◆新輸送機C-2最新情報
新輸送機C-2の部隊配備について、具体的な動きがありました、読売新聞からの引用です。
次期輸送機を美保基地配備へ 14年度にも・・・ 防衛省は27日、航空自衛隊の次期輸送機C2(仮称)を、他基地に先駆けて2014年度にも美保基地(境港市)に配備する方針を鳥取、島根両県と騒音などの影響を受ける中海圏5市町に伝えた。現在のC110機と年次的に置き換える。 県庁では、中国四国防衛局の担当者らが高橋謙司企画部長に機種変更の事前協議を申し入れた。
国の今年度予算で2機分374億円の調達費が計上され、輸送機操縦の教育機能を持つ同基地が配備先に選ばれたという。 同防衛局側は、格納庫の建て替えなどに向けて「今年夏頃までに地元の了解を得たい」と要望。高橋部長は「離着陸のコースなどを明らかにしたうえで、地元が納得する形で進めてほしい」と述べた。C2はC1の約1・5倍の大きさ。搭載量と航続距離は大幅に上回るが、騒音は民間機の国際基準を満たしているという。(2011年4月28日 読売新聞)◆
新輸送機C-2の具体的配備計画が明示されました、入間基地ではなく美保基地です。C-2は現在二号機の初飛行を終えて評価が進められている航空機、C-1輸送機の後継機ですが、搭載能力はC-1の8㌧から26㌧搭載時に6500km、最大搭載量は37㌧ありフェリー航続距離は10000km、強力な輸送能力を持つ航空機です。記事にある通り、美保基地にはT-400基本操縦練習機の飛行隊がありますので、輸送機パイロットの養成を行っています。また、2005年ごろから滑走路延長工事を行っていたとのこと。
C-2、輸送能力の大きさから中央即応連隊や第一空挺団との協同による緊急展開が可能な埼玉県の入間基地を最初の配備基地、とするのであろうと思っていたのですが、美保基地、軽装備の第13旅団管区の基地ですが、航続距離が大きいため千歳基地の政府専用機と同じように、無理に首都圏に展開する必要はなかった、という事なのでしょうか、ともあれ、美保基地への配備、いまから期待するとともに、東日本大震災に間に合っていれば、と考える次第です。
HARUNA
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