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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

「ショウマ」類の元締め、サラシナショウマ

2010年10月20日 | 日記
「ショウマ」と名のつく野草はいろいろありますが、基本種で札幌周辺で普通に見られるのは、ルイヨウショウマ、ヤマブキショウマ、トリアシショウマ、サラシナショウマあたりでしょう。
それら「ショウマ」類のベースになっているのは、中国で「升麻」と呼ばれるサラシナショウマで、若菜を晒して食べるところから、サラシナショウマと名づけられたといいます。



サラシナショウマの花です。キンポウゲ科サラシナショウマ属。
円柱形の花序は、試験管洗いのブラシのようで、1度目にしただけで強く印象に残ります。
札幌周辺でよく見られるショウマ類で、1番遅い開花、8~9月の開花です。ちなみに同じキンポウゲ科のルイヨウショウマは、上記4種の中で1番早い開花となります。
ヤマブキショウマはバラ科、トリアシショウマはユキノシタ科です。



サラシナショウマの花のアップです。
花弁も萼もあるのですが、早期に落ちてしまうので、雄しべだけが目立つ花序となります。
下から上へ咲きあがります。



サラシナショウマの果実と種子です。
果実は袋果で、先のほうが割れて、種子がこぼれ風にのって飛んでいきます。
種子には鱗片状の翼がついていますから、「風散布」ということになります。
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