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ウクライナ情勢-ウクライナ軍ロストフ州クラスノダール州へ空軍無人機及び巡航ミサイル攻撃成功

2024-07-12 07:00:06 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 F-16配備開始が秒読みのはずなのですがなかなかその実情が伝わらない中ではありますが無人機と巡航ミサイルの有用性が新たに。

 ウクライナ軍はロストフ州やクラスノダール州への空軍による攻撃を成功させました。ウクライナ空軍は戦闘機などの損耗から無人機と巡航ミサイル攻撃を主力としていますが、空軍は着実に戦果を挙げています。ISWアメリカ戦争研究所の7月5日付ウクライナ戦況報告がまとめた情報では、攻撃は4日から5日にかけウクライナ空軍実施した。

 ウクライナ空軍は無人機及び巡航ミサイルにより、ロストフ州のノヴォシャフチンスキー製油所、クラスノダール州に所在するプリモルスコアハタルスク空軍基地、タンボフ州コトフスクの火薬工場、これらの施設を攻撃に成功したとのこと。一方、ロシア軍はヴォフチャンスクやドネツク市南西とトレツク近郊などで前進を継続しているという。

 ウクライナ軍は兵力不足に見舞われている一方、ロシア軍の漸進を支えているのは空軍が航空支援として遠距離から投射する大型の誘導滑空爆弾であり、精度と共に威力が大きく陣地などを広範囲に破砕します。ウクライナ空軍は現在のところ、この誘導爆弾を投射する空軍戦闘機を、基地において爆破することに重点を置いている構図です。■

 ロシア第83空挺旅団旅団長が大損害を被った罪で連邦保安局に逮捕されました、ISWアメリカ戦争研究所7月4日付ウクライナ戦況報告がまとめていた情報によれば、第83空挺旅団旅団長のゴロディロフ大佐が、旅団の戦闘における大損害を受けたという報告により、詐欺罪で拘束されたとしています。損害が詐欺罪七日については不明です。

 旅団長の詐欺罪というのは、旅団の運用に失敗しハリコフ州での大損害を受け部隊運用の怠慢を詐欺罪としたのか、第83空挺旅団が大損害を受けたという報告そのものが連邦保安局が虚偽情報として詐欺罪としたのかは不明です。第83空挺旅団はヴォフチャンスクの市街地北部に陣地を構築し、ウクライナ軍に包囲されている事が確認されている。

 ゴロディロフ大佐は2019年からロシア第76空挺師団隷下の第234空挺連隊長に補職されていましたが、2024年に昇進、第234空挺連隊は2022年、有名となった“ブチャの虐殺”として、キエフ州北部に侵攻した際にブチャにおいて民間人の無差別殺戮を行った部隊としてニューヨークタイムズなどの調査報道により部隊名が判明している部隊でした。

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