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ウクライナ情勢-第五世代戦闘機Su-57ウクライナ軍攻撃で破損,ロシア軍ウクライナスミ州越境攻撃

2024-06-14 07:00:05 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 三沢のF-35が事故に遭った際はショックでしたがロシアのSu-57は世界で初めて戦闘で喪失した第五世代戦闘機となった。

 ロシア航空宇宙軍のSu-57戦闘機が攻撃を受け損傷しました、第五世代戦闘機の戦闘による損傷は世界初となります。これは6月10日付NHK報道によるものでウクライナ当局が9日に発表したものを紹介しました。ウクライナ情報総局はロシア南部アストラハニ州の航空基地へ攻撃を実施、7日の攻撃前の衛星写真と8日の攻撃後の写真を示した。

 Su-57戦闘機について、攻撃後の衛星写真では戦闘機の損傷と火災の発生を示す内容が確認でき、Su-57戦闘機の損傷は史上初めてであるとウクライナ当局は発表しましたが、それ以上に第五世代戦闘機が事故以外で損傷するのは史上初となります。アストラハニ州はウクライナ最前線から590km離れており、攻撃手段は明らかにされていません。
■Su-57戦闘機とは
 流石に写真は撮った事はないのでF-35で代用で。

 Su-57戦闘機はF-35戦闘機やF-22戦闘機、中国のJ-20戦闘機と並ぶ戦後第五世代の戦闘機で、T-50/PAK-FAとして開発が進められていました。2010年に初飛行するも運用開始は2020年、2028年までに78機を量産する計画ですが、量産は遅延しており、撃墜を避けるために温存され、ロシアウクライナ戦争には積極的に投入されていません。

 第五世代戦闘機とは、第四世代戦闘機が多機能レーダーの搭載によりそれまで制空戦闘と対地対艦攻撃を別々の機体が実施していたのに対し多目的戦闘機として運用を可能とした世代のもので、第五世代戦闘機はステルス性や超音速巡航性能などを設計時点から付与されたものです。高度な技術と費用を要し、F-35以外の機体は普及していません。
■スミ州へ越境攻撃
 こういう小規模事態から拡大するのを自衛隊も冷戦時代に警戒していましたが。

 ロシア軍部隊がウクライナのスミ州へ越境攻撃を実施した、ISWアメリカ戦争研究所6月10日付ウクライナ戦況報告に詳細が示されていました。この攻撃は破壊工作と威力偵察が任務であると考えられ、具体的にはスミ州のリジフカにて800m程度越境したとしています。ロシア軍は集落を占領したと主張しますが衛星画像では映っていません。

 ウクライナ北部作戦司令部のマイシンク報道官によれば、信仰したのはチェチェン人部隊であるとし、リジフカは国境に近いことからロシアウクライナ戦争における競合地域となっている現状があるとしました。この間、ロシア軍はドネツク市南西地域のソロドケに前進しましたがウクライナ軍の反撃により撃退されたとのこと。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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