
シオデの芽出し。ユリ科シオデ属。
アスパラガス(標準和名:オランダキジカクシ)に似た太い若芽を伸ばす。姿が似るだけでなく、風味もアスパラに近い。東北では「ヒデコ」と呼ぶ人気の山菜で、秋田民謡の「ひでこ節」はシオデのことを詠ったものだという。

シオデの葉とツル。
葉は卵形楕円形で5~7脈が目立ち、葉脈部分は凹む。
巻きヒゲは托葉起源で葉柄基部に1対つき、他物に寄りかかり、絡みつく。
ユリ科は大所帯で、ユリ亜科、ネギ亜科、シュロソウ亜科など9個の亜科に分けられるが、つる植物になるのはシオデ亜科のものだけである。

シオデの雄花。
シオデは雌雄異株、葉腋に球状の散形花序をつける。
花被片は6個で開花後反り返る。雌しべは退化し、6個の雄しべは線香花火のように見える。雄しべの葯は線形で勾玉状に曲がる。
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