井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

ルイヨウボタン、メギ科のまとまりって一体何なんだ。

2010年06月05日 | 日記
野に山に、ルイヨウボタンが咲き出しています。
ルイヨウは「類葉」で、葉がボタンに似ているということでルイヨウボタンと名づけられたといいます。
何かの葉に似ているなどというのは、「ゴマンと」というのは大袈裟にしても、相当沢山あると思うのだが、「ルイヨウ」と名につくのは、ルイヨウボタンの他には、何故かサラシナショウマくらいしかない。



ルイヨウボタンです。
メギ科と図鑑などに載っていますが、メギ科といえば、メギやヒロハノヘビノボラズのような木本もあり、草本の仲間でも、サンカヨウ、イカリソウ、ナンブソウなどがあります。
スミレ科やシソ科などは、科としてのまとまり、共通点が分かりやすいですが、メギ科の場合、それが良く分かりません。図鑑などをみても、なかなか答えは見つかりません。



花のアップです。
外側の花弁状で大きいのが萼片で、中央の雌しべの周りに黄色の葯が2個ずつ見えているのが雄しべ、その雄しべに寄り添うような形になっているのが花弁で、蜜腺を持っているといいます。



ルイヨウボタンの芽出しです。
多くの葉の間に、既に蕾を用意しています。
そしてそれがルイヨウボタンと特定する決め手の一つになります。


メギ科の中には、ベルベリンなどのアルカロイド含み、薬用として利用されるものも多いようですが、その点ルイヨウボタンはおとなしくて、メギ科のまとまりなどは、忘れてしまった方がいいのかもしれません。
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