■北朝鮮で何があったか
北朝鮮が日本海に向け巡航ミサイル数発を発射し日本海沿岸部におけるミサイル防衛に新しい課題を残しました、がその背景について考えてみました。

北朝鮮海軍向けに建造が進められていた5000t級駆逐艦二番艦が進水式に失敗し横転した、北朝鮮メディアが報じました。これは21日に金正恩総書記が出席した進水式において実施され、北朝鮮側の発表では進水式における操作ミスにより船体が横転したとしています。金正恩総書記は、許されない重大事故であり犯罪行為だと発言しました。

大淀が1945年7月空襲により横転した状況と景況がよく似ている写真がアメリカの研究機関38ノースが発表した衛星画像により判明していますが、この2番艦は15日頃に衛星写真によれば建造を隠していた偽装網が取り外され、その数日後には進水エリアへと移動していたため、進水式が近いものと考えられていましたが、この事故です。

進水式、日本では船台より艦尾から海に進水させる方法と、船渠において船体部分の建造が完了した時点で船渠に注水する進水式の手法が採られますが、北朝鮮では船台から横に進水式を行う、アメリカの河畔造船所などで用いる方式を採ったところ、失敗し横転したようです。機関部などを載せない段階で復元性が悪かったことが原因でしょう。

北朝鮮軍は巡航ミサイル数発を日本海に向け発射しました、これは22日に実施を発表したもので東部咸鏡南道の宣徳周辺から実施したものです。北朝鮮はミサイル発射を毎年複数回実施しますので、その意図は断言できませんが、駆逐艦進水式失敗により傾いた国威発揚のために失敗しないミサイル実験を実施した可能性が考えられます。

駆逐艦進水式失敗は、公表しなくとも衛星画像により判明してしまいます。この為、公表せざるを得ず、逆に駆逐艦は無理でもミサイル実験は可能だという構図を示したのではないでしょうか。進水式失敗を契機にソウルへの砲撃など、偽旗作戦を展開するのではないかと当初危惧していましたが、ミサイル演習というかたちで収めた構図です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
北朝鮮が日本海に向け巡航ミサイル数発を発射し日本海沿岸部におけるミサイル防衛に新しい課題を残しました、がその背景について考えてみました。

北朝鮮海軍向けに建造が進められていた5000t級駆逐艦二番艦が進水式に失敗し横転した、北朝鮮メディアが報じました。これは21日に金正恩総書記が出席した進水式において実施され、北朝鮮側の発表では進水式における操作ミスにより船体が横転したとしています。金正恩総書記は、許されない重大事故であり犯罪行為だと発言しました。

大淀が1945年7月空襲により横転した状況と景況がよく似ている写真がアメリカの研究機関38ノースが発表した衛星画像により判明していますが、この2番艦は15日頃に衛星写真によれば建造を隠していた偽装網が取り外され、その数日後には進水エリアへと移動していたため、進水式が近いものと考えられていましたが、この事故です。

進水式、日本では船台より艦尾から海に進水させる方法と、船渠において船体部分の建造が完了した時点で船渠に注水する進水式の手法が採られますが、北朝鮮では船台から横に進水式を行う、アメリカの河畔造船所などで用いる方式を採ったところ、失敗し横転したようです。機関部などを載せない段階で復元性が悪かったことが原因でしょう。

北朝鮮軍は巡航ミサイル数発を日本海に向け発射しました、これは22日に実施を発表したもので東部咸鏡南道の宣徳周辺から実施したものです。北朝鮮はミサイル発射を毎年複数回実施しますので、その意図は断言できませんが、駆逐艦進水式失敗により傾いた国威発揚のために失敗しないミサイル実験を実施した可能性が考えられます。

駆逐艦進水式失敗は、公表しなくとも衛星画像により判明してしまいます。この為、公表せざるを得ず、逆に駆逐艦は無理でもミサイル実験は可能だという構図を示したのではないでしょうか。進水式失敗を契機にソウルへの砲撃など、偽旗作戦を展開するのではないかと当初危惧していましたが、ミサイル演習というかたちで収めた構図です。
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