
オオハナウドの群落。セリ科ハナウド属。
大型セリ科の花。似たものが多くて見分けるに苦労するが、オオハナウドは大型セリ科の中では開花が一番早く、中では見分けやすい方。
オオハナウドは1回繁殖型多年草(一稔草)と言い、多年草ながら一度開花、結実すると枯れ死する。それで群落の中には、開花株と未開花株とが混じる。

オオハナウドの芽出し。
芽出しの姿がウコギ科のウドによく似て、花が美しいというか目立つので「花ウド」と呼ぶ。北海道のものは本州産の「ハナウド」より大型になり、「大花ウド」と呼ばれる。
ウドの場合は茎がある程度伸ばしてから葉を拡げるがオオハナウドの場合は葉を拡げながら柄を伸ばす。オオハナウドは芽出しの時から毛が多いのが特徴の一つ。
ウドは「山菜の王」とも言われるが、オオハナウドもセロリ(同じセリ科)に似た香りと味のする「れっきとした山菜」である。

オオハナウドの葉。
葉は3出複葉、ときに5小葉の羽状複葉となる。
アイヌたちは若い葉の葉柄を「ピットク」と呼び食べた。
開花株を「雄」と呼び、未開花株を「雌」と呼ぶ。雌の方が柔らかくて食べられるが、雄の方は堅くて食べられないという。
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