は何をしているの?」と聞くので、夏からデンマークの看護学校へ行くつもりだと話すと、「あらそうなの~大変ね~。うちの娘(松たか子風OL33才、2年前にエリート商社マンと結婚)は今六本木に住んでるんだけど、もうすぐ子供が生まれるんだけどね、表参道をお散歩コースにしてるみたいで~(bla bla bla)」と聞いてもいない、そして私となんの交流もない娘のことを話だし、まあ、幸せなのね~と思う反面、そんなおばさんと世間話をしているであろう母に、ちょっと申し訳ないというか、ごめんよお母さん、という気持ちです。

 実家のまわりはけっこうのほほんとした近所付き合いがあり、多摩川が目の前なので、特に犬を飼っているご近所さんとは朝夕のお散歩で色んな情報交換が行われます。そこで得た情報か、同級生の誰ちゃんに子供が生まれたとか、誰ちゃんは結婚したけど市内に新しいマンションを買ったから、味噌汁の冷めない距離よね、なんて話を母から聞かされるのですが、そうか、そういうのが厭味に聞こえる年頃に私もなったのだなー、と。去年くらいまでは「へ~よかったね(無関心)」と遠い話だったけど。
 まあ、幸いにも世は負け犬ブーム?だし、焦ってもどうしようもない、というか焦りようのない状況なので、ぼちぼちいかせてもらいます。

 もしかして、母がこんな状態なのに自分のやりたいことに専念していることに関して、後悔するときが来るのかも知れないのですが、でもそれと同じ比重で自分が後悔したくない、大切なものを積み上げている時期だとも思い、やっぱり「介護が必要になったら帰って来るよ」なんて言ってしまう私です。

 さてそろそろ布団を取り込んで、図書館へ行かねば。今日は洗濯日和のいい天気です。桜が咲いてれば文句なしなのになあ。

明日発ちます

2006年04月11日 | ご報告
 今のオペアビザが4月30日で切れ、延長申請をしているけど明日の出発までに間に合わないので、今日移民局で「旅をしてデンマークに戻って来るためのビザ」をもらって来ました。それがないと、私は飛行機も1年オープンチケットを買っているし、切れたビザで再入国だなんてまったくもって不可能なので(「売春でもしに来たんだろう!」と税関で容疑をかけられるに決まっている)。

 無事戻りビザもゲットし、その後は中央~とある大型ショッピングセンターで日本のお友達へのお土産探しに奔走しました。一緒に買い物に付き合ってくれたお友達と、あーでもないこーでもないとしゃべりながらだらだらショッピングをしたのですが、そんなのもう何ヶ月ぶり?!というくらい久しぶりで(デンマークに来てからはいつも一人もしくはヨナスとだった)、本当に楽しかったです。彼女のアドバイスでとてもいい買い物も出来、助かりました。これで思い残すことはない…はず。

 今回は去年のようなスーツケース大2、小1、リュックなんていう無謀なことはせず、スーツケース大の中に小を詰めて、+リュックで帰省します。黒パン好きなお友達の為に買った、黒パンの素やパンがものすごいことになっていて、お土産だけで20kg近くになってしまいました、が、シンガポールエアは30kgまでオッケーなのでちょっと他の航空会社に比べて安心です。

 この時期シンガポール経由で帰るとなると、コペンハーゲン5~7度、シンガポール28度(今回は外にでないけど)、東京18度という気温差があり、着ていくものに困ります。荷物になることを考えるとコートはスプリングコートがいいし…。

 まあとにかくも明日発ちます。今日はこれからビールでも飲みつつ、のんびりヨナス孝行をしてあげようと思います。日本滞在中は例によって家にネット環境がないので、更新が滞りがちになるかと思いますが、よろしくお願いします。では、みなさんもよいポースケを!

4月8日土曜日

2006年04月10日 | お酒の話
 土曜日。

 昼に日本のお友達へのお土産探しのためLyngbyという町へ。ヘレさん家のあるKlampenborgから西に数キロ行ったところで、ベッドタウンとして最近人気のエリアです。森も湖も大きな公園もあって環境がよく、駅のそばには大きなショッピングセンターやデパートをはじめ、小さくてかわいらしいお店がちょこちょことあったりもする、とてもすてきな町です。

 前日、ヘレさんに教えてもらったとてもすてきなお店「Damhuset」を訪ねていってみたのですが、これが本当にすてきなお店でした。すべて手作りの、洋服、食器、インテリア用品のお店で、実用的かつ美術的にもとても美しいものがたくさん。お店は丘の上に立つすてきな教会の隣で、池に浮かぶように建つ古民家を改造して作られています。



 「もう、とにかくすてきなものがいっぱいで、お金がいくらあっても足りないの!」とヘレさんが言っていた通り、(特に陶磁器)見ているだけでため息が出るようなすばらしい(そして値段もすばらしい…)ものがたくさん。ちょっとしたギャラリーを見ている感じでもあり、買えずとも十分楽しめるお店です。ショッピング嫌いなヨナスですら楽しんでいましたから。

 その後駅そばのマガジンというデパートのセールをひやかし、人ごみ嫌いのヨナスがぐったりして来たのでデパートを出て久しぶりにカフェで昼ごはんをとりました。1600円という立派なお値段のサンドウィッチですが、写真のとおり見た目も立派です(葉っぱばっかだけど)。ヨナスはローストビーフ、私のにはなにやら白身魚のローストしたものが挟まれています。
 隣の席に座っていた若くてきれいなスウェーデン人のママ、4~5ヶ月の赤ちゃんを膝に座らせながら、友達との話に夢中になって食事もしていましたが、赤ちゃんが落ち着かずに泣いていてもおかまいなし。ちょっと、かわいそうだなーと思ったけど、おしゃべりを止める気配も、周りの人目も気にする気配もなく、さすが北欧の女だ、と強く思いました。(そして何も言わずに他の席へ移ったヨナスもさすが北欧男児)



 その後電車に乗って今度はコペンハーゲン中央へ行き、ジーパンとワークパンツしか持っていないヨナスの為に、ちょっときれいめな60年代風パンツを古着屋で購入。サイズもぴったりで約3000円。すてきな古着を安く買えるのが、ヨーロッパのいいところな気がします。

 家に帰って、それぞれちょっときれいな格好に着替え、向かった先はとあるホテルのレストラン。夜はヨナスからの誕生日プレゼントでレストランでのお食事付きコンサートです。レストランの料理は量が少なめで味も…なものでしたが、ボジョレーがとても飲みやすくておいしく、料理をつまみに、かぱかぱとワインを飲み干してしまいました。
 ここのレストランでの一こまで、まず入り口で出迎えてくれた若いウェイターに「このチケットで食事を予約しているのですが」とヨナスが伝えると、そのウェイター、チケットを見てから「Randi Laubekさん(その日コンサートを聴きにいく歌手の名前)が見えたのですが…」と他のウェイトレスに伝えており、彼女から「違うでしょ!」とつっこまれてたのがウケました。

 食事が終わっても21時からのコンサートにはまだ少し時間があり、コンサート会場の近くにあるドイツ系ビアホールへ。そのビアホールは昔、ヒーティングのための工場?だったそうで、来年くらいには図書館になってしまうのだそうです。それまでの期間限定ビアホールなのですが、おいしいビールが沢山あって、気さくな雰囲気のお店で好きだったのでちょっと残念。

 ビールを飲み終わって、そのビアホールの裏手にあるPumpehusetというライブハウスへ。まあだいたいデンマーク人のライブはいつもそうなのですが、前座も含めてメインが登場するまでが長い長い。1時間くらい待たされます。ライブハウスでもビールを飲んでいたのですが、前座の間に飲み干してしまい、メインが登場の頃には待ちくたびれてやや眠い状態。アルコールもまわってぼんやりだったし、時々うとうともしていたのですが、でもとてもいい声の歌手でした。ただバンドが今イチ面白みにかけ、彼女の歌も退屈にしちゃってる感じがしましたけど…。
 しかし歌よりもかなり気になってしまったのが、私の前にいたアジア人(美人)とブロンドのデン人(かわいい系)の二人が、今正に恋が始まるという感じで、少しずつ距離を縮めつつ最後には抱き合ってうっとり音楽を聴いていたことです。戸惑いと恥じらいでくっついては離れ、をしているのは、美しい二人なだけに絵にはなっていましたが、妙に生々しかったです…。

 コンサートの後、再び先ほどのビアホールへ戻り、その店の裏手でドイツ系クラブイベントがあるとのことで行ってきました。実はこっちの音楽の方がおもしろかったかも。ビールもドイツ、音楽もドイツのテクノ、極めつけはチロリアンな格好の女の子がソーセージを売って歩いてました(一本50kr!!)。
 円もたけなわな午前2時、さあこれからがいよいよというところで、もう若くはない、そしてもともと体力のない我々は限界を感じ、タクシーで帰って来ました。ああ残念。散々飲んでその上踊っていたので、ヨナスは今日1日二日酔いです。私はたくさん飲んだ後、100%オレンジジュースを飲むと翌日二日酔いが軽いということに最近気付き、1リットルくらいオレンジジュースを飲んだので大丈夫です。

 そんなわけで、久々に楽しい、充実した夜でした。ヨナスよありがとう。やっぱりお酒に強い男はいい。

これで休暇入り

2006年04月10日 | ベビーシッターの話
 金曜日、帰省前ヘレさん家最後のお仕事。

 ヤコブの足の痛みはだいぶいいようで、ちょっと油断するとたたた~っと走ってしまうので「ゆっくり歩きなさい!」と注意しなければいけません。
 前日行ったのと同じ手順で、ヤコブの足の包帯の上からラップをぐるぐる巻き、ビニール袋で包んでシャワー浴。この辺はナースとしての腕の見せ所であります。傷が濡れないように、手早く効率よく、かつ子供が気持ちいいようにリラックスしたムード作りを心がけて。ヤコブ、前の手順を覚えていて、ラップを巻く時やテープを貼る時にお手伝いをしてくれます。そしてヤコブの好きな、アメリカのRaphyという歌手の童謡テープを聞きつつ一緒に歌い、ご機嫌なままシャワー終了。さっぱりしてまた、たたた~と走ってしまうヤコブ。転けるから!
 
 自分で言うのもなんですが、私は洗髪が超得意です。患者さんにも洗った後「気持ちよかった~」と言われるし、前に次男クリストファーの髪(しらみがいたらしい…)を洗ってあげた時も、洗った後クリストファーはヘレさんの元へ走っていき、「すっごく気持ちよかったよ!美容院よりも全然よかったよ!」と報告していました。ヤコブの髪を洗うときも、ヘレさんが洗うといつもお風呂場から「ギャー」という泣き声が聞こえてくるのですが、私が洗うと泣きません。ふふ。洗髪師kanahei。

 この日長男トビアスとヘレさんは隣町でショッピングとお茶をして、とてもすてきな1日を過ごしたのだそうです。というのも、トビアスがまた学校でトラブルがあって落ち込んでいたので、その憂さ晴らし?の為に。いわゆる仲間はずれ、というやつで、前の晩トビアスは泣きながらヘレさんのベッドへ来て「僕は自分で自分が嫌になる。みんな僕のことが好きじゃない。僕のことを好きでいてくれるのは家族と香苗だけだよ…」と言っていたのだそうです。
 トビアスとクリストファーが通っている私立の学校は、生徒数100人のとても小さな学校です。ただでさえ学校という狭い社会が子供の世界の大半を占めているのに、さらに少人数のその学校では状況に合わせて、性格に合わせて選べるほど友達もいないようで、しかもトビアスは同年代の子供に比べてかなり精神的に成長しています。なので必然的に難しいシチュエーションに彼は立たされるわけです。
 ヘレさんとその話をしていて、「でも人生なんてそんなものよ」と彼女がきっぱり言ったのが印象的でした。時として選ばれなかったり、嫌われたり、でも人生はそんなものよ、と。だから「もしあなたが選ばれなくても、その人を憎んではいけない。つらいけれど、それを避難したりするものじゃないわ。」とトビアスに言い聞かせたのだそうです。
 「人生」という大そうな言葉は時として、納得いかないような、つらくて飲み込めないようなことを受け入れやすくしてくれる、おもしろい言葉です。ヘレさんの「人生なんてそんなものよ」という言い方は、悲しそうだけど、でも妙にきっぱりしていてなんだか説得力がありました。さすが牧師。トビアスも、どうかこの状況をがんばって乗り越えて欲しいです。

 仕事の最後に「淋しくなるわ。みんなであなたの帰りを待ってるから、早く帰って来てね。」と言われハグをして別れてきました。鼻がつーんとなりつつ夜道を歩きつつ、ああ、辞めるときはつらいだろうなあ、と思ったのでした。

改めてHurra!!

2006年04月07日 | ベビーシッターの話
 毎日9時間もヘレさん家にいるので、そのネタばかりのここ最近。代わり映えしなくてなんですが。

 ヘレさん達、昨日私の誕生日をすっかり忘れていて、私も「ヤコブのことで色々大変だからすっかり忘れてるんだろう」と思って何も言わなかったんですが、でもちょっとやっぱり最後におめでとうと言って欲しくて「実は…」と打ち明けると、「ごっごめんなさい!!!!すっかり忘れてたわ!!」と猛謝罪。

 そんなわけで、今日は1日遅れで私の誕生日会でした。しかし長男次男が学校から帰って来ると、次男とヘレさんがなにか言い合いをしており、次男がヒックヒックとしゃくり上げて泣いています。何か学校でトラブルでもあったのかと思ったら、「あなたの誕生日を忘れていたことが申し訳なくて、悔しくて泣いてるのよ…」と!そんな、泣くまで思い詰めるほどのことじゃ…。でも本当にうれしかったです。

 長男トビアスは超ジェントルマンで、何かの折りにいつでも贈り物ができるように、と小さなプレゼントをたくさん所蔵しており、昨日は「実は誕生日なの」という告白の後ダッシュで部屋へそのプレゼントを取りにいって、「おめでとう!」とさわやか&スマートにくれたのですが、次男はそういうことをしていないので「トビアスだけちゃんとプレゼントしてずるいよ~!」と悔しかったのだそうです。でもひとしきり泣いた後、彼の「世界のめずらしものコレクション」みたいな中から水晶の置物をきれいに包んで(写真中央のピンクの包み。ラッピングにはきれいな蝶がついている)プレゼントしてくれて、「日本から帰って来たら、何か手作りのものをちゃんとあげるからね!」と言ってくれました。
 次男クリストファーは、自分の誕生日の時も1ヶ月くらい前からそわそわして、カレンダーを1日何度もチェックしちゃうくらい誕生日が好きです。人の誕生日も人がもらったプレゼントをみるのも、プレゼントをするのも大好きです。だから彼にはちゃんと教えてあげればよかったかなーなんて思いました。泣いちゃうくらいだし…。

 まあそんなこんなで、午後のお茶ではケーキ(マジパン入りだけどおいしかった)、濃厚カカオドリンクホイップクリーム入り、パン&ジャムで1日分くらいのカロリーを摂取しちゃいました。うまかったー!!生クリームばんざい。
 お茶会の前にヘレさんからは「プレゼント何がいい?」と聞かれており、「日本でのデン語離れ予防のために、クリストファーくらいの年の子が読む児童書がほしい」と希望したので、『世界の魔女とトロルのお話(お話CD付き)』というものをもらいました。さあ、これで日本でもデン語に触れていられるぞ、と(意気込みだけはいい)。CDはi Podに入れて持っていきます。

 きつかった激務もひとまず明日で終わり、日本帰省でヘレさん家もしばらくお休みです。明日もがんばります。

おもちゃパン

2006年04月06日 | ベビーシッターの話
 4月5日、デンマーク時間夜中の1時半、いきなり電話がかかってきて「こんな時間になに?!」と思ったら、案の定母でした。おめでと~って、母さん、デンマークは夜中です…。何百万回も時差の説明をしているのに、毎回とんでもない時間に電話をかけてくるので、本当に痴呆なんじゃないかと思うほどです。

 その後、なんだか眠りが浅いまま朝になり、起きようとするとヨナスがデンマーク伝統の誕生日ソングを歌いだし、ごそごそプレゼントを持って来てくれました。希望通りパン作りの本(ヨナスから)と、これもまた前から欲しかった無農薬野菜通販「aastiderne」の料理本(ヨナス母から)、小さなニットポンチョ(ヨナス姉マリアさんから)、そしても一つヨナスから土曜日にレストランディナー+コンサートのチケットをもらいました。ありがたや。でも実はあんまり誕生日という感じがしないんですよね…寒いからかな。

 今日は午前中に、最近知り合った方のお宅でパン作りを教えてもらって来ました。作ったものは、子供がおもちゃのように遊べて、食べてもおいしいおもちゃパンで、ミニチュアのバターロールやクロワッサン、バゲットなどです。教えて下さったNさん(パンの先生の資格も持ってらっしゃる)は、下のお子さんがお弁当ごっこ、おままごとで使えるようにとこのパンを発案したのだそうです。
 生地を練ってあげれば、あと造形は子供と一緒にやってもいいし、その後それで遊べて食べてもおいしい、3度おいしいパンです。これはヤコブにいいかも!ということで、一生懸命習って出来上がったパンを持っていったのですが、見た途端ヤコブ、喜んで両手に取って、そのままむしゃむしゃ食べてしまいました。え~!お、おもちゃとしても遊べるんだけど~…。ヘレさんもトビアスも「う~んおいしい!」と言ってバターをつけてすぐに食べてしまい、3度おいしいパンだったけど、1度でお腹の中に収まってしまいました。ま、いいけど。

 今日もヤコブは1日穏やかで、台所の流し台横に寝かせて頭を洗ったりしても全然嫌がらず、それどころか気持ちよさそうに目なんか閉じちゃったりしてました。頭、痒かったのね…油っぽくておじさんぽかったもんね…。その後少しさっぱりしたのか、機嫌良く夕飯ももりもり食べ、きゃっきゃと遊び、寝る前に歯を磨こうとしたら、いきなり自力で立っていたのでびっくりしました。快方に向かってるのかな。嬉しいです。
 そんなわけで、機嫌のいい元気なヤコブの様子が一番うれしい誕生日プレゼントだったかも、なんて。