前田森林公園２０１３の３

ウワミズザクラ。バラ科サクラ属。
バラ科サクラ属は大変幅が広い。
五つの亜属に分けられ、ソメイヨシノやエゾヤマザクラはサクラ亜属、ウワミズザクラやシウリザクラはウワミズザクラ亜属とされる。
サクラ亜属の多くは開葉より前に開花するか、開葉とほぼ同時に開花するが、ウワミズザクラ亜属のサクラは開葉した後開花する。



ウワミズザクラの花序。
サクラ亜属のサクラの殆どは散形花序で花の数は２～５個。ウワミズザクラは総状花序で多数の花を密集させてつけ、試験管を洗うビンブラシのように見える。
花序の長さは８～１５ｃｍで、雄しべが長く付き出す。



ウワミズザクラの葉。
サクラ属の特徴の一つに蜜腺がある。多くは葉柄上部に蜜腺をつけるがウワミズザクラの蜜腺は葉身の基部につける。葉柄につける蜜腺と比べてあまり目立たない。