北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

那覇基地エアフェスタ2011速報 (2011.12.11) JASDF NAHA AirBase

2011-12-11 23:14:02 | 航空自衛隊 装備名鑑

■ 南西諸島防衛の要衝:那覇!

 那覇基地は南西諸島防衛の要衝、繰り返しWeblog北大路機関に記載しましたが、写真は別の基地のものばかりで、説得力に欠けていたのは否めません。

Img_9135 それならば、行くしかないわけか、ということで那覇基地エアフェスタ2011、行ってきました。さっき、ね。那覇空港に隣接している、いや那覇空港そのものが海軍小禄飛行場をもとにした場所ですからこちらのほうが先というべきなのでしょうが、とにかく東京から直行便で日帰りが可能といわれるのが那覇基地航空祭、もっと混雑するものかと思っていたのですが、小牧基地航空祭並に余裕ある航空祭でした。

Img_9125  今回はG-12での写真。那覇基地は南西諸島防衛の要衝。第83航空隊の第204飛行隊がF-15戦闘機を以て対領空侵犯措置にあたっていますが、南西諸島への中国方面からの脅威へ対処するべく、新しい防衛計画の大綱ではこの第83航空隊を一個飛行隊編成から二個飛行隊基幹へ増強することが明示されています。

Img_9128  戦闘機部隊に加えて、南西諸島の防空全般を担うのがこの南西方面航空混成団司令部。防空中枢施設はこの近くの地下に隠されており、まあ、これについては余り触れずにおきましょう。その指揮下にレーダーサイトを統括する南西航空警戒管制隊、ペトリオットミサイルを運用する第五高射群、航空施設隊等が展開。

Img_8994  このほか航空支援集団より那覇救難隊、那覇ヘリコプター空輸隊のほか、海上自衛隊第五航空群が展開しP-3C哨戒機による南西方面の洋上警戒監視任務にあたっているほか、広大な沖縄県を防衛警備管区とする陸上自衛隊第15旅団なども展開しているところ、文字通り南西諸島防衛の一大拠点。

Img_9037  那覇基地、F-15の基地なのですが、既に幾つか書き込みを頂いているとおり、先週金曜日の百里基地におけるF-15部品脱落事案が影響し、整備が完了していない、という理由から本日の那覇基地エアフェスタにおけるF-15の飛行は中止となりました。しかし、再発進展示などで可能な限り精一杯の展示を行ってはくれました。

Img_8958  RF-4偵察機。地上展示機ですが、入間基地航空祭を筆頭に、この偵察航空隊創設50周年記念塗装のRF-4には様々な場所で出会いました。東日本大震災でも老朽化と能力限界はあったものの、戦術偵察機として任務を全う、この機種は滞空型無人機で置き換えては、という声もあるようですが、無人機最先進国である米国でも戦術偵察任務は区分として存在し、無人機途上国日本では安易に真似る事無くしっかりとした後継機を期待ししたいところ。

Img_9093  UH-60J救難ヘリコプター、空中給油受油装置を搭載した機体。航続距離延伸のほか、救難飛行でのホバーリングは思いの外燃料を消費するため、必要な装備といえるでしょう。この機体の飛行はいち早く試験飛行中の様子を撮影していますが、間近に撮影したのは、地上展示で見ることができたのは、これが初めてだったかもしれません。

Img_9098  那覇基地は、小禄飛行場を始まりとする基地であることは冒頭に記しましたが、現在は沖縄の玄関口、那覇空港と共用、発着数ではこちらの方が多いでしょう。ボーイング747とブルーインパルス。この関係もあることから、航空祭の飛行展示は大きく影響されてしまうのが難点、F-15の飛行展示は行われませんでしたが、実施されたとしても隣接する洋上での予定、とききました。

Img_9072  ブルーインパルス飛行展示。かなり距離がありました。しかし、地元団体の反対もあり、ブルーインパルスが飛行できない期間も長かった、といいますから、そういう意味では一歩前進、ということになるのでしょうか。しかし、防衛を疎かにしていると、本当に中国軍が来てしまいますよ。あの沖縄戦も、台湾に一個師団を抽出した第32軍の戦力低下により、台湾か沖縄かの攻略を行うアイスバーグ作戦の攻略地が決定したのですから。

Img_9104  飛行展示はP-3Cの航過飛行、陸上航空三部隊合同ヘリコプター三機編隊、そしてブルーインパルスの飛行展示、こういう内容でした。F-15が都合三回飛行する予定ですが、なくなってしまうとどうにも物足りないと感じた方は多かったようで、帰投に備えエンジンを始動させるC-130輸送機へ、多くのカメラが向けられていました。

Img_91311  基地警備に待機する第83航空隊の軽装甲機動車。当方はそのまま基地を出まして那覇空港にて少し、そののち国際通を散策しまして、これだ、と思った土産物が最初の店でサンプルのみ、ならばと探して探してようやく見つけ、そののちモノレールに、先ほどまでここは!、と昨夜直感した店にて古酒を楽しんできた次第です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 百里基地所属F-15から尾翼部... | トップ | 那覇基地の情景 南西諸島防... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
948号機はJ改ですね 那覇にもJ改が配備されていた... (トニー)
2011-12-12 02:24:47
948号機はJ改ですね 那覇にもJ改が配備されていたとは
返信する
あら来てたのねーwめんそーれです。 (昌哉)
2011-12-13 01:36:23
あら来てたのねーwめんそーれです。
しかも写真を見ると、結構ニアミスしてます。自分もほぼ同じ位置やアングルで撮ってました(近々弊サイトでも公開予定)。
返信する
トニー 様 どうもです (はるな)
2011-12-15 12:22:11
トニー 様 どうもです

改修、これ米軍が毎年のように実施している改修と比較すると、十年単位でみるとどうなのですかね、このあたりJ改、と航空自衛隊自身が表記しない背景にも見えまして・・。
返信する
昌哉 様 こんばんは (はるな)
2011-12-31 00:13:13
昌哉 様 こんばんは

当方の定位置はブルーの三号機正面付近でした。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

航空自衛隊 装備名鑑」カテゴリの最新記事