■N-700S
東海道新幹線は国鉄時代からテラスシステムという緊急地震速報の原型を開発するなど防災には積極的です。

N-700S新幹線のバッテリー走行能力は非常時にどの程度実用的なのか。このゴールデンウィーク前半、四月末日に発生しました米原岐阜羽島間の停電による運航中止は、のぞみ号全席指定席の期間中に長時間運転見合わせという毎回の椿事となりましたが。

バッテリー自走システムを搭載するN-700Sは、16両編成の車両の内2両にバッテリーが搭載されていて、これにより災害時などの非常時、3.2kmの区間を30km/hで停電時にも自走可能という、過去の新幹線車両には無い機能が採用されています。

リチウムイオン電池を採用しているのはN-700Sだけですので、ほかのN-700シリーズを全て置換えて初めて緊急時に自走できるということになるのですけれども。3.2kmの自走能力は、例えば東海地震などで津波想定区域から離脱する際に有用でしょう。

今回の停電は、蛇が絡まったという、巳年らしい椿事でしたが、N-700Sの自走能力、前にほかの編成がいない場合や、場合によっては補機のような押す運行など、駅に到着するまで移動する様な、こうした運用、どのような状況で決断するのか、と。

津波からの離脱にこの自走能力を使う、すると30km/hの徐行運転でも、線路の確認などを行わなければ車内冷暖房や無線通信など電力は必要です、どのように非常電源輸送を行うのか、このあたりを詰め、本番前に停電時を利用して、一度実証してほしいものです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
東海道新幹線は国鉄時代からテラスシステムという緊急地震速報の原型を開発するなど防災には積極的です。

N-700S新幹線のバッテリー走行能力は非常時にどの程度実用的なのか。このゴールデンウィーク前半、四月末日に発生しました米原岐阜羽島間の停電による運航中止は、のぞみ号全席指定席の期間中に長時間運転見合わせという毎回の椿事となりましたが。

バッテリー自走システムを搭載するN-700Sは、16両編成の車両の内2両にバッテリーが搭載されていて、これにより災害時などの非常時、3.2kmの区間を30km/hで停電時にも自走可能という、過去の新幹線車両には無い機能が採用されています。

リチウムイオン電池を採用しているのはN-700Sだけですので、ほかのN-700シリーズを全て置換えて初めて緊急時に自走できるということになるのですけれども。3.2kmの自走能力は、例えば東海地震などで津波想定区域から離脱する際に有用でしょう。

今回の停電は、蛇が絡まったという、巳年らしい椿事でしたが、N-700Sの自走能力、前にほかの編成がいない場合や、場合によっては補機のような押す運行など、駅に到着するまで移動する様な、こうした運用、どのような状況で決断するのか、と。

津波からの離脱にこの自走能力を使う、すると30km/hの徐行運転でも、線路の確認などを行わなければ車内冷暖房や無線通信など電力は必要です、どのように非常電源輸送を行うのか、このあたりを詰め、本番前に停電時を利用して、一度実証してほしいものです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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・ところでこのリチウムイオン電池ですが、我々の身近で普及している公称電圧3.7Vのもの(負極にカーボン系物質を採用)ではなく、「チタン酸リチウム」を採用したやや特殊なものです。気になる方は調べてみて下さい。(東芝での商品名はSCiB)
安全性や急速充電性などで優れた特性を持つので、今後はリチウムイオン電池の種類も増えていくことでしょう。