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【G3X撮影速報】第12旅団祭/相馬原駐屯地創設60周年祭,桜榛名と雪赤城(2019-04-13)

2019-04-15 20:01:51 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第12旅団祭は桜満開の雪景色
 北関東信越地方を警備管区とする第12旅団は今年度創設18周年を迎え相馬原駐屯地は60周年を迎えました。速報として一眼レフの前にコンパクト機種G3Xの写真をお送りします。

 相馬原駐屯地祭、行って参りました。群馬県、日常生活ではなかなか行くことがない北関東です。今年は榛名山に雪が降ったとかで、いや毎年降るのですが四月の雪は稀有だ、という。やってきました高崎、同時に思ったことは一つ、寒い。榛名山に雪積もっている。

 第12旅団司令部の置かれる群馬県榛東村、群馬県は北関東なのだから気温の天気予報くらい見ておくべき、という友人の諫言ですが、日本海側の舞鶴で大丈夫な上着だったので上州の寒さを甘く見ていた、というところでしょうか。しかし寒さは現実問題として重要だ。

 高崎市、幸いこの群馬の街は駅前にタカシマヤからイオンまで並ぶ盛況ぶりでして、新幹線のおかげでなんとか2100時前に到着できた高崎、最初に購入したのは上着でした。格好いい、いいお値段もの、観光地に行くだけでお金を落とさない、と今回だけはいわせない。

 自衛隊行事、上着を羽織翌朝前進、年々混雑しているところですが、富士学校筆頭に、ここまで見学者が長蛇の列を形成する、という状況は自衛隊広報はどのように受け止めているのか、京都のオーバーツーリズムのような状況が再現されないか、ちょっと気になる。

 榛東村、要するに榛名山の東にある村です。自衛隊の師団と旅団は数多くとも、司令部を村に置いているのは第12旅団だけ、神町の第6師団は町に置いていそうですが、あれば東根市にある神町という地名です。そして榛東村は師団旅団司令部屈指の交通難所でも、と。

 榛名山の山麓というよりは中腹に位置する駐屯地、高崎駅からは日曜日の場合午前中に一本しかバスが運行されていません、0815時に発車します。すると相馬原自衛隊前のバス停に到着するのはどう頑張っても0900時を過ぎるという。しかも相馬原は会場まで更に遠い。

 高崎駅前で、と頼み込んだ結果、友人がピックアップしてくれるといい、バス移動から解放される。これ幸いと時間を相談しますが、0730とか0700時を提案すると先方無言に、結果0600時に出発と相成りまして、早すぎるのでは、と危惧したのですが、杞憂でした。

 空中機動旅団の名高い第12旅団、さすがといいますがこの行事を撮影する皆様の機動力も速い、というか早い。なんと0700時頃には立派な行列が相馬原飛行場前に完成していたのでした。友人とちがいまして、当方は昔の行事を知るだけに、まだ昨今の混雑に慣れない。

 北関東信越地方の防衛警備を担う旅団の行事とあり、手荷物検査は厳重を極めまして、なんといいますか、一人一人の検査に時間を要していまして、早めに並んだつもりなのですが、入場まで時間を要しました。バスだったらこの二時間後に到着します、どうなったか。

 桜は満開、というところでした。実は第12旅団記念行事、桜の開花時期と重なり航空機が飛行できる天候で部隊改編等の過多ではない行事の年度、十年間に何度もあるわけではないのですよね。今年はその貴重な一年となりました。良い写真撮れそう、との直感は当る。

 赤城山を望む相馬原飛行場、思うに榛名山の中腹という飛行場は気流の関係上、榛名おろしが直撃します、飛行場の環境としてどうなのだろう、と思うのですが、それ以上に友人が気づくのはアプローチコースの周りも峻険地形、飛行場として難易度が高すぎる、と。

 空中機動旅団、さてこの旅団の特色ですが、戦車大隊を廃止する分、ヘリコプター隊、連隊相当の航空部隊を置くことで普通科連隊の機動力を強化させる、という編成です。だいたい、輸送ヘリコプターと多用途ヘリコプターが10機くらい、ある自衛隊特異な編成だ。

 自衛隊は数多の改編を経て、戦車が相当減っていまして、驚く無かれ、北大路機関が創設された当時の戦車定数は900両でした。それでも減ったといわれた時代、現在の戦車定数は300両です。第12旅団は新しい時代の自衛隊をめざし改編されたとの歴史があります。

 戦車が自衛隊で最初に廃止された師団改編、こうして誕生したのが第12旅団です。つまり、通常の師団行事では戦車が観閲行進の殿をつとめますが、この旅団では違います。しかしそれ以上に違う点が、今回の行事、個人的違いで恐縮ですが、当方の撮影機材が違います。

 EOS-7D、CANONが誇る世界最高のAPS-C一眼レフカメラです。当方愛用はmark2のほうですが。最高性能、撮りたい写真を具現化するための最良の機種ですが、唯一難点が、急展開する展示や式典の展開に対し、二つの被写体を同時に撮影できない、という。うん。

 一眼レフでズームの写真を撮影しつつ、1型センサーを持つ比較的まともな写真を仕上げるコンパクト機種をサブカメラとして三脚上に配置し、レリーズを使って二台同時に操作し望遠も広角も撮影する、これが上記難題への処方箋です。一寸器用さが求められますが。

 G7Xmark2やEOS-KissX7に前は使えないEOS-M3と使いたいものの後継機に恵まれないG-16を駆使していました。EOS-M3は希代の屑カメラでこれを商品化したCANONの良識を問いたい、EOS-KissX-7は使い勝手良さ凄いが二台同時に使用するには若干大きい。

 G3X,新装備です。24-600mmの高倍率ズームを主題としたCANONのコンパクトデジタルカメラです。その大きさはズームレンズ装着のミラーレス一眼を上回り、取得費用も下手な一眼レフよりも高価格となっています、が、一つだけ非常に重要な利点がありました。

 G-16を多用していたのはレリーズ、つまりリモートシャッターを使えるのですね。G7XはG-16の後継機種なのですがレリーズが使えなくなっている。ただG3Xは使えたのですね。もっともG3X発売当初大きすぎますし高すぎ、という印象でした。これを再評価し調達へ。

 相馬原駐屯地では、EOS-7DとG3Xの同時撮影、という方式で写真を撮影しています。EOS-7DのCFカードはPCに取り込んで掲載画像を吟味しますが、コンパクト機種のSDカードはそのままPCに挿入して画像を紹介できる、原始的ですがこれが一番手っ取り早い。

 空中機動旅団、それでは先週の駒門駐屯地では何故G3Xの写真はそれほど多用しなかったのか、ととわれますと、混雑していましたし、そして三脚以外の予備の機材、並列座を持って行くのを忘れていたためです。カメラを二台並べ取り付ける棒のような便利器材です。

 自衛隊行事は年々混雑しますので、三脚上に支援カメラ、という撮影手法が実行できないことも多々あります。そのために並列座を購入していたのですが、同時撮影という手法を昨今多用しない、レリーズが使えない為に、という事で駒門へ持って行くのを忘れていた。

 G3X,重い機種ですので使い手を選ぶ、とは聞いていましたが、当方は逆にカメラの設計者が想定した使い手だったのでしょうか、かなり混雑していましたが、こうした写真を仕上げることが出来ました。もちろん一眼レフを操作しつつです。G7Xは装備品展示で活躍へ。

 空中機動旅団ですので、訓練展示も旅団の能力を再現した内容となりましたが、今まで望遠能力の低いコンパクト機種は訓練展示での活躍は限られていました、しかしG3Xズーム性能、違う。変な使い方をする当方には良いカメラです。その様子は次回紹介しましょう。

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3 コメント

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Unknown (パラベラム9)
2019-04-16 02:08:40
いつもながらかっこいい写真です。
ありがとうございます😊
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Unknown (shin)
2019-04-19 02:02:45
危うく高崎駅前で拾えない所でしたが間に合って良かったよ。
しかし赤城山と言い榛名山と言い数日前の積雪のお陰か
綺麗な雪山をバックに撮れたのは最高でしたね。
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助かりました (はるな 管理人)
2019-04-19 08:49:28
助かりました
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