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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『特捜最前線』#114―2

2018-10-09 12:00:11 | 刑事ドラマ'70年代









 
特命課の刑事たちによる必死の捜査で、「桜井刑事が無抵抗な犯人をいきなり射殺した」と決めつける証言に、いくつもの矛盾点がある事が判って来ました。

しかも「あれは人殺しだ!」と誰よりも感情的になってた警備員には、かつて自分の息子がピストル強盗を犯し、駆けつけた警官に射殺されたという過去があった。

本当は何も見てなかったのに、警察への憎しみが偏見を生み、桜井(藤岡 弘)が最初から犯人に殺意を抱いてたように思い込んだのでした。

そして客のサラリーマンには大怪我によるトラウマがあり、血を見ると卒倒しちゃう弱点があった。殺された店員の死体が目の前にあって、ずっと顔を背けてたのに、そんな自分が恥ずかしくて周りの証言に合わせてたというw、お粗末な顛末。

しかし、自分に不利な証言ばかり揃った時には半笑いだった桜井が、同僚刑事たちによってそれが覆されると、なぜか忌々しそうな顔をします。彼はやはり、頭がおかしくなったのでしょうか?w

さて、残るは店長(山本 清)のみですが、彼には今のところ、桜井を陥れる事によって得られるメリットが見当たりません。やはり、犯人(風間 健)に何かされたらしい女子店員=三沢美保(日向明子)が、謎を解く鍵になりそうです。

女性担当の(?)二枚目インテリ刑事=紅林(横光克彦)が、真実を証言するよう美保を説得します。

「許して下さい……私、何も言えないんです」

「なぜですか、桜井刑事に何も言うなと言われてるんですか? あなたがどう言おうとね、私は桜井刑事を信じてる。あなたは嘘をついてるんだ!」

「!!」

強盗の現場となったクローバー金融の店内で、再び証人喚問が行われます。

逃げようとした犯人を、桜井が背後から撃ったと証言する店長を、橘刑事(本郷功次郎)が追及します。店長がいた位置と当時の姿勢では、桜井の姿も犯人の姿も見えてなかった事が証明され……

反論に窮する店長に、神代課長(二谷英明)があえて助け舟を出します。

「代わりに聞こう。この増井さん(店長)が、なぜ嘘をつく必要があったのかね?」

「自分の行為を正当化したかったからです」

橘刑事は、特命課チームで調べ上げた数々の事実に基づく、ほぼ確信に近い推理を語ります。

あの夜、犯人に銃口を向けられ、真っ先に殺されそうな勢いだった店長は、何とかして犯人の怒りを鎮めようと必死だった。

で、犯人が汗だくになってる事に気づき、ハンカチを差し出すと、近くにいた三沢美保にも「君もハンカチをお貸しして」と促したらしいのです。

店内は停電状態でエアコンも効かず、犯人だけじゃなく全員が汗だくになっていた。殊に三沢美保はブラウスが透けて、乳首の形までしっかり浮き上がってる。

そんな美保に犯人の視線が釘づけになってる事に気づいた店長は、しめた!とばかりに、こんな事を言い出したのです。

「そうだ、三沢くん。あなた、この方の汗を拭いて差し上げて」

「!?」

それが何を意味するか、そこにいた全員が解っていた事でしょう。自分が生き延びる事のみに必死な店長は、さらに犯人をそそのかします。

「この子は、オトコを知らないカラダですから……あちらの隅で。私どもは眼をつぶっておりますから」

橘の推理を黙って聞いていた桜井は、この場に三沢美保が連れて来られてる事に気づいて動揺します。

「おいっ、やめろ!」

しかし、橘は店長への追及を緩めません。

「あんたの行為は、まるでポン引きだ!」

「やめろぉ… やめろと言うんだぁ! ライダーパァーンチッ!!」

ライダーパンチと聞こえたのは私の空耳かも知れませんがw、まるで改造人間みたいに強靭な肉体を誇る桜井に殴られ、橘は数メートル吹っ飛んだ挙げ句、壁に叩きつけられます。並みの人間なら木っ端みじんになった事でしょう。

「それ以上喋ることを俺が許さん! 査問会とは何の関係も無いことだ!」

「いや、あるよ。俺はコイツがなぜ嘘をついたか、それを証明したい」

ここからは長台詞になるので、早口トークの船村刑事(大滝秀治)がバトンタッチします。

「私から言おう。増井さん、あなたは男として上司として恥ずべき行為をした。それをあなたは犯人説得のための手段だったと、そう思い込んで正当化しようとした。だから見てもいないのに悪いのは一方的に桜井刑事だった、犯人に殺意は無かったと、そういう嘘をついた!」

「言いがかりだ! 私は見た! 犯人は逃げようとしただけなんだ!」

残念ながら、店長が嘘をついてる事を裏付ける、決定的な証拠はありません。頼みの綱は、三沢美保の証言のみ。査問会を代表し、神代課長が心を鬼にして彼女に尋問します。

「あなたのいた位置からは全てが見えていた筈です。犯人がなぜ桜井刑事に背中を向けたか、お答え頂けませんか?」

「………………」

勇気を振り絞った美保が、長い沈黙を破って口を開こうとした瞬間、桜井が割って入ります。

「俺が言う! 俺は最初からヤツを殺すつもりで来た。木谷のヤツは許せん! 人質を取って立てこもる、それだけで死刑に値する。だから俺が処刑した!」

射殺した本人がそう言ってる以上、もはや仲間の刑事たちも庇いようがありません。

「……どうやら、これで結論が出たようだな」

査問委員長が採決を下そうとした時、ついに美保が口を開きます。

「違う!」

「違わん! 木谷は俺を見て逃げようとした! だから俺は撃った! 俺は最初からヤツを逃がす気は無かったからだ!」

「違います!」

「この人は錯乱をしてるんだ!」

「錯乱なんかしていません! 私は、本気で犯人を殺そうとしたんです!」

「!?」

ついに……桜井が必死に隠し通そうとして来た真実が、美保自身によって明かされました。

桜井が犯人と対峙したあの時、犯人が美保の衣服を切り裂くのに使ったナイフが、美保の眼の前に落ちていた……

そう、犯人は、美保がそのナイフで自分に斬りかかって来たから、振り返って美保を撃とうとした。だから桜井はとっさの判断で、犯人を射殺したワケです。

桜井が査問会に遅刻したあの日、その事実を絶対に言わないよう、彼は美保に会って釘を刺していたのでした。

だけど、それを言わなければ桜井の立場がどうなってしまうか、美保にも想像がつきます。だから彼女は最初、真実を証言するつもりでいたのですが……

「言ってどうなる? いいかい、言えばね、警察はキミにその理由を聞きたがる。キミがなぜ犯人を殺そうとしたか、犯人に何をされたか、キミはマスコミの晒し者にされてしまうんだよ!」

桜井は、100%自分自身を犠牲にして、美保の女性としての尊厳を守ろうとした。

なぜ、そうまでして? もしかして桜井は、彼女に惚れてしまったのか? あるいは、見返りとして彼女のカラダを要求するつもりなのか?w 私と違って、桜井にそんな煩悩は一切ありません。

「来月、キミは式を挙げる予定なんだろ?」

そう、結婚を間近に控えた美保にとって、あんな野獣に処女を奪われたこと自体が致命傷になりかねない。桜井は、何の縁もゆかりもない彼女の未来を守るため、まさに無償の愛を捧げてるワケです。

「いいかい? キミが黙ってる限り、晒し者は俺だ。殺人か正当防衛か、世間の眼は俺だけに向けられる。キミは何も見なかった。犯人に何もされなかったんだ。いいね?」

そんな桜井を救うために今、美保もまた、自分を100%犠牲にして真実を打ち明けてる。無償の愛を返してるワケで、これは究極の純愛と言っても過言じゃありません。

「桜井さんは、私を助けて下さったんです! 私が犯人を殺そうとしたから! 犯人が私を撃とうとしたから! だから、だから桜井さんは撃ったんです!!」

ジャンジャカジャーン!……♪星の揺れる港を~ 二人見てたあの日よ~……

ここでチリアーノの唄う主題歌『私だけの十字架』が流れて、我々視聴者は号泣ですよw 非情に徹して真実を追及した橘刑事が、最後の最後、美保に歩み寄って深々と頭を下げ、涙を滲ませる姿にも感動しました。

どうですか? 『特捜最前線』って、めちゃくちゃ面白くないですか? 私自身、当時は食わず嫌いして敬遠してたんだけど、こんなに面白い番組だったとは!って、大人になってから再発見した次第です。

セックスをほのめかす事すらタブーな『太陽にほえろ!』じゃ絶対に描けないストーリーだし、描けたとしてもこんな泥臭い世界は似合わないでしょうw

1970年代っていう時代背景と、藤岡弘という(この人ならあり得る!って思わせる)根っからストイックな俳優さんがいればこそ成立するドラマであり、唯一無二だろうと私は思います。

『太陽にほえろ!』と同じく長寿番組ですから、エピソードによってクオリティーのムラはあるでしょうけど、おおむね観て損はしない作品です。
 
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『特捜最前線』#114―1

2018-10-09 00:00:07 | 刑事ドラマ'70年代









 
『大都会 PART II 』第3話の籠城犯は、人質女性を下着姿で踊らせるに止まりました。そこはアクション活劇のドラマですから、生々しい描写はあえて避けたのでしょう。

その点『特捜最前線』は容赦なしですw 一見地味なんだけど、実は刑事ドラマ史上で最もハードな番組は、これだったかも知れません。

密室に男と女が閉じ込められたら、果たしてどうなるか? 生命の危険に直面した時、人間は一体どんな本性を見せるのか?

決して後味の良いエピソードとは言えない第114話ですが、籠城事件の本当の恐ろしさが見事に描かれてます。これを観れば、他の刑事ドラマにおける籠城犯の描写が如何に甘くてリアルじゃないかが、よく分かる筈です。

また、藤岡 弘さん演じる桜井警部補の、あまりにストイック過ぎるキャラクターにも要注目ですw 今どきの役者さんが演じたら「んなヤツはおらんやろ~」としか思えない、藤岡さんでなければ成立しない刑事像かと思います。


☆第114話『サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!』

(1979.6.6.OA/脚本=長坂秀佳/監督=天野利彦)

クローバー金融というサラ金のオフィスに、散弾銃を持った男(風間 健)が押し入ります。犯人は此処の暴利とも言える利子に苦しみ、カネに困ってと言うよりも復讐が目的みたいです。

犯人は、気の弱そうな受付嬢=三沢美保(日向明子)に「こっちへ来い!」と恫喝します。恐怖に震える美保は、救いを求めるように店長(山本 清)を見るのですが……

「三沢くん、おっしゃる通りにして!」

「!?」

自分の身を守る為なら、部下を、それもか弱い女性を犯人に差し出そうとする、鬼畜な店長。如何にも狡猾そうなこのオヤジこそが、これから起こる悲劇の元凶と言えましょう。

非常警報でパトカーが到着し、犯人が外に気を取られたスキに、若い男性社員が犯人に飛びかかります。が、反射的に犯人は引き金を引き、彼を射殺してしまう……

「俺のせいじゃねえ! 俺のせいじゃねえぞ!」

警察に建物を囲まれた上に殺人まで犯し、犯人がヤケッパチになる条件が早くも揃ってしまいました。店は閉め切られ、社員と警備員、お客も合わせて男女10数名が人質です。

警察も包囲はしたものの突入するワケにも行かず、双方硬直状態のまま夜を迎える事になります。

警視庁「特命課」の課長=神代警視正(二谷英明)は、状況把握の為に桜井警部補(藤岡 弘)を派遣、他のメンバーは全員待機させます。

特命課というだけあって、このチームは通常の捜査体制では手に負えない事件のみ扱う特殊部署で、上からの指令が無い限り基本的には動きません。ただし後継番組『相棒』の「特命係」みたいに窓際部署じゃなくて、選び抜かれたエリート集団って設定なんですね。

それはハミダシ刑事の集まりである『太陽にほえろ!』との明確な違いを打ち出す狙いだったと思われ、ベテランの船村警部補(大滝秀治)が「オヤジさん」と呼ばれる以外、ニックネームらしき呼び名も一切無かったと記憶します。

ただし、観てると特命課の刑事たちは七曲署のハミダシ刑事たち以上に熱く(というか暑苦しいw)、他の部署にいたら確実にはみ出しそうな人ばっかりですw

特に今回の主役である桜井さんは、ビジュアルも含めて強烈かつ濃厚です。皆さん覚悟して下さいw

さて、現場に桜井が到着したものの、内部状況が全く分からないまま朝を迎える事になります。

すると突然、建物内から銃声が聞こえます。人質に危機が迫ってると感じた桜井は、課長に報告もせず単独で建物内に侵入するのでした。

「特命課の桜井だ! 武器は持ってない! 木谷! 貴様と話がしたい!」

最初に観た時はスルーしてたんだけど、なぜ桜井が犯人の名前を既に知ってるのか、まったく説明されてないんですよねw 建物内部の様子は何も見えないのに、特命課は犯人が使用する散弾銃の機種まで把握してる!

これは恐らく、刑事たちがそれを調べるシーンを編集でカットしたワケでも、脚本のうっかりミスでもないだろうと私は思います。

創り手が描きたいのは、捜査や謎解きの過程じゃなくて、あくまで「人間」なんですよね。『太陽にほえろ!』が築き上げた「刑事のドラマ」を、さらにとことん突き詰めたのが『特捜最前線』なんです。

だから、脚本上の矛盾を承知の上で「そんな枝葉はどうでもいい、もっと本質を見てくれ!」っていう心意気(開き直りとも言うw)を示してるんだと私は思います。実際、初見の時は気づいてなかった事だし。

「木谷。見える所まで入っていいか?」

灯りは全て消され、暗闇で何も見えない中、桜井は奥へと進んで行きます。やがて、散弾銃を抱えてデスク上に座ってる犯人と、その上の天井に穴が開いてるのが見えて来ます。先ほどの銃声は、天井に向けた威嚇射撃だったようです。

犯人は今のところ、散弾銃の銃口を天井に向けたままで、桜井を撃つ気は無さそうに見えます。

桜井は、ゆっくり慎重に上着を開いて見せ、丸腰である事を犯人に確認させようと……するのかと思いきや、いきなり腰のホルスターからコルトローマンMkーIIIを抜くや、犯人目掛けて発砲するではないですか!

ちょうど現場に到着した橘警部(本郷功次郎)、紅林警部補(横光克彦)、吉野巡査部長(誠 直也)、津上巡査長(荒木しげる)が、その銃声を聞いて建物内になだれ込みます。

犯人は既に死亡、桜井は店員の三沢美保に自分の上着を羽織らせ、抱きかかえながら外へ出て行くのでした。

翌日、警察による記者会見が開かれ、マスコミの前で店長が語ります。

「犯人は意外に紳士的とでも申しますか、決して悪い方ではないと、このような気が致しました」

同じく現場にいた、中年の警備員も証言します。

「あれは正当防衛なんかじゃない。人殺しですよ!」

つまり、犯人は温和な人間で、撃つ気も全く無かったのに、いきなり桜井が撃ち殺したと言うのです。しかも最初に「武器は持ってない」と言っておきながらの騙し討ち。

事態を重く見た警察上層部は、すぐに査問会を開くのですが……

なんと桜井は30分も遅刻して来て、今まで何処に行っていたのか問われると、ふてぶてしい態度でこう答えるのでした。

「女の所です」

「女? どこの女かね!? き、君は査問会を愚弄するのか!?」

これ以降、何を問われても桜井は徹底黙秘を貫きます。桜井を信じ、何とかフォローしようとする仲間の刑事たちに対しても黙秘を続け、全くとりつく島なし!

証人として出席した客のサラリーマンも店長も警備員も全員、桜井が理由も無く犯人を射殺した事を裏付ける証言をするんだけど、被告人たる桜井は一切反論しないどころか、ずっと鉛筆で鶴?か何か(とにかく鳥)の絵を描いてて、やる気ゼロ!

唯一、これまで精神的ショックで静養してた三沢美保が出席し、何かを言おうとした時だけ、桜井は鬼のような形相で彼女を睨みつけます。

「……う、撃とうとしました! 犯人は、桜井さんを撃とうとしました!」

美保は、最初に言おうとした言葉を呑み込み、今とっさに思いついた事を言ってる……つまり、桜井があの濃すぎる顔と尋常ならざる眼力で、彼女に圧力をかけ、嘘を言わせてるように見えます。

査問する側の立場にいる神代課長が、そんな美保を追及します。

「どういう風にですか? 犯人と同じようにやってみて下さい。あなたが見た通りでいいんです。出来ないワケが無いでしょう?」

結局、美保は「何も見てなかった」と証言を覆し、彼女を脅したように見えた桜井の印象は、前にも増して最悪になっちゃいました。このままじゃ桜井は懲戒免職どころか、完全に殺人容疑者です。

結局、3時間半の査問会で桜井が答えたのはたったの一言、「女の所にいた」……おまけに30分もの遅刻、不利を承知の黙秘権。

「これじゃあいくら桜井さんを信じてあげたいと思っても、もしかしたらあの証言通りじゃないかって、嫌でも考えちゃいますよ!」

仲間の刑事たちは、もはやお手上げ。桜井があの態度じゃ庇いようがありません。だけど老練の船村=大滝秀治さんが、あの独特な早口トークでこう言いました。

「キミたち、今まで桜井くんが言い訳したの聞いた事があるかい? 正しいと信じてやった事の言い訳はしない。そういう男だよ、あの男は」

だとすると、証人たちが嘘をついてる事になる。刑事たちは桜井を信じ、人質になりながら査問会には出席しなかった人物たちを1人1人訪ね、入念に話を聞き込みます。

その結果、犯人はクローバー金融に対して明らかな敵意を示し、特に店長に対しては終始、罵声を浴びせていた事が判明。店長自身の証言とは大きく食い違ってます。

しかも店長が、三沢美保に犯人の命令を聞くように促していた事実を、中年の女性社員が証言します。

「じゃあ彼女、何かされたんですか?」

「知らないわ。私の所からは何も見えなかったし……嫁入り前の娘が何をされたかなんて、そんなこと聞くもんじゃありませんよ」

彼女が犯人に何をされたか、ほとんどバラしてるのと同じですw しかし、だからと言って桜井の犯人射殺が正当なものである理由にはなりません。

それどころか、桜井は犯人を背後から撃っていた事まで判明し、状況は悪くなる一方です。

さらに、査問会に30分も遅刻したあの時、桜井は三沢美保の自宅を訪れ、外に連れ出してた事まで判っちゃいます。

つまり、状況証拠から話をまとめると、桜井は最初から犯人を殺すつもりで建物に入り、丸腰であるように見せかけて犯人を背後から撃ち殺し、査問会に先駆けて三沢美保を脅迫し、自分に有利な証言をさせようとした……

最低最悪の人間じゃないスか!w 次なる査問会で以上の状況証拠を突きつけられ、弁明を求められた桜井は、なぜかあの濃すぎる顔を半笑いにさせ、こう答えるのでした。

「私は……当査問会の裁定に従う覚悟でおります」

弁明する気、ゼロ! しかも半笑い!w 一体、桜井は何を考えてるのか!? 彼はもしかしたら、本当に単なる殺人鬼なのでは?

いや、そんな事より、三沢美保があの時、犯人から具体的にどんな事をされたのか!? 何より重要な問題は、そこですよねw

(つづく)
 
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