■ブルートレイン廃止後
本日は、普通列車の車内から撮影した京都総合運転所の『なは・あかつき』号用客車(寝台車)の現状について、特集したい。
現役時代のブルートレイン『なは・あかつき』号。写真は山崎駅から撮影したものだが、いよいよ廃止が近付くという3月には、良好な撮影ポイントは休日平日を問わず早朝から多くの列車ファンがカメラを並べ、別れを惜しんだ。ブルートレインといえば、『あさかぜ』号の客車が輸出された旨は、既報であるが、貨物輸送に転用可能な電気機関車以外の客車の動向についての記事。
廃止直後は、14系300番台のレガートシート車が二両繋いで係留されていたが、この日には確認できなかった。個室寝台(ソロB寝台)用のダブルデッカー車がみえる。端に見えている117系電車と比べると、ダブルデッカー構造の車両の大きさが垣間見える一枚だ。
京都総合運転所は、京都線の向日町駅と長岡京駅の間に所在する車両基地で、約300両の電車や気動車、客車などの整備や運用を行う車両基地。列車車内からの撮影なので、写真を撮影することができる機会は非常に限られている(実際、先日レガートシート車の重連を撮り損ねたわけですが)。
さて、前述したように旧式化老朽化がさけばれるブルートレイン用の寝台車であるが、『あさかぜ』『彗星』用の14系客車、24系客車が対に輸出されたという。『富士・はやぶさ』号に乗車された方のお話をきくと、ソロB寝台は別として開放型B寝台の乗車率はいまひとつ、ということなので、『日本海』などの寝台特急に、余剰のコンパートメント車を充当しては、と思ったりする。
手前には、583系、183系特急車は見える。その向こうに、ブルーの、恐らく『SL北びわこ』号などに充当する12系客車であろうか。その向こうに14系客車とおもわれる車両がみえる。なお、583系が少なくとも4編成置かれているのが見えた。急行『きたぐに』に運用される車両であるが、数的には余裕があるようだ。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(ちなみにこれらの趣味は国鉄職員であった父から受け継いだもの、私自身の勤務会社は国鉄制式機関や多用途訓練支援艦のエンジンを製造した会社です。)
現在我が自宅は新大阪駅ホームを見渡せる位置にあります。今度のダイヤ改正でまた夜行列車が減り、目覚まし代わりとなっていた「あかつき・なは」の電源機関(弊社も製造に参加)の音も聞けなくなってしまいました。
残った「日本海」は車齢の古い24系24形で、A寝台は開放プルマン式。JRには全くやる気のかけらすら感じませんね。
機関車の牽引定数には余裕があるはずですから、余剰になった車輌(ロビーカーや個室)を譲り受けて設備改善を図って欲しいものです。
>新大阪駅ホームを見渡せる位置にあります
オオ!羨ましい!!、当方は、京都タワーまでは見えるんですが・・・、あとは地下鉄駅のはいった建物・・・。市バスなら見えるんですが・・・(?)。
>「日本海」は車齢の古い24系24形で
ううむ、レガートシート車の移植とか、ソロB寝台の流用とか、やれることはあると思うのですけどね。『夢空間』のクリスタルラウンジの移植とか(ヲイヲイ)、は、無理でしょうけど、開放型B寝台の指定席化(あけぼの号のノビノビシートみたいな)など、需要掘り出しの先は多々あるように思います。減便されましたが、薄暮に大阪を出て朝一に青森に到着する1号は生き残ったようなので、興味はあるのですが、開放型B寝台で6000円はチョット・・・。
まずは久居駐屯地への展開お疲れ様でした。
三重県というとどうしても明野に目が行き勝ちですが、久居もなかなか重要そうです。
「週末に近鉄特急を」というのはこのことだったのですね。
京都7:15発のビスタカーを利用されたのでしょうか。
>当方は、京都タワーまでは見えるんですが・・・、あとは地下鉄駅のはいった建物・・・。
>市バスなら見えるんですが・・・(?)。
ブログの名前から察するに北大路バスターミナルですね。
私はバスも好き(と言ってもアマチュア並)なのでそれはそれでいいかも。
十数年前の高校の修学旅行(自由行動)で金閣寺から平安神宮に向かおうとしたところ、このターミナルでいきなり運転手から「このバスはここで燃料給油しますので皆さん降りてください。」と言われ、不安に苛まされた覚えがあります。
(この当時は地下鉄東西線など無かったなあ・・・。)
後に大学で鉄道研究会に入ったところ、同期(京都出身)に「204入庫」と言うペンネームを使っている人がおり、このバス系統がそうだったと分かりました。
>ううむ、レガートシート車の移植とか、ソロB寝台の流用とか、やれることはあると思うのですけどね。『夢空間』のクリスタルラウンジの移植とか(ヲイヲイ)、は、無理でしょうけど、開放型B寝台の指定席化(あけぼの号のノビノビシートみたいな)など、需要掘り出しの先は多々あるように思います。減便されましたが、薄暮に大阪を出て朝一に青森に到着する1号は生き残ったようなので、興味はあるのですが、開放型B寝台で6000円はチョット・・・。
社会人になってからの帰省に下記のような経路を利用した事のある私にとっては今回のダイヤ改正は衝撃的でした。
1) 「銀河」→東北新幹線→山形新幹線→陸羽西線→「日本海2号」
2) 「あおもり」(臨時急行、583系)→陸羽西線→山形新幹線→東北新幹線→「銀河」
残る「日本海」もいつまで持つのか・・・。それと臨時「あおもり」の今後は・・・。
旧1・4号のダイヤでは関西在住者にとっては非常に使いにくくなりました。
時間に余裕のある年齢層でもないかぎり利用するのは難しそう。
北東北~北陸で見れば利用しやすい時間帯であり、そちらの利用者数が多かったのかもしれません。
そうなると収入の殆どはJR東に入ることになり、車輌受け持ちがJR東になったのも頷けます。
それにしてもあの車輌設備・速度に対して値段が釣り合わない・・・。
シングルDXは旧「瀬戸」時代に乗り、あれならまだ理解できますがまさか開放式A寝台が残るとは。
会社間の妙なプライド(総連 対 連合とも言える)でJR西&九→東への車輌譲渡は難しいのかな?
それでも今回の改正で余剰となった「北斗星3・4号」用の全室ロビーカーなどがある筈なので、それを連結すればいいのに。
所要時間もかつての485系「白鳥」なら約12時間だったのに、「日本海」は約15時間。
「急行」に格下げすべきなのでは・・・?(同じことが「北陸」「能登」にも言える。)
今更言っても仕方がないですが、例えば下記の方策を採っていれば夜行列車の衰退度合いも少しは違っていたかもしれませんね。
・客車ハネの2段化の際に583系も2段化し開放A寝台は廃止
・電車と客車の性能及び接客設備差が明らかになった時点で料金体系の見直し(急行格下げも含む)
この文章を書いていたら、ちょうど「日本海」が出て行った・・・。
長文失礼しました。
ビスタカー乗りたかったんですけどね・・・、いろいろあって乗ったのはACEです(しかも中途半端な区間)。伊勢志摩ライナーとかも乗ってみたい今日この頃です。
奈良基地祭のときにでも・・・
>残る「日本海」もいつまで持つのか・
正直、京都(多分大阪も)からは使いにくい時間帯ですよね。三沢に行くにも無理な時間帯だし、仙台は通らないし・・・。
>車輌設備・速度に対して値段が釣り合わない・
この点、銀河もつりあわなかったのが敗因の一端ではないか、と。上り線で(下りは通過)、サンライズ瀬戸・出雲を大阪~東京の夜行で使う人が少なからずいるようなので、夜行需要自体はあるのでしょうが、のぞみ号より高い銀河は、生き残れなかったのでは、と。
>JR西&九→東への車輌譲渡は難しいのかな?
JR貨物が、仮にですが、寝台特急を運行してたら違ったのかも・・・、機関車に余裕がありますし、全国規模で運行できるし、必要な人員だけ各旅客鉄道から融通してもらえば・・・。
ところで、『なは・あかつき』を廃止したのだから、休日ダイヤだけでも『ムーンライト九州』を臨時扱いから定期ダイヤに入れて欲しい、と思うのは小生だけでしょうか。車両は別に485系でも良いので、0600時台に九州に到着する列車ってのは貴重かも。
>夜行列車の衰退度合いも少しは違っていたかもしれませんね
むしろ、廃止された寝台列車系統を極力通常の特急車をもって指定席急行券で利用できる『夜行急行』として運用、乗車率の高い列車を将来的に285系電車にて置き換えるとか、夜行バスに対抗するサービスが欲しかったです。