ブタナやセイヨウタンポポなどキク科の果実は「痩果(そうか)」で「1心皮からなり種子のように見える」とされる。
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ブタナやセイヨウタンポポの痩果には放射状に広がる冠毛がつき、種子と冠毛の間には両者をつなぐ「果嘴(かし)」がつき、「くちばし」とも呼ばれる。
キク科の果実には冠毛に「剛毛タイプ」と「羽毛タイプ」の2種があり、果嘴のあるものと無いものの2種があって、その組み合わせで4タイプあることになる。
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ブタナの果穂![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/e6/d45855b52c2f7333dfaee91ea2112d46.jpg)
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セイヨウタンポポの果穂
ブタバナもセイヨウタンポポも果穂は痩果が球状に集まってとても良く似ている。
ブタナもセイヨウタンポポも果嘴を持つタイプで、両者の違いは、ブタナの冠毛が「羽毛タイプ」であるのに対してセイヨウタンポポの冠毛は「剛毛タイプ」であるということ。「剛毛タイプ」は枝分かれしない毛で、「羽毛タイプ」は枝別れする毛のこと。
「羽毛タイプ」と「剛毛タイプの」の違いは一寸見には分かり難いが、ルーペなどで一度確認しておくとよい。