ささやかな幸せ

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『昆虫考古学』

2019-05-24 15:21:43 | 
『昆虫考古学』 小畑弘己 角川選書
 縄文土器の表面や断面に現れた当時のタネやムシたちの「圧痕」は、いわば「人が作った化石」といえる。土器の製作時に粘土中に練り込まれたコクゾウムシなどの貯蔵食物害虫をはじめとする家屋害虫は、縄文人が定住し、植物を栽培し、それらを貯蔵するようになって自然に集まってきたムシたちであった。従来の方法ではその資料的限界からわからなかった縄文時代の人々の意(衣)食住の実態を、今、この圧痕ムシたちが語り始める。
 読みにくく、難しかった。考古学の勉強をしている人用か?しかし、土器にコクゾウムシの圧痕を多数見つけ、コクゾウムシを土器に練りこむことでコクゾウムシの食する穀物の豊作を祈ったのではないかという推測はおもしろかった。(コクゾウムシが穀物を食害しているとは知らず、穀物の化身だと思っていたらしい)

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