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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

「真カバ」と呼び「雑カバ」と区別するウダイカンバ

2011年01月29日 | 日記
カバノキの仲間の中で最も材質がよく、「真カバ」と呼ばれる。その他のカバノキは「雑カバ」と呼んで区別する。



ウダイカンバの冬芽です。カバノキ科カバノキ属。
上部の3本の棒状のものは雄花序の冬芽で裸出している。この辺はシラカンバやダケカンバと一緒で、冬芽だけでの種の同定は難しいですが、シラカンバの雄花序は2本のことが多く、ウダイカンバでは4本となることが多いので、その辺で推定出来たりします。



ウダイカンバの果穂です。
シラカンバとの違い。シラカンバの果穂が1本ずつであるのに対して、ウダイカンバの果穂は2~4本まとまってつきます。ダケカンバとの違い、ダケカンバの果穂が上向きであるのに対して、ウダイカンバの果穂は下垂するところです。
葉はシラカンバやダケカンバの約2倍の大きさがあり、葉身の基部ははっきり心形になっているので、葉だけでも見分けることができます。



ウダイカンバの樹皮です。
シラカンバの白に対して灰白色、ダケカンバのような赤みは殆どなく、割合見分けはつけやすい。ただし、それぞれに個体差があるから、見分けが難しいケースもあります。また、横に長い皮目も特徴の一つになっている。
ウダイカンバで作る松明(タイマツ)は水に強くて雨の中でも使える。鵜飼に使われるので「鵜松明」(ウタイマツ)と呼ばれ、そこから「ウダイカンバ」と名づけられたという。
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