ツタバウンランの花1。ゴマノハグサ科ツタバウンラン属。
ツタバウンランの花は2唇形、上唇と下唇の間の筒状部を「花喉(かこう)」と呼ぶが、ツタバウンランの下唇が大きくせり上がって花喉をふさぐ。こういう状態を「仮面状花冠」と呼ぶ。
雄しべ、雌しべを隠す形になるが、昆虫の訪花によって飛び出す。
ツタバウンランの花2。
ツタバウンランの花冠の後部は距になって突出する。この辺はウンランにも似る。ツタに似た葉をつけるところから「ツタ葉ウンラン」と呼ばれる。
ツタバウンランの果実。
ツタバウンランの果実は球状の蒴果、小さな種子を多数入れる。
花柄も結構長いが、果期には更に伸ばして溝や穴など暗い所探して種子をこぼす。石垣などで多く見られるのはその性質によるという。