井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

海岸の砂地草原に多く見られるヒロハクサフジ

2011年11月05日 | 日記
クサフジが山野の草地や林縁などに多いのに対して、ヒロハクサフジは海岸の草原に多く、海浜植物の一つに数えられる。



ヒロハクサフジです。マメ科ソラマメ属。
クサフジの花序が10cm前後になるのに対してヒロハクサフジの花序は2~3cmでぐっと小さく、花数も少ない。クサフジの青紫色に対して、ヒロハクサフジは淡青紫色で、花序だけでも見分けがつくという。



ヒロハクサフジの葉です。
偶数羽状複葉で先端が巻きひげとなるのはソラマメ属共通の特徴。
小葉の数、クサフジの18~24枚に対してヒロハクサフジは10~16枚。
クサフジの小葉が狭卵形で長さが幅の5~6倍あるのに対して、ヒロハクサフジの小葉は楕円形、長さは幅の2倍程度しかない。
主脈と側脈との角度は、クサフジが鋭角になるのに対してヒロハクサフジでは鈍角に近い。



ヒロハクサフジの果実と種子です。
豆果は2cm前後、3~4個の種子を入れる。
種子は暗褐色でほぼ球形。
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