
マユミの樹形。ニシキギ科ニシキギ属。
丘陵地~山地の林縁などに生育する落葉小高木。樹高:3~5mでニシキギ、コマユミなどと比べてやや大型。ニシキギやコマユミの場合は根際から多く枝分かれする「多幹型」であるのに対して、マユミは株立ちになり難い「単幹型」となる。

マユミの樹皮。
マユミに樹皮は縦裂け型。コルク質が発達して縦の裂け目、凹凸がはっきりしている。なにかコンクリートの質感もある。
材質ば強く、弾力があるところから弓を作るのに適しているとして「真弓」と名付けられた。北海道ではマユミに限らずニシキギの仲間などは「えりまき」と呼ばれいろんな形で利用されてきた。「えりまき」の語源などは不明。
「えりまき」は材の肌が白く、手触りがよい。滑らかで美しいことから民芸品のコケシや彫刻がつくられ、将棋の駒や櫛などにも利用された。
アイヌの人たちはマユミのことを「「カスプニ」と呼んだ。カスプニは「杓子の木」の意味で、マユミの木で杓子を作っていた。汁ものの多いアイヌの人たちの食生活に欠かせない食器の材料として大事にされてきた。
また、虫歯の痛いときにはマユミで作った箸で食事をすれば治ると信じられていたという。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます