北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】練習艦隊江田島出航二〇二四【3】近海練習航海部隊・外洋練習航海部隊(2024-03-16)

2024-05-30 20:01:12 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■堂々の艦隊出航
 高田港からこの高台までは兎に角毎年のようにこんなに上り坂きつかったかと思う苦労が有るのですが、近海練習航海部隊と外洋練習航海部隊が動き出すとともにこの撮影位置に陣取ってよかったと思う。

 かしま出航、続いて護衛艦さわぎり出航とつづいています。超望遠ズームレンズの特性というべきなのでしょうか、かしま、さわぎり、全長ではあまりかわらない大きさなのですがレンズの圧縮効果により護衛艦の方がかなり大きく見えていますね。

 さわぎり、かしま後方にはいりまして単縦陣を構成してゆきます、江田島基地の幹部候補生学校では、そうこの撮影位置からは4kmちかく離れているのですが、多くの見送りに並ぶ、教官と家族の方でしょうか、人垣がここからでも確認できるほどの賑わい。

 艦隊出航、この数年で艦隊出航におけるおおきな課題はヲタ船とよばれる好事家のチャーター船による航路妨害でしょうか、このために単縦陣でも急制動をかけることがありますので、さわぎり航行がちょっと離隔に留意している航跡がみえてしまうのです。

 幹部候補生学校を背景に、2隻の艦艇とともに。撮影位置を考える際に難しいのは単縦陣をうまく構図にいれることで、それは必ずしも標高の高い場所で撮影することは最適解ではないのかもしれませんが、低い撮影位置では、ヲタ船が紛れ込んでしまう。

 うらが出航、海軍兵学校校舎を背景に掃海母艦がゆっくりとうごきだします、海軍兵学校校舎ですので軍艦を模した校舎の設計となっていまして、実際に戦艦陸奥搭載の41cm艦砲が海を向いている様子がはっきりとみえまして、これが生きている歴史、と。

 海軍兵学校校舎、毎年といいますか毎日一般公開されている幹部候補生学校校舎なのですが残念ながらこの卒業式の一日は関係者のみの公開となっています、けれども。今年は此処撮影位置まで例年通り広島からではなく呉から江田島にわたり、ここに至る。

 呉からここ高田の撮影位置まで、路線バスにて江田島基地のまえをとおりましてそして出航準備を行う艦艇を車窓からみたのですが、陸上からみているのですよ、それでも、こんなに大きいのか、と舞鶴の岸壁でみるよりも存在感を大きく感じ不思議でした。

 うらが、さわぎり後方から続きます。圧縮効果とかいろいろ説明しましたが、うらが満載排水量は7200tありまして、あさぎり型護衛艦である護衛艦さわぎり満載排水量は5900tですので、実感するのはやはり掃海母艦は母艦というだけあっておおきいなあ。

 単縦陣、近海練習航海部隊3隻が並んだ様子です。ここに外洋練習航海部隊の1隻がくわわるのですが、ヘリコプター搭載護衛艦が練習艦隊旗艦を臨時でつとめていた年度の出航は、後ろにもう少し護衛艦型の参加艦艇が並び、なかなかに壮観だったもの。

 くらま、練習艦隊臨時旗艦に出航したときなどは、はつゆき型、あさぎり型と一昔の護衛隊群をおもわせる編成でした。いせ近海練習航海参加のときはもっと期待したのですが満載排水量19000tは江田内には大きすぎたのか呉基地で待機だったのは残念でした。

 むらさめ、動き出したのが見えました、こちらが外洋練習航海部隊を構成する一隻のみの護衛艦でして。しかし部隊を名乗るからには、ここにもう一隻、護衛艦でも訓練支援艦でもなんでもいいから加わってほしいなあと思うのは、わたしだけなのだろうか。

 江田内から広島湾にむけて、かしま、ややゆっくりとですが確実に進路を進めています。写真に仕上げるとながながとしていても、実はすばらしいと納得できる構図は一瞬でもあるので、カメラを構え続け、三脚持ってくるべきだったかと今更気づくのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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ウクライナ情勢-黒海安全回廊660万tの穀物輸出とセヴァストポリのコルベットツイクロン撃沈

2024-05-30 07:01:30 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ウクライナ情勢です。アメリカからの支援再開の成果が有る程度見通せ始めているのですがいまひとつ日本の姿勢についても再考してほしい所です。

 ウクライナは2024年4月に660万tの穀物を輸出した、ウクライナ経済についてイギリス国防省が5月22日付ウクライナ戦況報告において情報をまとめていて、660万tの輸出は一ヶ月の輸出成果としては2022年2月のロシアウクライナ戦争開戦以来最大規模に上ったとし、その背景には黒海安全回廊が確保されたということが大きい、と。

 黒海安全回廊は世界の穀物輸出量の10%近くを占めるウクライナ産穀物をアジア中東アフリカ地域へ輸出するために周辺国とロシアが協力したもので、2023年8月に設置されていらい船舶1600隻が4500万tの貨物を輸送、穀物以外には鉄鉱石と鉄鋼などが含まれているといい、これはウクライナ経済の回復にも大きく寄与することでしょう。■

 ロシア軍はハリコフ侵攻部隊の再編成を開始した、ISWアメリカ戦争研究所5月22日付戦況報告によれば、ウクライナ軍軍事オブザーバーのマショヴェッツ氏の発言としまして、ハリコフ州のリプシ周辺に侵攻したロシア軍第7自動車化狙撃連隊を交代のためにウクライナ領内から撤収させ、ベルゴロド州とクスルク州で再編中、とした。

 防空装備の枯渇が苦戦の背景にあるというウクライナ軍ですが、ドネツク州を防衛するウクライナ軍旅団が過去2週間で4機のロシア軍Su-25攻撃機を撃墜したと18日に発表したとISWは紹介しています。この戦闘には広域防空システムではなく個人携帯用のMANPADを使用、ロシア軍はMANPADの射程内まで攻撃機を前進させている証左です。■

 ウクライナ軍はセヴァストポリ軍港停泊中のコルベットツイクロンを撃沈しました。5月23日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍は19日、自爆用無人機とアメリカが供与したATACMSを組み合わせて実施、このツイクロンは対地攻撃用のカリブル巡航ミサイル運用能力をもつカラクルト級コルベットです。

 ロシア黒海艦隊にはカラクルト級コルベットが4隻装備されていますが、セヴァストポリ軍港への相次ぐ攻撃をうけ2023年11月に1隻が大破していて、また2隻は安全なカスピ海へ退避しているとされています。カリブル運用可能という水上戦闘艦はほかにも存在しますが、ロシア軍は黒海を正常に運用することが厳しい状況でしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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