ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「倍速で映画を観るバカ」その4

2022-12-12 16:22:35 | 日記

映画やドラマの「倍速視聴」が一般化しちゃった原因の1つに、何でもかんでもセリフで解りやすく説明しちゃう作品が増えたから(その代表格が『相棒』『ドクターX』『半沢直樹』等のヒット作)ってのもあるみたいです。

つまり、セリフさえ聴いておけば内容がすべて把握できるので、倍速(音声付き)でも「ながら見」でも全く問題なし!ってな理屈。

だから創り手のせいでもあるし、創り手がそうなったのは(解りにくい作品を敬遠する)観客や視聴者のせいでもある。

正確に言えば、観客や視聴者に媚びを売るため、過剰な解りやすさを創り手に強要するスポンサー(製作委員会)連中が諸悪の根源と言えそうです。



が、そもそも視聴者の側にもっと理解力や想像力があれば、スポンサー連中もそんな忖度はしなくて済んだはず。

私自身、ブログを書くとき、誰が読んでも正確に意味が伝わるよう、かなり気を使うように(知らず知らずの内に)なっちゃいました。

それは過去に何度か、ブログに書いたことを誤解、あるいは曲解した読者さんから的外れな指摘を受けたり、トンチンカンな説教を受けたりした経験がそうさせてるワケです。

比喩とか逆説が通じない人がいる。イヤよイヤよも好きのうちが解らず、なんでイヤなんだっ!?と怒る人が世の中には沢山いる。

そういう輩と喧嘩したり、懇切丁寧に説明したりするのが面倒だから、なるだけストレートな表現にしたり、いちいち注釈を付けたりせざるを得なくなる。

昭和の頃は難解な映画やドラマも多かった事実を踏まえれば、どちらかと言うと視聴者側の質の劣化、はっきり言えば白痴化が先だったと言わざるを得ないかも? もちろん、私自身も含めて(なんて一言を加えてクレームを予防する)。



だから、映画やドラマの倍速視聴、ファスト映画の流行には、裏にとてつもなく深刻な問題が潜んでる。バカが増えりゃ戦争も起こるワケです。破滅です。


PS. ゼェーット!!のアニキ=水木一郎さんが亡くなられたそうです。ちょうど『マジンガーZ』放映開始50周年のタイミングで。

同じ1972年にスタートした『太陽にほえろ!』がデビュー作の渡辺徹さんも亡くなり、私の父も亡くなり……何なんでしょう、この流れは。


 

コメント (2)
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