井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

栽培種に先に名が付けられたというヤマウルシ

2011年03月09日 | 日記
漆塗りに使う「うるし」は中国原産で、日本へも縄文前期には既に導入されていたという。



ヤマウルシの冬芽です。ウルシ科ウルシ属。
冬芽は裸芽で褐色の細毛が密生する。頂芽は大きく、側芽は小さい。葉痕はハート型~三角形で、維管束痕はV字型。1年生枝が極めて太いのも特徴の一つである。



ヤマウルシの芽吹きです。
ヤマウルシはウルシの仲間らしく紅葉が見事であるが、芽吹きでも見事な赤い色づきを見せる。
ツタウルシ程ではないが、ヤマウルシもかぶれる。かぶれ成分は同じ「ウルシオール」である。
ウルシ液も採れるが、栽培種と比べれば量が少なく、経済的にペイしないという。



ヤマウルシの展葉です。
新葉は枝先にまとまってつき、傘状の樹形をつくる。
羽状複葉で、幼木では小葉に鋸歯が目立つが、成長とともに次第に目立たなくなる。幼木で鋸歯が目立つのは、3出複葉のツタウルシと同じである。
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