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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の樹木ウォッチング・オガラバナ2

2022年01月13日 | 日記

オガラバナの葉にハマキチョッキリ。カエデ科カエデ属。
オトシブミ科の昆虫(オトシブミの仲間とハマキチョッキリの仲間)はゾウリムシの仲間で植物の葉を噛みきり巻いて「揺籃(ようらん、ゆりかご)」をつくる。揺籃に産卵し、孵化した幼虫は揺籃を住みかプラス食料庫として成長する。
オトシブミの仲間は揺籃内で成虫になって出てくるが、ハマキチョッキリの仲間は幼虫で揺籃を脱出し土中で孵化する。ハマキチョッキリの方が葉の巻き方は下手で、オトシブミの仲間のようなきれいな巻き物にはなりにくい。
このオガラバナの巻いた葉は枯れてしまって、幼虫は既に脱出したものと見える。カエデのような切れ込みのある葉は巻き難いと考えられるが、イタヤハマキチョッキリはカエデの葉を巻く。
オガラバナの蕾。
オガラバナの花序は有花枝に頂生し、基部には1対2枚の葉がつく。花序はやがて直立する。
オガラバナの花序。
オガラバナの花序は総状のものが複数重なりあって「複総状花序」をつくる。花序の長さは10~20cmで100~200個の花をつける。花序の姿、他のカエデとは大分印象が異なる。
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