北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

浜松航空祭2018撮影ポイント,E-767&T-4編隊撮影は基地会場の逆光と順光の浜松広報館

2018-11-21 20:03:22 | 北大路機関特別企画
■エアフェスタ浜松撮影ガイド
 浜松基地航空祭、今年も浜松駅前シャトルバス乗り場が混雑する活況が近づいて参りました。

 浜松基地航空祭2018、日曜日に挙行されます。ブルーインパルス発祥の地。浜松基地航空祭撮影ガイドを紹介しましょう。築城基地航空祭も日曜日に挙行されるのですが、築城航空祭撮影ガイド、と特集を組むには二回しか行ったことがありませんのでご容赦の程を。

 航空自衛隊発祥の地、浜松基地は航空自衛隊が誕生した基地です。警察予備隊が保安隊を経て陸海空自衛隊へ改編され数多の基地が創設されましたが、浜松基地が航空自衛隊発祥の地と呼ばれるのは、ここ浜松基地において航空自衛隊発足記念式典が行われた為ですね。

 エアフェスタ浜松と銘打った浜松航空祭、日曜日には岐阜基地航空祭が挙行されましたが、その岐阜基地は滑走路の北側に飛行場があり南側に補給処がありまして、滑走路の南側が順光で滑走路の北側には多種多様な航空機が並ぶものの逆光凄い、という撮影環境でした。

 航空教育集団司令部が展開する浜松基地、滑走路の北側に航空教育集団司令部と第1航空団に警戒航空隊司令部と第602飛行隊が展開しているのですが、滑走路の南側には航空自衛隊第1術科学校と第2術科学校が展開するとともに浜松広報館も南側に位置しています。

 浜松広報館と浜松基地航空祭会場、基本的にエアフェスタ浜松、浜松航空祭撮影ポイントはこの二箇所、となります。岐阜基地航空祭と似ている、と思われるかも知れませんが、浜松基地は、南側会場の設定はありません、航空自衛隊広報施設が撮影に適しているだけ。

 浜松撮影ガイドとしては航空祭会場が逆光、浜松広報館が順光、という構図です。しかし、浜松基地は実は1989年までは浜松北基地と浜松南基地、という二つの基地が滑走路を隔てて並立していました。京都駅のJR西日本京都駅と新幹線のJR東海京都駅と似た印象か。

 E-767早期警戒管制機を運用する警戒航空隊第602飛行隊、間もなく警戒航空団に改編されますが、T-4練習機を運用する第1航空団の二個飛行隊、UH-60J救難ヘリコプターとU-125救難機を運用する浜松救難隊、浜松基地に展開する航空部隊はこの三系統ですね。

 T-4練習機は大編隊、E-767は機動飛行を展示します。これは中々の迫力はありますので、青空を背景に撮影するには南側に撮影位置を定める必要があるのですが、T-4練習機が一列に並ぶ迫力は飛行場の航空祭会場からのみ望む事が出来ますので、どちらで撮るべきか。

 エアフェスタ浜松を本格的に楽しむには航空祭会場からが一番です、少々写真は精彩を欠きますが逆光である点を除けば並ぶ航空機と航空祭会場を中心碑展示される航空機の飛行、模擬店も並んでいます。しかし難点は混雑する点です。航空祭会場も、シャトルバスも。

 浜松広報館からの撮影、しかし航空祭会場は行きたい、という場合は航空祭会場前にタクシー乗り場がありまして、かなり渋滞に巻き込まれる為に少々値は張りますが手堅く移動する事が出来ます。若しくは徒歩、という選択肢ですが、一時間見ておけばいいでしょう。

 航空祭撮影、浜松広報館ですが実は順光という以外に利点もあります、広報館は誘導路が隣接していまして、一部航空機は広報館の目前を敢えて移動してくれるのですね。ブルーインパルスを間近に見る事も出来ます。広報館駐車場等撮影場所も比較的広めで余裕ある。

 飛行展示プログラムに併せてどの飛行展示に重点を置いて撮影するのか、という事になる。一方、航空祭は視たいが大混雑は勘弁願いたい、という方には遠鉄バス、広報館や本田技研西に葵町や幸町バス停が近く、渋滞でダイヤは遅延しますが路線によっては混みません。

 北門が航空祭におけるメインゲートとなります。浜松基地の正門は南地区にあり、南地区は一般公開されませんが正門は開く、ここから航空祭会場までの基地内シャトルバスが運行されます。南地区にはコンビニも開放されまして、航空祭会場で飲食物を購入する時ほど混雑しません。

 南地区にも岐阜基地航空祭南会場のようなものがあれば、と思うのですが、南地区には航空自衛隊の虎の子、E-767早期警戒管制機の格納庫地区があり、E-767早期警戒管制機を飛行展示に参加させるには、南地区の格納庫地区での整備等を行う必要があるのでしょう。

 南地区からの撮影ですが、格納庫があり基本的に航空機を撮影する程視界が開けていません、この写真も航空祭会場で撮ったもの。南会場ではなく基地の南地区、という理解が必要なのかもしれませんね。一方、シャトルバス乗り場ですが浜松駅行のシャトルバス乗り場とは場所が違う為、ご留意ください。

 南北シャトルバスは基地外周道路に沿って基地正門から基地西門前を経て航空祭会場へ向かいます。こうしてみますと、基地外周道路沿いに撮影位置を考えてみたくもなるのですが、基地外周道路は地下に入るトンネル区画もあり、この近辺での撮影は向いていません。

 広報館からの撮影ですが、構図としては管制塔や基地航空祭会場を望見する事が出来ます。そして順光、という航空機撮影に置ける利点を強調しましたが、曇天の場合はどうなるか。気になる曇天の場合、それ程順光の利点はありません。会場に特化するのもありでしょう。

 自動車駐車場について。事前応募制です。ホンダロジスティクス、本田技研、天竜自動車、日本梱包輸送、浜松オートレース、岡本プレス、三経技研興業、アーレスティプリテック、トクラス、事前応募制にて上記基地周辺企業各社から強力な協力を頂いているとのこと。

 当日駐車場はありませんので浜松基地航空祭実行委員会は公共交通機関の利用を呼び掛けています。知人宅等が基地近くに在る場合は別としまして、当日浜松市内道路は大変な混雑となります。特に当日駐車場が無い事を把握せず進出する自動車が渋滞を招くかもしれませんね。

 公共交通機関は使い難い為にどうしても自動車、という方は浜松駅は政令指定都市の玄関で新幹線もありますが駅周辺は混雑しますので、浜松駅近辺の東海道本線各駅駐車場、電車で少し隔てた豊橋市内や掛川市内の駐車場利用を選択肢に含めると良いかもしれません。

 事前訓練について。浜松基地航空祭は土曜日24日に事前訓練を実施しまして、航空祭本番と同じブルーインパルスによる飛行展示を実施します。事前訓練は1200時から開門との事ですので、午前中の飛行展示は行われません。ただ、本番見学が難しい方のみ開放される。

 エアフェスタ浜松事前訓練では身体障害者手帳か精神障碍者保健福祉手帳乃至療育手帳をお持ちの方と最小限の介添人が土曜日の事前訓練に入場する事が出来ます。飛行展示はブルーインパルス飛行展示が本番通り、また基地所在航空機による飛行展示が行われます。

 事前飛行は撮影できないのか、と問われますと、この日は浜松広報館が開放されていますので、浜松広報館から撮影する、という選択肢があるのですね。事前訓練日は浜松駅からのシャトルバス等の利便性がありませんが、遠鉄バス等の路線バス利用が便利でしょう。

 最後に、浜松基地航空祭は浜松市の航空祭です。有名なものと云えば浜松餃子、人気アニメ“ゆるキャン”にも登場しましたが非常に美味でお値段お手頃です。浜松と云えば鰻、“ゆるキャン”にも登場しましたが、駅前は少々お高め、中心部を散策するのも良いでしょう。


北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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