気紛れ貴婦人願望バーバの徒然草~カムイミンタラに憧れ、悠々自適人になりたい

ご訪問いただきありがとうございます。安政の探検家松浦武四郎足跡を訪ね、音楽と自然、いにしえのロマンを愛する旅人です。

№12 室蘭 伝説のあるイタンキの浜

2014-06-05 17:21:55 | 旅行
室蘭市母恋からイタンキの浜に寄り道した。この辺は道南の拠点から、登別や日高方面や道東などドライブによく利用していた国道36号線から海へ向かう道でした。この浜にまつわるクジラの伝説は聞いていたが、海辺まで行ったのは、初めてでした。砂浜はゴミ一つもない、きれな砂地でした。
少し海辺より上がったところは、湿原のような所なのか、囲いがあったり、草原に咲いている花々を撮影している方もいた。私は、鳴り砂というので、擦るように、少し歩いてみた。音がするような気がした。
 松浦武四郎の資料にも『イタンキ、椀の如き岬有ゆえ故號。フンべシュマ(砂地)鯨頭の如き岩有故也』と記録されている。
イタンキの伝説は・・・
日高地方の不漁で、コタンの人々が飢饉に見舞われ、コタンの人は絵鞆コタンが豊漁だという話を聞き、村を捨ててイタンキの浜に辿り着いたという。そこで沖にある長い岩盤を「浜に寄ってきているクジラと見間違え、たき火をしながら、波打ち際に打ち上げられるのを待っていたという・・・。たき火の薪も底を突き、大切な椀(イタンキ)まで燃やしてしまい、餓死したという悲しい話があるとのこと。
イタンキの浜と岩風景

鳴り砂の説明版がある。

その説明は・・・
『よみがえる伝説 イタンキの鳴り砂』「鳴り砂とは、砂と砂の摩擦で、キュツ、キュツと済んだ音がする現象です。昔、この辺にアイヌ語で「ワム・ウシ。オタ」(音する砂原)と呼ばれた地名があったことから調査が始まり、昭和61年9月に、このイタンキ(お椀という意味)。北海道では初めて、歩いただけで音がする鳴り砂海岸であることが確認されました。
 こうした海岸は、全国でも数少ない非常に貴重なものです。・・・(中略)この貴重な資源を絶やさないため、砂を持ち帰ったり、砂浜を汚さないよう、ご協力下さい。  室蘭市」と書かれています。
また、別の「ビオトープ・イタンキ案内板には」

「室蘭市ビオトープ憲章」として平成23年8月1日制定した内容が書かれている。
その内容は「ビオトープ・イタンキが、未来を担う子どもたちによって、ふるさと室蘭の自然を学ぶ場として活用され、また、自然を愛する市民によって、後世に、末永く引き継がれることを願い、ここに室蘭市ビオトープ顕彰を制定します。」
1 ビオトープ・イタンキは「獲物のあるビオトープ」として子どもたちがじかに生き物に触れ、体感し、自然の恵みや、  命の大切さ、ふるさとの自然と環境について学ぶ場です。
2 ビオトープ・イタンキは、かつて私たちの身近にあって、今は失われた「室蘭湿原」をモデルとして、自然再生を図る  場です。
3 ビオトープ・イタンキは、室蘭の公園として市民と行政の協働によって、大切に維持されています。
その他、すこやかロードのマップ

認定・(財)北海道健康づくり財団/北海道が設立と記されている。