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ゲンノショウコの花後。フウロソウ科フウロソウ属。
受粉の済んだ花は雄しべと花弁が枯れ落ち、5枚の萼片は子房(幼果実)を保護するように閉じる。
子房は成熟するにつれ筒状に上へと伸び、ロケット状になっていく。図鑑ではその形を「嘴(くちばし)」と呼んでいる。
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ゲンノショウコの果実1。
受粉後にロケット状に伸び出した子房、成熟度を深めてロケットの下部に5個の種を膨らませる。
一度閉じた萼片もこの段階でまた開く。
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ゲンノショウコの果実2。
種子が熟すと乾燥した果皮が5個に裂けて急激に巻き上がり、その勢いで下部に付いた種子をはじき飛ばす。
種子散布の多くは風とか鳥など他力を利用するものだが、ゲンノショウコは自力で種子散布を行う。「自動散布」「機械的散布」という。
種子をはじき飛ばした後、くるりと巻き上げた果皮の形がお神輿の飾りに似ているところから「みこし草」の別名でも呼ばれる。