■防衛フォーラム
今回は陸軍関連の話題を纏めました。こうした話題を備忘録としてどの程度の方に需要が有るのかはわかりませんがgooブログのサービス終了が決定した今、まず爆アップを採ってから移行作業を始めなければならないものの多忙で進まない状況、なんとかしたいものです。

AUSAアメリカ陸軍協会グローバルフォース25においてジェネラルダイナミクス社はパンドゥールSHORAD防空システムを発表しました。これは実績あるオーストリアのパンドゥール装甲車の最新改良型である六輪型へ近距離防空システムを搭載したもので、ジェネラルダイナミクス社がアメリカ陸軍へ新しく提案する装備の一つ。

パンドゥール装甲車の最新改良型の正式名称はMTPzパンドゥールEVOといい、パンドゥール装甲車は原型がシュタイヤーダイムラープフ社により製造された六輪駆動型であったものが、車内容積確保と大型砲塔搭載という国際市場における需要に対応し、一時八輪型となったものを、再度小回りに強みがある六輪型としたものです。

アメリカ陸軍は既にストライカー装甲車を原型としたサージェントスタウトM-SHORADを配備開始していますが、パンドゥールSHORAD防空システムの利点としてジェネラルダイナミクス社は、ストライカー装甲車よりも軽量であり、C-130輸送機を用いた場合でも無理なく機動展開できる、戦略機動性の高さを強調しました。
■防衛フォーラム
自衛隊も独自のソフトキルシステムとハードキルシステムのソフト化という模索を行っていますがどういった決断でもいいのですが行うのは早い方がいい。

スペイン陸軍はレオパルト2戦車へトロフィーアクティブ防護システムを搭載します。これはGDELSジェネラルダイナミクスヨーロッパランドシステムズとの契約が3月20日に締結され、スペイン国防省が発表したものです。トロフィーアクティブ防護システムはイスラエルのラファエル社が開発した、誘導弾などから戦車を防護するもの。

トロフィーアクティブ防護システムの搭載はレオパルト2戦車を設計し現在の維持改修を手掛けるKNDSドイッチュランド社にひょり技術開発が行われており、この追加改修の一環としてスペイン軍が運用するレオパルト2戦車に対しても搭載されるもの。スペイン軍はレオパルト2A4戦車と独自仕様のレオパルト2E戦車を運用しています。

レオパルト2E戦車はドイツ連邦軍のレオパルト2A5仕様をスペインのサンタバルバラシステマス社がライセンス生産したもので、現在はA6仕様に近代化改修されていますが、無人航空機などの脅威増大を背景にスペイン陸軍も既存戦車へのアクティヴ防護システム追加搭載を決断した形、具体的な作業日程はこれから詰めることになります。
■防衛フォーラム
牽引式榴弾砲で52口径は砲身が長すぎて困りものですが日本で実施した装輪自走榴弾砲のようにフィンランドも興味深い運用を。

フィンランドのパトリア社は新型装輪自走砲ARVEを発表しました、この発表は3月17日にロヴァニエミで開催された北極防衛シンポジウムにおいて示されたもので、フィンランド軍が装備している155K98牽引式榴弾砲を同国のSISU-E13TP-8x8トラックに搭載したというもの。155K98牽引式榴弾砲は牽引砲ながら52口径の長砲身を誇る。

155K98牽引式榴弾砲はFH-70榴弾砲のように補助動力装置を有していて15km/hで自走可能ですが、トラック搭載で機動力を強化した。フィンランド軍は人口の割に長大な海岸線を防護するべく沿岸砲兵を長らく維持していますが、今回新たにトラック型自走榴弾砲を導入することで砲兵の機動運用能力を抜本的に強化することが狙いとされています。

ARVE自走榴弾砲は最大射程40km、毎分6発と緊急時は10発、緊急火力集中射の場合は12秒間で3発を発射可能という性能を誇り、155K98そのもののパトリア社での生産は2005年に終了しエジプトなどでライセンス生産が行われていましたが、欧州情勢の緊迫化を受けパトリア社は20年ぶりに製造を再開する発表を行っていました。
■防衛フォーラム
自衛隊では軽装甲機動車の後継車両選定が進んでいますが高機動車も汎用車輛としての高機動車は兎も角として歩兵機動車としての特性を考えると装甲化が必要なように思えます、が此処でイギリスに興味深い事例が。

イギリス陸軍はディンゴ3輸送防護車を陸上機動プログラムの有力車両として検討しているとのこと、これはフランスのKNDS社が示した構想で、ディンゴはもともとドイツ軍の軽装甲機動車として開発された四輪駆動の軽装甲車両、アフガニスタンやマリなどで使用されたほか、近年ではウクライナ軍に供与された車両が運用されています。

陸上機動プログラムとは2000年代初頭に導入されたISAFアフガニスタン国際治安支援部隊任務用の各種車両が一斉に老朽化を受け、現段階でイギリス陸軍の重要な歩兵機動車両となっている車両を、雑多な車両体系を一本化する後継導入計画となっていて、四輪駆動型と六輪駆動型の同系統を導入すべく各種検討を進めているもの。

ディンゴ3の四輪駆動型は240kwのエンジンを搭載し、13立方mの後部区画に最大3tの装備や人員を収容可能、これは歩兵輸送に加え指揮通信車や救急車にNBC偵察車などに応用できるとしていて、六輪型は戦闘重量20tと大柄ですが5tの装備を収容可能としています。イギリス軍はドイツ設計車両としてボクサー装輪装甲車を運用中です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回は陸軍関連の話題を纏めました。こうした話題を備忘録としてどの程度の方に需要が有るのかはわかりませんがgooブログのサービス終了が決定した今、まず爆アップを採ってから移行作業を始めなければならないものの多忙で進まない状況、なんとかしたいものです。

AUSAアメリカ陸軍協会グローバルフォース25においてジェネラルダイナミクス社はパンドゥールSHORAD防空システムを発表しました。これは実績あるオーストリアのパンドゥール装甲車の最新改良型である六輪型へ近距離防空システムを搭載したもので、ジェネラルダイナミクス社がアメリカ陸軍へ新しく提案する装備の一つ。

パンドゥール装甲車の最新改良型の正式名称はMTPzパンドゥールEVOといい、パンドゥール装甲車は原型がシュタイヤーダイムラープフ社により製造された六輪駆動型であったものが、車内容積確保と大型砲塔搭載という国際市場における需要に対応し、一時八輪型となったものを、再度小回りに強みがある六輪型としたものです。

アメリカ陸軍は既にストライカー装甲車を原型としたサージェントスタウトM-SHORADを配備開始していますが、パンドゥールSHORAD防空システムの利点としてジェネラルダイナミクス社は、ストライカー装甲車よりも軽量であり、C-130輸送機を用いた場合でも無理なく機動展開できる、戦略機動性の高さを強調しました。
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自衛隊も独自のソフトキルシステムとハードキルシステムのソフト化という模索を行っていますがどういった決断でもいいのですが行うのは早い方がいい。

スペイン陸軍はレオパルト2戦車へトロフィーアクティブ防護システムを搭載します。これはGDELSジェネラルダイナミクスヨーロッパランドシステムズとの契約が3月20日に締結され、スペイン国防省が発表したものです。トロフィーアクティブ防護システムはイスラエルのラファエル社が開発した、誘導弾などから戦車を防護するもの。

トロフィーアクティブ防護システムの搭載はレオパルト2戦車を設計し現在の維持改修を手掛けるKNDSドイッチュランド社にひょり技術開発が行われており、この追加改修の一環としてスペイン軍が運用するレオパルト2戦車に対しても搭載されるもの。スペイン軍はレオパルト2A4戦車と独自仕様のレオパルト2E戦車を運用しています。

レオパルト2E戦車はドイツ連邦軍のレオパルト2A5仕様をスペインのサンタバルバラシステマス社がライセンス生産したもので、現在はA6仕様に近代化改修されていますが、無人航空機などの脅威増大を背景にスペイン陸軍も既存戦車へのアクティヴ防護システム追加搭載を決断した形、具体的な作業日程はこれから詰めることになります。
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牽引式榴弾砲で52口径は砲身が長すぎて困りものですが日本で実施した装輪自走榴弾砲のようにフィンランドも興味深い運用を。

フィンランドのパトリア社は新型装輪自走砲ARVEを発表しました、この発表は3月17日にロヴァニエミで開催された北極防衛シンポジウムにおいて示されたもので、フィンランド軍が装備している155K98牽引式榴弾砲を同国のSISU-E13TP-8x8トラックに搭載したというもの。155K98牽引式榴弾砲は牽引砲ながら52口径の長砲身を誇る。

155K98牽引式榴弾砲はFH-70榴弾砲のように補助動力装置を有していて15km/hで自走可能ですが、トラック搭載で機動力を強化した。フィンランド軍は人口の割に長大な海岸線を防護するべく沿岸砲兵を長らく維持していますが、今回新たにトラック型自走榴弾砲を導入することで砲兵の機動運用能力を抜本的に強化することが狙いとされています。

ARVE自走榴弾砲は最大射程40km、毎分6発と緊急時は10発、緊急火力集中射の場合は12秒間で3発を発射可能という性能を誇り、155K98そのもののパトリア社での生産は2005年に終了しエジプトなどでライセンス生産が行われていましたが、欧州情勢の緊迫化を受けパトリア社は20年ぶりに製造を再開する発表を行っていました。
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自衛隊では軽装甲機動車の後継車両選定が進んでいますが高機動車も汎用車輛としての高機動車は兎も角として歩兵機動車としての特性を考えると装甲化が必要なように思えます、が此処でイギリスに興味深い事例が。

イギリス陸軍はディンゴ3輸送防護車を陸上機動プログラムの有力車両として検討しているとのこと、これはフランスのKNDS社が示した構想で、ディンゴはもともとドイツ軍の軽装甲機動車として開発された四輪駆動の軽装甲車両、アフガニスタンやマリなどで使用されたほか、近年ではウクライナ軍に供与された車両が運用されています。

陸上機動プログラムとは2000年代初頭に導入されたISAFアフガニスタン国際治安支援部隊任務用の各種車両が一斉に老朽化を受け、現段階でイギリス陸軍の重要な歩兵機動車両となっている車両を、雑多な車両体系を一本化する後継導入計画となっていて、四輪駆動型と六輪駆動型の同系統を導入すべく各種検討を進めているもの。

ディンゴ3の四輪駆動型は240kwのエンジンを搭載し、13立方mの後部区画に最大3tの装備や人員を収容可能、これは歩兵輸送に加え指揮通信車や救急車にNBC偵察車などに応用できるとしていて、六輪型は戦闘重量20tと大柄ですが5tの装備を収容可能としています。イギリス軍はドイツ設計車両としてボクサー装輪装甲車を運用中です。
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