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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和三年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.11.20-2021.11.21)

2021-11-19 20:00:30 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今週末も行事はありません、そこで今週末も懐かしい伊丹駐屯地の情景とともに落ち着いてきました情勢を見てみましょう。

 自衛隊関連行事は、手探りの再開が始まっています。福知山駐屯地では訓練展示中の訓練場に自家用車で邦人保護対象として参加するドライブインコンバットが実施、岐阜基地では飛行展示こそないものの滑走路オープンを挙行、舞鶴基地一般公開に続くように、事前応募は必要ではありますが、全面中止かオンラインのみ、の状態からは一歩回復しました。

 エンディミック、こうした単語がきこえるようになっています。これはパンデミーのエンド、つまり世界的流行禍の克服と感染終息を示す言葉なのですが、アメリカ政府感染症対策を所管するアンソニーファウチ博士は、アメリカはワクチン接種の進展と治療薬の投入により2022年にも世界に先駆けてエンディミックを迎えられるとの見通しを示しました。

 アメリカ本土の感染状況を俯瞰しますと、ロイター通信の集計をみれば、いまなお毎日の新規感染者数は9万前後で推移し死者数も毎日1000名規模、一ヶ月で30000名が死亡している状況が続いています、これは日本が2020年2月から2021年11月までの死者数合計を遙かに上回る数字であり、感染規模は世界最悪、少々楽観的とみえなくもありません。

 ワクチンと治療薬、有効性の高いワクチンが普及し有効性の高い治療薬も開発されてるために、アメリカは今後45億回分のワクチンを確保し世界にも供給するとしており、2022年には感染対策を省いた状態であっても感染が顕著な死者数を出さない水準まで、根絶ではありませんが押さえ込みに成功する、リスクではなくなる、という認識なのでしょう。

 ポストコロナという単語が日本では議論されていますが、エンディミックとポストコロナというものは、若干認識が異なるようであり、前者が収束による再起動への政治指針や国家戦略と社会展望といういわば事前計画的なものであるのにたいして、エンディミックという単語には終息、感染対策が政治も社会も個人も不要になる視点を含んでいるようです。

 日本での感染縮小、東京では33日間連続で新規感染者数が50名を下回っており、これが規制解除の後にも持続的に推移してゆく規模にまで収まれば、日本におけるエンディミックとなるのでしょう。ただ、現在日本は入国制限を厳しくしており、国内の自粛要請主体による感染対策からは見えにくいのですが、厳しく継続されている水際対策の効果がある。

 東京での新規感染者縮小は日本全体でも同様の傾向であり、これも自粛は続けているものの飲食店への営業自粛要請などは既に終了しており、大規模イベントについても試験的に行われた行事では大規模なクラスター感染なども確認されていません、すると、直ぐ隣に感染者が、という懸念も現段階では杞憂という幸いな状態があります。これは続くのか。

 アメリカにおけるエンディミック、これはアメリカの感覚で言うならば日本のような押さえ込み施策による感染抑制というものではなく、感染対策を終了した場合でも拡大しない状況を考えているのでしょう、ただ、日本の場合は、マスク不要で社会的距離不要、深夜まで繁華街で騒いでも感染拡大無しとなるのは、いつ頃なのでしょうか、未だ見えません。

 ポストコロナというものはおぼろげに見えているものなのですが、エンディミックの状態に、つまり、感染拡大国からの出入国の自由化を行った上でも感染対策無しに拡大しない状況、COVID-19というものを意識せず日常を楽しめるようになるのがエンディミックというべきなのでしょうが、この水準に達するにはまだ今少し時間が掛かるように思えます。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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