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令和二年度五月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2020.05.23-05.24)

2020-05-22 20:03:16 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 COVID-19新型コロナウィルス、京阪神地区の緊急事態宣言が遂に解除されましたが皆様いかがお過ごしでしょうか、今週末ですがやはり自衛隊関連行事はありません。

 富士総合火力演習、今週末に挙行されます。いやいや八月だろう、と思われた方、実は今年は東京五輪の予定期間に配慮して五月に予定されていました。募集していなかったぞ、と思われる方、その通りでして新型コロナウィルスCOVID-19感染拡大をうけ今年度は一般公開を行わずWeb中継のみで対応します。だから御殿場周辺のホテルも余裕がある。

 インターネットで公開される富士総合火力演習、インターネットだけでは自慢の長望遠ズームレンズも一眼レフも最新のスマートフォンもカメラとしては活躍できませんが、それでも戦車や火砲は勿論、昨年初登場した19式装輪自走榴弾砲や先ごろ報道公開された20式小銃など、どういった最新装備が並ぶのか、というのは一つの楽しみでもありますね。

 総火演。陸上自衛隊が実施する最大規模の公開実弾演習となっています。もっとも今年に限り公開はWebのみですが。この目的は本来、普通科と特科及び機甲科について、富士学校入校の自衛官に対し現代火力の戦闘様相と各種装備の操法や機動力の展示を行う富士総合火力展示演習が1994年から一般公開を行うようになり、広報を担うようなりました。

 前段演習と後段演習、演習は二段階に分かれていまして前段演習では各種装備の性能や射撃能力などを展示します。そして少しの休憩時間を挟んでの後段演習では実際の状況を想定したシナリオ仕立ての展示が実施されます。インターネット中継ではありますが、なにしろ畑岡地区に行かないのですから現地ではご法度のビール片手、という見学も可能です。

 防衛力と防衛政策。広報展示演習の要素も担う総火演は、同時に従来の北方重視からの西方シフトへの統合機動防衛力整備と島嶼部防衛、近年は更に電子戦や陸海空統合運用の深化を目指す多次元統合防衛力整備などの防衛力整備事業への事業評価を反映した展示なども行われるようになっていまして、年々徐々に総火演では展示様式も変化しつつあります。

 インターネット中継は、この富士総合火力演習が年々見学一般公募の競争倍率が二十五倍や三十倍、言わば中学校高校で1クラス30名全員が応募して一人当たるだけというもの、こう希望者が増大する中にあって、会場にはいることが難しくなり、このための苦肉の策として実施されるようになった施策でもあります。これなら雨天の総火演でも困りません。

 多次元統合防衛力。しかし、広報展示の色彩が強くなり、結果、解説を必要とする部分が逆に大きくなってしまい、特に陸海空自衛隊の統合運用は演習場に護衛艦を乗り入れさせる訳にも行かず、結果的にモニターに勇壮な護衛艦隊や戦闘機の大編隊を展示させることとなってしまいまして、これでは画面上だけの総火演ではないか、とも言われるのですね。

 二次元統合防衛力。この言葉は戦車射撃などの展示は年々減っているが、見学席前に設置された巨大モニターに、観艦式や自衛隊統合演習で撮影したモニター上の参加部隊だけは年々強化され、モニター上の二次元ばかりが目立つとともに、本番の最中にも度々、それでは皆様モニターをご覧ください、肝心な時に茶々のように入る演出への皮肉というもの。

 総火演。二次元とは言うものの実際の東富士演習場にてこうしたモニターばかり注目させられる展示では少々興ざめしてしまうものですけれども、動画配信であれば、それこそ編集された番組の様に見る事も出来るかもしれませんね。さてさて、流石にご家庭のPCでは戦車射撃の迫力は殆ど伝わりませんが、敢えて総火演を自宅で眺めるのも一興でしょう。

 さて撮影の話題を。自衛隊行事を撮影していますと、どうしてもカメラの話題、ここに関心を寄せてしまいます。結局良い写真を撮影するには良い機材、というものが必要になりまして、しかし興味深いのは良い機材と高級な機材は同義語ではないのですね。カメラにも個性が多く、必要としている性能以外に盛り込まれている性能が価格帯を押し上げているということも。

 最近ではCANON-PowerShotG3X,個人的にこのG3XがEOS-7Dmark2以来の久々に良いCANONのカメラ、という印象でしょうか。G7Xmark2も悪い機材ではないのですがG16のようなファインダーもレリーズも使えない、戦車を要求したらば自走無反動砲を寄越してきたような残念感は拭えません、しかしG3Xは、なんといいますか性能が変に尖っているのですよね。

 24-600mm、この数字はG3Xの尖った部分を如実に示した部分です。光学ズームで24mmから600mmという、超望遠に特化した機材だったのです。もちろん超望遠ならばコンパクト機種には数多い性能ですがG3Xは1型センサーを採用しています、センサーが大きくなれば望遠に大きなレンズが必要となる、が、画質はまともになる。ここがG3Xのおもしろいところ。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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