井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

紅葉の美しいカエデの仲間ヤマモミジ

2010年12月17日 | 日記
カエデの仲間という呼び方がある一方、もみじの仲間という呼び方もある、どうしてだろうか。



ヤマモミジの葉と翼果です。
カエデの仲間には美しく紅葉するものが多く、古くから園芸種がいろいろ作られてきた。イロハモミジやヤマモミジ、オオモミジなど特に美しく紅葉する系統を「モミジ」と呼び、それ以外は「カエデ」と呼ぶ。これは植物学での呼び方ではなく、園芸の方の呼び方だという。
葉の鋸歯が割りと揃っていることからして、オオモミジに近いのかもしれない。



ヤマモミジの芽吹きです。
樹木の芽吹きでは、冬芽の中に1年分の葉や花がすべてプログラムされているものがあり、最初の1,2枚だけで後は条件次第というものもあります。前者は「一斉開葉型」といい、後者は「順次開葉型」という。ヤマモミジは一斉開葉型で、耐陰性はあるほうです。



ヤマモミジの両性花です。
雄性雌雄同株といい、雄花と両性花が同じ株に同居します。雄花と両性花が別株になるのを雄性両全性異株といって完全雌雄異株への一歩手前ということですが、雄性雌雄同株というのは、二歩手前ということになるでしょうか。両性花の子房は、すでに翼果の形が出来つつあります。
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