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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

海岸に生育するハマハタザオ

2011年08月23日 | 日記
真っ直ぐに天に向かって伸びる茎と、これに張り付く細長い果実の姿を旗竿に見立てて「ハタザオ」と命名された。



ハマハタザオです。アブラナ科ヤマハタザオ属。
葉は他のハタザオ類より目立って厚ぼったく、上面、下面ともに星状毛を密生させる。これは、海岸に生育することで、乾燥や塩害に耐えるためと考えられている。



ハマハタザオの花です。
花弁と萼片は同大で4個、雄しべ6、雌しべい(2心皮)、アブラナ科の花は2数性である。4枚の花弁が十字架に見えるところから、アブラナ科はかつて「十字花科」と呼ばれていた。
十字形花冠だけで、ほぼアブラナ科と分かるとも言われる。



ハマハタザオの果実です。
長角果は直立して主軸に接する。種子は楕円形で縁には狭い翼がある。遠くへの散布は期待しないもののようである。2年草で、発芽した年はロゼットを作り、翌年開花、結実して枯れる。ただし、ロゼットの大きさ次第で3年草に4年草にもなる。所謂「可変性2年草」である。
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