■無人アセットと分散運用
J-10戦闘機がラファールを撃墜した事は驚きましたが無人艇がSu-30を撃墜した事も驚きの情報です。

ウクライナ海軍は小型無人艇より発射したAIM-9X空対空ミサイルもしくはR-73空対空ミサイルによりロシア空軍Su-30戦闘機を相次いで2機撃墜したと発表しました。この実績は海軍無人艇として世界初の戦果で、島嶼部防衛を考える際に、自衛隊が構築を目指す無人アセット部隊の方向性に新しい一歩をしめすこととなるのでしょうか。

Su-30戦闘機はロシア海軍所属の機体で、ノヴォロシ-スク西方50kmの海域においてロシア海軍機を誘い出して撃墜した、とあります。R-73空対空ミサイルの射程は初期型が20kmで改良型の射程が30km、赤外線誘導方式を採用しています。ミサイルは12G機動が可能で、10G旋回が厳しい通常の戦闘機は逃げられません。

無人艇は黒海におけるロシア海軍の自由な行動をウクライナ軍が制約する重要な手段ですが、おそらく、Su-30戦闘機は無人艇を発見し機銃掃射を行おうとしたところをミサイルにより返り討ちにされた、というところでしょうか。今後ロシア海軍はウクライナ軍無人艇の20km以内に接近する際に注意が必要となるでしょう。

無人艇による艦対空ミサイルの分散運用、無人艇が有人戦闘機の撃墜に成功したのが今回史上初めてですので、どの程度有用な戦術であるかは未知数なのですが、発射装置を例えばローランドミサイルのようなチューブ格納発射筒方式とできるならば、一隻の艦艇に大量にミサイルを積まずとも、無人艇毎に分散運用という道が開け得る。

海上における最初のミサイルぷらっとふぉむはミサイル艇でしたが、ミサイル艇の時代は哨戒ヘリコプターの対艦ミサイル搭載により過去のものとなった、こう言われていますが、無人ミサイル艇については、安価なものとする限り、駆逐される対象であるが戦闘機などを駆逐する分散型プラットフォームとして機能するのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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ウクライナ海軍は小型無人艇より発射したAIM-9X空対空ミサイルもしくはR-73空対空ミサイルによりロシア空軍Su-30戦闘機を相次いで2機撃墜したと発表しました。この実績は海軍無人艇として世界初の戦果で、島嶼部防衛を考える際に、自衛隊が構築を目指す無人アセット部隊の方向性に新しい一歩をしめすこととなるのでしょうか。

Su-30戦闘機はロシア海軍所属の機体で、ノヴォロシ-スク西方50kmの海域においてロシア海軍機を誘い出して撃墜した、とあります。R-73空対空ミサイルの射程は初期型が20kmで改良型の射程が30km、赤外線誘導方式を採用しています。ミサイルは12G機動が可能で、10G旋回が厳しい通常の戦闘機は逃げられません。

無人艇は黒海におけるロシア海軍の自由な行動をウクライナ軍が制約する重要な手段ですが、おそらく、Su-30戦闘機は無人艇を発見し機銃掃射を行おうとしたところをミサイルにより返り討ちにされた、というところでしょうか。今後ロシア海軍はウクライナ軍無人艇の20km以内に接近する際に注意が必要となるでしょう。

無人艇による艦対空ミサイルの分散運用、無人艇が有人戦闘機の撃墜に成功したのが今回史上初めてですので、どの程度有用な戦術であるかは未知数なのですが、発射装置を例えばローランドミサイルのようなチューブ格納発射筒方式とできるならば、一隻の艦艇に大量にミサイルを積まずとも、無人艇毎に分散運用という道が開け得る。

海上における最初のミサイルぷらっとふぉむはミサイル艇でしたが、ミサイル艇の時代は哨戒ヘリコプターの対艦ミサイル搭載により過去のものとなった、こう言われていますが、無人ミサイル艇については、安価なものとする限り、駆逐される対象であるが戦闘機などを駆逐する分散型プラットフォームとして機能するのかもしれません。
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