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ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
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「浪人街」の感想 ネタばれあり

2025-04-03 22:45:36 | SUPER EIGHT
舞台「浪人街」の感想 ネタばれあり 



 丸ちゃん、出身地・京都での舞台、おめでとうございます。

 あらすじは、私の解釈なので間違っているところもあるかもしれません。

 舞台は安政時代の江戸。藤兵衛が営む飲み屋・いもり屋では、やくざ者、夜鷹、浪人というはみ出し者が集い、酒を飲んでいた。浪人の荒牧源内(丸山隆平)は、店の支払いを巡り、用心棒である赤牛五右衛門(入野自由)と刀を合わせる事態に。そこへ浪人の母衣権兵衛(入江甚儀)が仲裁に入り、その場を収める。
 店の常連のお新(玄理)は、実は源内とは顔なじみ。いつも都合よく弄ばれ、財布呼ばわりされて金をたかられているのだが、源内にほれ込んでいるため、きつく当りながらも縁が切れずにいた。
 一方、土居孫左衛門(板尾創路)は、以前はれっきとした武士であったが没落し、お家再興の為に必要な印籠も質屋に流してしまい、妹のおぶん(藤野涼子)と物乞いをして食いつないでいた。
旗本の小幡伝太夫(神保悟志)と弟の小幡七郎右衛門(矢柴俊博)たちが悪だくみをしている所に、お運びをしているおぶんがやってきて、印籠を見ていたところから難癖をつけられる。事情を話すおぶんに、優しく頼みごとをする伝太夫。
 いもり屋では、藤兵衛やお新たちが盗みの相談をしていた。実は、藤兵衛は「地蛍の丹兵衛」という義賊の頭であった。藤兵衛は、お新に源内と縁を切ることをすすめる。そして、いもり屋を譲ることを約束して別れる。
 そこへ、伝太夫たちが現れ、藤兵衛を殺し、火をつける。伝太夫は、お金のために無実の藤兵衛に盗みの罪をきせたのであった。
 父親同然の藤兵衛を亡くし、呆然とするお新。伝太夫が犯人と知ったお新は、復讐のために伝太夫のところへ乗り込んでいくが、人質として囚われてしまう。そこへ源内がおこした騒ぎに乗じておぶんがお新を助けにくる。赤牛が二人を手引きして案内するが、実は赤牛は伝太夫側に寝返り、お新は再び囚われてしまう。
 上手く逃げおおせたら笛を吹くという手筈通り、笛の音を聞いて、引き揚げる源内。しかし、待てどもお新はやってこない。源内は、武士に対して疑問をもっている。源内が語る事には、藩の中で世継ぎがなく、縁戚の男子を養子に迎えた所、妾腹の実子がいることがわかった。騒動を恐れ、実子は刺客に親子ともども袈裟懸けに斬られたという。母衣は、源内が無実の親子を斬った刺客であり、その罪の意識から自暴自棄な生活をしていると思うのであった。一方、おぶんから再び捕らえられたお新は、明朝に牛裂きの刑に処されると聞かされる。逃げることに成功したら吹くことになっていた笛は、捕らえられたお新が源内を逃がすために自ら吹いたのだとおぶんは言う。おぶんが捜していた印籠を持っていた源内は、おぶんに印籠を渡すのであった。
 源内は、お新を助けにいく。助太刀として、母衣、印籠を手に入れた土居孫左衛門らが駆け付ける。七郎右衛門との死闘の末、源内は自らも傷つきながらも七郎右衛門を討ち取る。そこへ寝返ったはずの赤牛が裏返ったのではなく、表返ったと源内たちの味方として参戦する。赤牛は、後を任せろとばかりに皆を先に逃がし、奮戦するのであった。
 その後、いもり屋を再建しているお新。赤牛は、残念ながら亡くなっていた。そこへ、土居兄妹が故郷へ帰ると挨拶にくる。母衣は、源内は刺客ではなく、落としだねのほうであったのではないかと思っている。源内は、晴れ晴れとした顔で土居兄妹や母衣を見送るのだった。

 源内の丸ちゃんのダメ男ぷりがなんとも言えない(笑)しかし、鬱屈を抱えた姿が最後に一転、晴れ晴れとした表情になったのは見事!色っぽくて、ダメ男なのにお新さんが縁をきれないでいる気持ちがよくわかる。
 お新の玄理さんは、かっこよかった。
 七郎右衛門の矢柴さんは、サイコパスのような冷たい感じや非情さがよく出ていて、上手いなあと思った。
 始めのいもり屋の場面では、混沌としていて、どうなることかと案じたが、心配無用。ややこしい話や多くの登場人物をわかりやすくしたものだと感心する。
 
 

 
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