3月27日、いよいよ熊野古道へ。
日本の自然を満喫したいという、大自然男H氏のたっての希望により、熊野古道巡礼路を歩くツアーを企画。世界遺産に登録されたこともあり、ネットでだいぶ情報が得られるようになったとはいえ、それでも山歩き初心者の私にはわからないことだらけで、調べるのもかなり大変でした…。ていうか熊野古道、かなり広い!
この日は京都からスーパーくろしおという特急列車で、およそ4時間かけて那智駅へ。特急と言えど、やはり新幹線と違って時間がかかりますが、紀伊半島を沿岸に沿って走るので、眺めがよく、気持ちよかったです。

スーパーくろしお内。

パンダ駅?!中で人が働いてるし!
那智駅から那智大社までは7kmくらいでしょうか。天気のいい午後、国道を歩き、しばらく進むと大門坂入り口へ到着。ここまでは駅からバスもでているので、ちょっと熊野古道の雰囲気を楽しみつつ、少し歩きたい人はここからスタートするのをおすすめします。

那智大社への国道。
大門坂は「これぞ熊野古道!」な、本当に美しい杉並木と石の道。ずんずんと登り、だいぶ「I hate 階段」な気分になって来た頃、ようやく熊野三大社のうちのひとつ、那智大社に到着します。

入り口。杖を借りれます。

気温42度、真夏の南イタリアはマテーラに行った去年もそうでしたが、次男は道もわからず(そして意味もなく)先走って、また戻って来てを繰り返し、誰よりも早く力尽きるのですが、この時もやはり山道を行ったり来たり、他の人が登ってくるのを待ってイライラと消耗…。

木の穴に潜んで通行人を脅かしてみたり。省エネという言葉は彼の中にありません。

「なんでエスカレーターじゃないの…?」と、へたれ長男。

もちろんこういうのはスルーしませんよ。
那智大社をなんとなく拝み、その後那智の美滝へ。

五重塔と滝。

マイナスイオン吸収中。
この日の宿は那智大社にある美滝山荘。いわゆる純和風の民宿です。お食事は普通においしく、お風呂は熱め。この民宿の売りはその名の通り、那智の滝を客室から眺められることなのですが、私達の部屋はちょうど滝ではなく山側。でも山の無い国デンマークの人、H氏にとってはそれでも感動だったようです。

初浴衣。H氏、XLでも短すぎ…。
3月28日、山歩き初心者で子連れにして、いきなり熊野古道の難所「大雲取越え」へ。
事前にルートとだいたいの所要時間はネットで調べていたのですが、朝食時、宿の人に「大雲取越えを行くんですけど、どこかでお昼ごはんのお弁当とか買えますかね?」と聞くと、宿の人「え?!大雲取越え?じゃあもう今から出ないと小口(大雲取越えと小雲取越え二つのルートの中継地で、那智大社と熊野本宮を行き来する場合は小口に宿泊する)に暗くなる前に着けないですよ!急いで!」と、ちょいパニック。
しかもお弁当を買える場所なんてないし、那智大社周囲のお土産屋さんも開店しておらず、慌てて宿に頼んでおにぎり弁当を作ってもらいました。
お弁当をもらい、宿の人に急かされてバタバタと出発。那智大社となりの青岸渡寺というお寺の横から大雲取越えはスタート。

最初は元気。
このルートはきついとは聞いていましたが、最初の30分くらいが死ぬほどきつかった…。とにかく傾斜が急な石段をひたすら登る(というかよじ登る)のですが、バックパッカーのH氏と長男は汗だく、バックパックほどではないものの、カメラや重いもの担当の私(体力無し)、4人分のお弁当と水の入ったリュックの次男(元気だけどまだ子供)。途中何度も休憩しつつ進んだものの、さすがにまだ10歳の次男は何度か座り込んで「もうやだ」と泣いてしまうほど。子供なので時間や距離の感覚が大人ほど無く、「あと少し」がどれくらい続くものなのかわからないので余計につらかったようです。
なんとかなだめすかして、励ましつつ登らせ、やっと着いた最初の休憩ポイント。ここまでで持って来ていたペットボトル2本の水を飲み尽くしてしまい、残り13kmも続く難所のために、自動販売機を探すのですが…無い!!手洗い所の水道なども試したのですが、すべて断水。この先、自販機はおろか、水道も何もない山道です。甘かった…。完全に山をなめておりました。

へたれ中。
子供達に水が無い不安を悟られないよう「もうちょっと進んでみよう。次のポイントで何かあるかもしれないから」と励ましつつ、でも内心はかなりパニック(私も喉がカラカラだったし)。その後、1時間ほど水を渇望しつつ、泣く次男をなだめつつ山道を歩き、次の休憩ポイントに到着。まさしくデスペラートなH氏が走って休憩場に自販機を探しにいったのですが、ここにもやはり何も無く、一同失望…。
しかしその時、休憩場にいたおじさん(同じ宿に前日泊まっていた)が、なんと自分のお茶を1本分けてくれたのでした!!神様!!本当に命拾いとはまさにこのこと。
なんとか喉を潤した後は、所々難所はあるものの(「亡者の出会い」という、道が険しすぎて亡霊が見えるほどという場所も通過。誰にも会わなくてよかった…)、この辺りからやっとうっそうとした杉の森を抜け、比較的ゆるやかな林道を歩きます。
そして何やら道が湿って来たな、と思ったら、少し先に小川が。大自然ヤッホー男、ノルウェーやスウェーデンの山も歩いたH氏、「あの水、ちょっと試してみる!」と、川に降りていき、水を試飲!郊外とはいえ、東京生まれ、東京育ちの私にとって、自然の小川の水を飲むなんて考えたこともなかったので、H氏のワイルドさにびびりましたが、「うん!おいしい!飲めるよ!」とのことで恐る恐る飲んでみると、確かにおいしい。しかも超冷たい。
「ここでお腹壊したら完全に全滅だな…」と一抹の不安はあったものの、ヤッホー男H氏を信じて、みんな小川の水をごくごく。ペットボトルにも充填完了。ちなみにお腹はその後もノープロブレムで、小口の民宿のおやじさんに聞いたところ、熊野古道の水は商品として全国に販売されているほど、おいしい水なのだそうです。よかった…。

昨年の台風による大災害の影響でまだゴタゴタしてるけど、小川。

生き返る次男。
古道を歩きつつ目にしたのが、倒壊した建物や、木の瓦礫が散らばり、なにやらゴタゴタっとした川や道。そこでハッと思い出したのが、去年紀伊半島を直撃した台風のこと。東北大震災の陰に隠れてしまって、あまり海外では報道されませんでしたが、熊野古道のある紀伊南部はかなりの被害で、死傷者もたくさん出たそうです。
そんな大被害を受けた熊野古道でしたが、全国のボランティアさんがやってきて、古道の復旧をかなりがんばってくれたそうで、私達が歩いた約半年後にはすでにかなり道も再整備されていました。まだ多少ゴタゴタしている箇所はありますが、それでもあの災害の後、短期間であそこまで整備をしたなんて、ものすごい大変だったはず。そんなことも知らずにのんきにやって来た我々、本当にボランティアと地元の方々には感謝です…。
小川が川になり、だんだんと道も獣道からちゃんとした道になってくると、超さわやかハイキングコースに。ようやくお昼ごはんの休憩場に到着し、お弁当ターイム!死ぬほどつらかった前半だったので、おにぎりも死ぬほどおいしかったです…。

偏食の子供達も空腹には勝てなかったようで、たくさん食べていました。

京都で買った怪しいアウトドア帽。ヒッピーな色柄が気に入り、ついでにお香まで買った、元ヒッピー系なヤッホー男H氏。
お昼ごはんで気力も復活し、あとは小口まで6km弱の下り坂。ここらへんから息子達も元気になり、走る、歌う(トトロの「歩こう~」を覚えた)、跳ねる!歩きながら普段は話さないような、色んなことも話しました。

「恐竜の卵だ!」


今回の旅で完全に日本文化リスペクトの次男は、古道脇のお地蔵さんを見つけるたび、手を合わせてました。
そしてやっと!小口に到着!!遅め出発、頻繁の休憩にも関わらず、大人の足で計算された大雲取越えの標準所要時間よりも15分も早く到着。もちろん、競争命のH氏と次男は嬉しくて自慢しまくりです。
小口は山間の超~小さな町です。過疎が進んでいるのか、町はちょっとゴーストタウン状態。しかもまだ片付けの進んでいない災害の被害があちこちに見られ、かなり淋しい印象です(夜、長男は災害の傷跡などがよほどショックだったらしく、恐くて眠れず泣いてしまったほど)。
それでも泊まった民宿「百福」はそれはもう最高でした。特におじさんおばさん(なぜかヘアカラーは蛍光のピンク)は、本当~~~に温かくて、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来ました、という雰囲気。
ごく普通のお家の一間を借りて泊まる、という感じなので、お風呂ももちろん普通のお家的。でもH氏も息子達も超気に入って無理矢理3人で入っていたり(ていうかどうやってあの巨体が二人も入れたのか謎)、そして究極だったのが、リラックス部屋着としてジャージが用意されていたのです!しかもみんなお揃いの!!お風呂上がり、みんなで田舎の中学生みたいになり、さらにその上にはんてんを着て、健康サンダルをはいて散歩にいったり、めちゃくちゃヒュゲリでした。

超リラックス着で吊り橋を渡る。
そしてなんと言ってもよかったのが、ピンクヘアーのおばちゃんによる手料理。たぶん日本滞在中に食べたものの中で一番おいしかった!魚も野菜もどれも新鮮で、特に紀州のまぐろはH氏絶賛。私もあんな透き通るようなまぐろは初めて食べました。
魚が苦手な長男のために、予約の際にできれば魚は抜きで、と頼んでおいたのですが、「孫に好評なの」というおばちゃんお手製ハンバーグに、長男も感動。テーブルいっぱいに次々とおいしいものが並べられ、もう、本当に幸せでした。機会があれば、今度はキャンプとかしに小口に行きたいです(そしてあの民宿にも遊びにいきたい)。

偏食次男もかなり色んなものを食べた!
おばちゃんは汗臭い私達の登山ウェアーや下着まで洗濯してくれて、翌朝にはお弁当とお茶もしっかり持たせてくれました。本当にあったかくて、おじちゃんは面白いし、熊野古道にも詳しいし、民宿「百福」、超おすすめです!

またくるよ~!
日本の自然を満喫したいという、大自然男H氏のたっての希望により、熊野古道巡礼路を歩くツアーを企画。世界遺産に登録されたこともあり、ネットでだいぶ情報が得られるようになったとはいえ、それでも山歩き初心者の私にはわからないことだらけで、調べるのもかなり大変でした…。ていうか熊野古道、かなり広い!
この日は京都からスーパーくろしおという特急列車で、およそ4時間かけて那智駅へ。特急と言えど、やはり新幹線と違って時間がかかりますが、紀伊半島を沿岸に沿って走るので、眺めがよく、気持ちよかったです。

スーパーくろしお内。

パンダ駅?!中で人が働いてるし!
那智駅から那智大社までは7kmくらいでしょうか。天気のいい午後、国道を歩き、しばらく進むと大門坂入り口へ到着。ここまでは駅からバスもでているので、ちょっと熊野古道の雰囲気を楽しみつつ、少し歩きたい人はここからスタートするのをおすすめします。

那智大社への国道。
大門坂は「これぞ熊野古道!」な、本当に美しい杉並木と石の道。ずんずんと登り、だいぶ「I hate 階段」な気分になって来た頃、ようやく熊野三大社のうちのひとつ、那智大社に到着します。

入り口。杖を借りれます。

気温42度、真夏の南イタリアはマテーラに行った去年もそうでしたが、次男は道もわからず(そして意味もなく)先走って、また戻って来てを繰り返し、誰よりも早く力尽きるのですが、この時もやはり山道を行ったり来たり、他の人が登ってくるのを待ってイライラと消耗…。

木の穴に潜んで通行人を脅かしてみたり。省エネという言葉は彼の中にありません。

「なんでエスカレーターじゃないの…?」と、へたれ長男。

もちろんこういうのはスルーしませんよ。
那智大社をなんとなく拝み、その後那智の美滝へ。

五重塔と滝。

マイナスイオン吸収中。
この日の宿は那智大社にある美滝山荘。いわゆる純和風の民宿です。お食事は普通においしく、お風呂は熱め。この民宿の売りはその名の通り、那智の滝を客室から眺められることなのですが、私達の部屋はちょうど滝ではなく山側。でも山の無い国デンマークの人、H氏にとってはそれでも感動だったようです。

初浴衣。H氏、XLでも短すぎ…。
3月28日、山歩き初心者で子連れにして、いきなり熊野古道の難所「大雲取越え」へ。
事前にルートとだいたいの所要時間はネットで調べていたのですが、朝食時、宿の人に「大雲取越えを行くんですけど、どこかでお昼ごはんのお弁当とか買えますかね?」と聞くと、宿の人「え?!大雲取越え?じゃあもう今から出ないと小口(大雲取越えと小雲取越え二つのルートの中継地で、那智大社と熊野本宮を行き来する場合は小口に宿泊する)に暗くなる前に着けないですよ!急いで!」と、ちょいパニック。
しかもお弁当を買える場所なんてないし、那智大社周囲のお土産屋さんも開店しておらず、慌てて宿に頼んでおにぎり弁当を作ってもらいました。
お弁当をもらい、宿の人に急かされてバタバタと出発。那智大社となりの青岸渡寺というお寺の横から大雲取越えはスタート。

最初は元気。
このルートはきついとは聞いていましたが、最初の30分くらいが死ぬほどきつかった…。とにかく傾斜が急な石段をひたすら登る(というかよじ登る)のですが、バックパッカーのH氏と長男は汗だく、バックパックほどではないものの、カメラや重いもの担当の私(体力無し)、4人分のお弁当と水の入ったリュックの次男(元気だけどまだ子供)。途中何度も休憩しつつ進んだものの、さすがにまだ10歳の次男は何度か座り込んで「もうやだ」と泣いてしまうほど。子供なので時間や距離の感覚が大人ほど無く、「あと少し」がどれくらい続くものなのかわからないので余計につらかったようです。
なんとかなだめすかして、励ましつつ登らせ、やっと着いた最初の休憩ポイント。ここまでで持って来ていたペットボトル2本の水を飲み尽くしてしまい、残り13kmも続く難所のために、自動販売機を探すのですが…無い!!手洗い所の水道なども試したのですが、すべて断水。この先、自販機はおろか、水道も何もない山道です。甘かった…。完全に山をなめておりました。

へたれ中。
子供達に水が無い不安を悟られないよう「もうちょっと進んでみよう。次のポイントで何かあるかもしれないから」と励ましつつ、でも内心はかなりパニック(私も喉がカラカラだったし)。その後、1時間ほど水を渇望しつつ、泣く次男をなだめつつ山道を歩き、次の休憩ポイントに到着。まさしくデスペラートなH氏が走って休憩場に自販機を探しにいったのですが、ここにもやはり何も無く、一同失望…。
しかしその時、休憩場にいたおじさん(同じ宿に前日泊まっていた)が、なんと自分のお茶を1本分けてくれたのでした!!神様!!本当に命拾いとはまさにこのこと。
なんとか喉を潤した後は、所々難所はあるものの(「亡者の出会い」という、道が険しすぎて亡霊が見えるほどという場所も通過。誰にも会わなくてよかった…)、この辺りからやっとうっそうとした杉の森を抜け、比較的ゆるやかな林道を歩きます。
そして何やら道が湿って来たな、と思ったら、少し先に小川が。大自然ヤッホー男、ノルウェーやスウェーデンの山も歩いたH氏、「あの水、ちょっと試してみる!」と、川に降りていき、水を試飲!郊外とはいえ、東京生まれ、東京育ちの私にとって、自然の小川の水を飲むなんて考えたこともなかったので、H氏のワイルドさにびびりましたが、「うん!おいしい!飲めるよ!」とのことで恐る恐る飲んでみると、確かにおいしい。しかも超冷たい。
「ここでお腹壊したら完全に全滅だな…」と一抹の不安はあったものの、ヤッホー男H氏を信じて、みんな小川の水をごくごく。ペットボトルにも充填完了。ちなみにお腹はその後もノープロブレムで、小口の民宿のおやじさんに聞いたところ、熊野古道の水は商品として全国に販売されているほど、おいしい水なのだそうです。よかった…。

昨年の台風による大災害の影響でまだゴタゴタしてるけど、小川。

生き返る次男。
古道を歩きつつ目にしたのが、倒壊した建物や、木の瓦礫が散らばり、なにやらゴタゴタっとした川や道。そこでハッと思い出したのが、去年紀伊半島を直撃した台風のこと。東北大震災の陰に隠れてしまって、あまり海外では報道されませんでしたが、熊野古道のある紀伊南部はかなりの被害で、死傷者もたくさん出たそうです。
そんな大被害を受けた熊野古道でしたが、全国のボランティアさんがやってきて、古道の復旧をかなりがんばってくれたそうで、私達が歩いた約半年後にはすでにかなり道も再整備されていました。まだ多少ゴタゴタしている箇所はありますが、それでもあの災害の後、短期間であそこまで整備をしたなんて、ものすごい大変だったはず。そんなことも知らずにのんきにやって来た我々、本当にボランティアと地元の方々には感謝です…。
小川が川になり、だんだんと道も獣道からちゃんとした道になってくると、超さわやかハイキングコースに。ようやくお昼ごはんの休憩場に到着し、お弁当ターイム!死ぬほどつらかった前半だったので、おにぎりも死ぬほどおいしかったです…。

偏食の子供達も空腹には勝てなかったようで、たくさん食べていました。

京都で買った怪しいアウトドア帽。ヒッピーな色柄が気に入り、ついでにお香まで買った、元ヒッピー系なヤッホー男H氏。
お昼ごはんで気力も復活し、あとは小口まで6km弱の下り坂。ここらへんから息子達も元気になり、走る、歌う(トトロの「歩こう~」を覚えた)、跳ねる!歩きながら普段は話さないような、色んなことも話しました。

「恐竜の卵だ!」


今回の旅で完全に日本文化リスペクトの次男は、古道脇のお地蔵さんを見つけるたび、手を合わせてました。
そしてやっと!小口に到着!!遅め出発、頻繁の休憩にも関わらず、大人の足で計算された大雲取越えの標準所要時間よりも15分も早く到着。もちろん、競争命のH氏と次男は嬉しくて自慢しまくりです。
小口は山間の超~小さな町です。過疎が進んでいるのか、町はちょっとゴーストタウン状態。しかもまだ片付けの進んでいない災害の被害があちこちに見られ、かなり淋しい印象です(夜、長男は災害の傷跡などがよほどショックだったらしく、恐くて眠れず泣いてしまったほど)。
それでも泊まった民宿「百福」はそれはもう最高でした。特におじさんおばさん(なぜかヘアカラーは蛍光のピンク)は、本当~~~に温かくて、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来ました、という雰囲気。
ごく普通のお家の一間を借りて泊まる、という感じなので、お風呂ももちろん普通のお家的。でもH氏も息子達も超気に入って無理矢理3人で入っていたり(ていうかどうやってあの巨体が二人も入れたのか謎)、そして究極だったのが、リラックス部屋着としてジャージが用意されていたのです!しかもみんなお揃いの!!お風呂上がり、みんなで田舎の中学生みたいになり、さらにその上にはんてんを着て、健康サンダルをはいて散歩にいったり、めちゃくちゃヒュゲリでした。

超リラックス着で吊り橋を渡る。
そしてなんと言ってもよかったのが、ピンクヘアーのおばちゃんによる手料理。たぶん日本滞在中に食べたものの中で一番おいしかった!魚も野菜もどれも新鮮で、特に紀州のまぐろはH氏絶賛。私もあんな透き通るようなまぐろは初めて食べました。
魚が苦手な長男のために、予約の際にできれば魚は抜きで、と頼んでおいたのですが、「孫に好評なの」というおばちゃんお手製ハンバーグに、長男も感動。テーブルいっぱいに次々とおいしいものが並べられ、もう、本当に幸せでした。機会があれば、今度はキャンプとかしに小口に行きたいです(そしてあの民宿にも遊びにいきたい)。

偏食次男もかなり色んなものを食べた!
おばちゃんは汗臭い私達の登山ウェアーや下着まで洗濯してくれて、翌朝にはお弁当とお茶もしっかり持たせてくれました。本当にあったかくて、おじちゃんは面白いし、熊野古道にも詳しいし、民宿「百福」、超おすすめです!

またくるよ~!