ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『つまらない住宅のすべての家』『いわずにおれない』

2021-05-25 22:36:41 | 
『つまらない住宅地のすべての家』 津村記久子 双葉社
 とある町の、路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。
 十軒のの家族の隠れた事情に目が離せない。そして、点と点がつながって線になっていく話の作り方はお見事!最後もあたたかい。
 住宅地図と家族構成が扉に載っているが、名前も書いておいてくれると、混乱せずに読めたのだが。


『いわずにおれない』
 まど・みちお 集英社be文庫
 童謡『ぞうさん』を書いた詩人 まど・みちお。96歳の時のインタビュー、話に出てくる詩、まど・みちおが描いた絵などが本に収められている。一世紀近くを生きてきた詩人から、こんこんと湧き出る詩。そのほとんどは、ひらがなで書かれた短いものだが、驚くほどの生命力にあふれ、読む人の渇きを潤してくれる。
 詩心がこぼれだしている。人と違う視点を持ち、愛、優しさやユーモアにあふれている。まどさんの謙虚で穏やかな人柄がにじみでている。
 「私たちは、人と自分を比べ、人のマネをして、かけがえのない自分を自分で損なっている」
 「私たち人間は、自分が食いしんぼうなのは心得ていても となりの人やほかの生きものもそうだっちゅうことは忘れてしまう。それを覚えておったら この世の中はずいぶんとよくなると思うんだけど・・・」
 「この世の中のありとあらゆるものは、すべて自分としての形や性質をもっていて、それぞれに尊い。そこにあるだけ、いるだけで祝福されるべきものであり、みんながみんな心ゆくままに存在していいはずなんですよ」
 命の賛歌ともいえる、まどさんの言葉は、詩でなくても美しい。
 
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写真de俳句(ラベンダー畑) ハシ坊と学ぼう

2021-05-24 15:58:50 | 俳句
 丸ちゃんが雑誌ananの表紙を飾る。丸ちゃんと言えば、ワンパック。「鍛えているんやろ、見せてやれ」の声に、丸ちゃんが見せる、腹筋の割れていないダルダルのお腹。ジャニーズと言えば、バッキバッキの腹筋というイメージに反して、丸ちゃんがぽわーんとしただらしないお腹を見せて笑いをとるという関ジャニ∞のお笑い芸。我儘ボディの丸ちゃんが本当に奇跡の美ボディを見せてくれるのか!?心配だ。スノーマンのしょっぴーが表紙の時は、発売前重版だったが、丸ちゃんは・・・。予約しなくても書店にあるよね。大丈夫だよね。

写真de俳句 ハシ坊と学ぼう

ラベンダー酸素を運ぶヘモグロビン   丸山隆子

夏井先生から「中七が要るのかどうか」とのこと。「酸素を運ぶ」はヘモグロビンの説明。「ヘモグロビン」は酸素を運ぶもの。夏井先生、中七は要りません!(>_<)
ラベンダー畑に立つと深呼吸して、体も心も浄化される気持ちがする。とよみたかったので、酸素が体中を巡ることをよんでみた。「深呼吸」は類想類句だと思ったので、ヘモグロビンを思いついたときは、「やった!」と思った。良く考えれば、中七は必要ないのだが、その時には気がつかなかったのだよね~。

こうなったら、ハシ坊、並、人と三冠王だ!?と思ったら、並が二つで終了~。(三句のみ投稿)

密かに「(俳句ポスト、俳句生活、写真de俳句のいずれかで)毎月人を取ること」を今年の目標にしていたのだが、5月で目標が挫折する可能性が大になった・・・。
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カーブスに行き始めました

2021-05-20 17:14:55 | 日記
 「自分で痩せるのは、もう無理だ」とカーブスに入会しました。お金を払えば、ケチな私は、頑張るのではないかと思ったのです。

 行き始めて、ビックリしたのが、下の名前で呼ばれること。カーブスでは、全員が下の名前で呼ばれるのです。結婚前の家族では「お姉ちゃん」、学生時代は名字をもじったニックネーム、結婚後は家では「お母さん」、外では夫の名字。下の名前で呼ばれることに慣れていない私は、お尻がモゾモゾした感じで違和感だらけ。

 また、どんな小さなことでも褒めてくれるのです。「お水の飲み方がよい」「マシーンを持つ姿勢がよい」と褒めまくり。褒められることに慣れていない私は、「えっ、やりすぎ」「そんなことで褒める?」とやや引き気味。
 カーブスはアメリカ発祥だけあります。

 マシーンと足踏みを交互に、いろいろなマシーンを二周します。マシーンの使い方がまだよく理解できませんが、足踏みの時に床に貼られている、次のマシーンの使い方の紙を読み、おろおろしているとインストラクターが飛んできて教えてくれ。なんとかやっています。インストラクターに「ここ、効いているのわかりますか?」と聞かれても、よくわかりません。脂肪が邪魔をしているようです。カーブスにずっと通っている友人によると「2.3ヶ月たつと、効いているのがわかると思うよ」 時々、脈を測る時間があり、脈拍数によって、マシーンを激しく動かしたり、ゆるく動かしたりというのが最近わかってきました。

 まだまだ、体重が減ったり、お腹回りが痩せてくるなどの変化はありません。ただ、行った後は、気分が爽快。何より、体がよく動くようになり、家事に対してやる気が出てきます。
 汗をかきやすくなったのは、基礎代謝が上がったせいか、それとも普通に気温が上がったせいか。

 せめて、スノーマンのさっくんより体重が軽くなりたい私です。
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最近、よかったと思ったライフハック

2021-05-19 19:46:56 | これ、いいですよ
 最近、よく聞く「ライフハック」。「仕事の生産性を上げる工夫」というコンピュータ用語から派生して「生活や仕事に役立つテクニック」という意味だとか。

 最近、私がこれはいいと思った生活の知恵を二つ紹介。

〇電子レンジを使う時に皿が熱くならないラップのかけ方

ラップをかけるときに、ラップをかけない部分を作っておく。すると、ラップがかかっていない部分は熱くならず、素手でも触れる。写真では、ピッタリとラップをかけていないが、下までピッタリ閉じておいても、ラップがかかっていない部分は熱くならない。

〇ネギ、ニラをパラパラに冷凍する方法

小口切りにしたネギやニラを容器に入れる。その上にキッチンペーパーを全体にかぶせて蓋をする。蓋を下にして冷凍する。キッチンペーパーが水分を吸収してくれて、固まらずにパラパラ。固まっていないので、スプーンでガシガシと削る必要はなし。
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『わたしに無害なひと』『がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベルの全仕事』

2021-05-18 14:01:30 | 
『わたしに無害なひと』 チェ・ウニョン 古川綾子訳
 誰も傷つけたりしないと信じていた。苦痛を与える人になりたくなかった。……だけど、あの頃の私は、まだ何も分かっていなかった。あのとき言葉にできなかった想いがさまざまにあふれ出る。もし時間を戻せるなら、あの瞬間に……。七つの短編。
 ナイーブな主人公たち。帯にもある、あとがきの「軽るんじられ、大人の都合で利用される幼い体と心について。私はこの物語を書きながら長いこと考えた」が表していると思う。当然のように長男は下の兄弟や姉妹を殴る、搾取する。先生も暴力をふるう。私は、韓国ドラマは見ないが、こんなことが日常にある世界なのだろうか。1984年の作者が見たり、経験したことなのだろうか。自分を軽んじてきた人たちが自分を取り戻し前へ進めたらいいなと思う。

『がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベルの全仕事』 永岡綾・大久保美夏編 ブルーシープ
 「がまくんとかえるくん」を生んだアメリカの絵本作家アーノルド・ローベル。ローベルのこと、ローベルの残した絵と物語を原画やスケッチを中心に紹介する。
 子供たちの語るローベルがすごく素敵なお父さん。インタビューから父親への愛があふれている。
 たくさんの原画から、ローベルがレイアウトにもこだわり、音読をして文章を練ったことがわかる。
 『がまくんとかえるくん』シリーズは、「かえるくんが支配し、がまくんが支配されるという関係」に危機感を覚えたローベルが4作で幕を下ろしたという。そうなの?!『がまくんとかえるくん』を読み返したくなった。
 子どもたちへのインタビューにあった、アポロ11号の月面着陸をを見るためにカラーテレビに買い替えた話。うちも一緒だったから、おかしかった。父が「月は何色か見たくないか⁉」と言って買ったのに、白黒の映像に「え???」と思った記憶がある。ローベルは、私の両親の世代、お子さんは私と同世代なんだなあ。

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